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【東京ばな奈はもう嫌なの(夫編)】〜西海の女が本当に欲しい東京土産〜

 

「じゃあ仕事へ行ってくる。」

といつものように玄関先で嫁へ言い残し、いつものように仕事へ向かう。

今日大瀬戸の海は眩しい青だ。

しかし今日は東京出張だ。年に数回ある東京出張のお土産はいつも決まって「東京ばな奈」。東京駅につけば「東京土産=東京ばな奈」だと言わんばかりに歩けば歩くほど目に付く。しかし文句を言う術なく間違いなく美味い。

何度食べても美味い。

しかしここ数年、娘も嫁も口では「ありがとう」と言うものの「またコレかよ」と言わんばかりの不満顔が脳裏をよぎる。

思い返してみれば僕が「来週から出張だ」と嫁に告げると心なしか嬉しそうな顔をする。マンネリ化はお土産だけに関わらず、夫婦間にも響き渡っていたのだ。

ここままではいけん。数年ぶりの嫁の心からの笑顔を取り戻したい。僕は必死でインターネットを網羅し検索し、東京を散策した。

そして見つけた。

【ヴィタメール マカダミア・ショコラ】

【HP】(https://www.wittamer.jp/products/chocolat_avec_macadamia.htmlhttps://www.wittamer.jp/products/chocolat_avec_macadamia.html

嫁の好きなナッツ×チョコレート。さらにサブレがほろほろ口の中で心地良く崩れチョコレートと魔法のハーモニーを奏でる。

もう一つはこれだ。

【花のババロア】

【HP】(http://www.hana-no-babaroa.com/

女はお花を無差別に喜ぶ。その上食べられるお花とはメルヘン極まりない。言ってしまえばメルヘンの頂点だ。

【ヴィタメール×花のババロア】

このワンツーパンチで嫁はきっとKOだろう。

長崎空港へ着くと、スキップもろくに出来ない運動音痴な僕が変なスキップをしながら家に帰った。

玄関を開けると「土偶か?」と言わんばかりの無表情の嫁が待っていた。

いつもの3倍のドヤ顔で嫁にお土産を渡した。

すると嫁は・・・!?!?(〜嫁SIDEに続く〜)

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