【ウエストのおんな<雨音のやさしい調べ>第3話】~血は争えない有頂天~

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梅雨入りしたけど何だか太陽が出てる。おかげ様で洗濯物を部屋の中にヒラヒラさせなくて済むので非常にありがたい。洗濯物が溜まらないだけでご機嫌の私は海近住子(うみちかすみこ)西彼のアラフィフパート主婦である。 今、我が家の次 …

梅雨入りしたけど何だか太陽が出てる。おかげ様で洗濯物を部屋の中にヒラヒラさせなくて済むので非常にありがたい。洗濯物が溜まらないだけでご機嫌の私は海近住子(うみちかすみこ)西彼のアラフィフパート主婦である。

今、我が家の次男はとても有頂天である。

梅雨の憂鬱さなど全く感じさせないくらいに有頂天である。

 

次男と共に、実は旦那も有頂天である。

 

我が家の有頂天率が高い。

 

何が二人を有頂天にさせているのかと言うと、少々話しが長くなるがどうしてもというのならしょうがない。

 

次男が今乗っている軽の車、私の実家の母が乗っていた車をお下がりでいただいたもので、まず長男が数年乗り、そして次男へとバトンタッチされた。

 

母からお下がりでもらった時点ですでに10年もの。それから長男、次男で5年程。

 

今年の税金もこの車に12,900円払った。

 

呪いの言葉『経年車重課』 古い車は税金が高いのだ。

「どうして新車よりも高いんだよ」とブリブリ言いながら払った。

 

次男が乗ってる車の税金を私が払った。

 

去年買ったエアコン代も払ってくれないのに、彼が税金を払う訳がない!

 

それに10年以上前の車って、走らないよね。

 

税金は高いくせに、走らない。

 

次男の話し、我が家までの上り坂はアクセルをベタ踏みしないと前に進まないらしい。

 

アクセルベタ踏みしたところでスピードは出ず、それどころか恐ろしいエンジン音をぶちまきながら、車体が分解しそうな勢いで息も絶え絶え上って行くそう。

 

ある日は超ベテランドライバーにあおられ、ある日は初心者にあおられ、ある日はバイクにあおられたとご立腹で帰ってきたこともあった。

 

走らないくせに燃費は悪いし、なのにタンクはデカいから給油すると底なしに入ってガソリン代で涙が出ると言う。

 

そんな6月のある日、次男と旦那が何やら密談を交わしている。

 

ははん・・・

 

新しい車を物色をしているとみた。次男も燃費の悪い走らない車からそろそろ普通に走れる車をゲットしたいとのこと。まぁ就職もしたし、自分のお給料で買うのならそれもよかろう。ただエアコンの二の舞にはなりたくない。

 

ほらほら我が家の男子チームは、というか車好きの旦那の方が次男よりも真剣に次男の車選びをしている。もちろん中古の軽!当たり前田のクラッカー!

 

ネットオークションサイトにアクセ~ス!次男が欲しいと言う車種が、ウォッチリストに何台もツラツラと並ぶ。

 

次男ではなく、旦那がウォッチしているという不思議。

 

 

で、気づいたんだけど、別の車もいつからかコッソリとウォッチリストに入ってるよね。

 

明らかに次男の趣味の車ではない。

 

誰の趣味だ? ヤツだ・・・。

 

あ! しかも入札済み!

 

我が家のお財布事情が、今どんなことになってんのか知っているのだろうか?

 

「どうせ落札はできんけん」・・・それならいいけど万が一の時は打ち首である!

 

時は過ぎ、どうもネットオークションの画像では満足できなくなった旦那は、実際に現物を見たくなったのか、ネット検索や知人を介して通勤途中にある車屋さんを発掘。

そしてそこで知らぬ間にバッチリ現物を視察。

 

もちろん次男の車も、自分が欲しい車もぬかりなく視察済み。

 

何ならその車屋さんと、少し話しを進めてきてやがる。

 

この時点で少々旦那は気持ちがフワフワし出す

 

なぜかというと後から聞いた話し、オークションにも入札している自分のお気に入りの車種が、こちらの車屋さんでどうもいい感じでご提供していただける風なことを言われたらしいのだ。

 

旦那はそのフワフワした感じで今度は次男を連れてまた車屋さんに行ってきた。

 

そうよ、メインは次男の車!

 

次男も始めは好きな車体のカラーじゃないし、あまり乗り気ではなかった様子だったが、ちょ~っと試乗をさせてもらった途端にフワフワ。

 

やっぱ同じ血だ。

その日、フワフワした足取りで男子チームが帰って来た。

 

怖いくらいの満面の笑顔が二つ。

 

この満面の笑顔の意味を、私は一瞬で悟ってしまった。

 

そう。この人たち、お買い上げしてきてる。

 

きっと納車までフワフワ有頂天で過ごすんだろうな。いや納車してからが有頂天に拍車が掛かるんだろうな。

 

我が家のお財布事情をほんとにわかっているのだろうか?いくら中古とは言えお高いだろうに! 私の悲痛な叫びは旦那のお耳には届かない。

 

それなら今日から我が家の食卓は三食『ふりかけ飯』じゃ!

 

ごめんなさいスーパーウエスト。毎日のお買い物が週イチになるかもしれない。

旦那はやはり打ち首かもしれぬ・・・。

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