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ウエストのおんな《カタツムリのお散歩は鼻歌うたってどこまでも 第6話》~逃れられない交通事情~

今日は、きっときっと同じ様なことを経験されたこと、ある方もいらっしゃるだろう西海市の・・・

 

交通事情について!

思いの丈をつらつら連ねたい。連ねます!連ねさせてくれ!

 

私は西彼町に嫁に来て、かれこれ24年?25年目突入?である。

 

『住めば都』と誰が言ったか、まだまだ『都』になった気はしない。『気はしない』がどうやら

 

『住めば都』に慣らされた感がある。(笑)

 

私の実家は長崎市内で、市内の中心部からちょっとはずれた場所にある。『はずれ』と言っても、バスの便はほどよく良いのでお出かけはもっぱらバス。

 

時刻表を見たり、バスの時間を気にして行動に制限が出たりということも無い。

 

それが普通だと思っていた。しかし普通だと思っていたことが、『西彼では普通ではない』ということに驚愕!(ディスってる?いやいやとんでもない笑)

 

OMG!(オーマイガー!)

私は高校の卒業時に車の免許を取ったのだが、仕事もバス通勤だったし、車は休みの日に母親とちょっと遠くへ買い物に行くときなどに乗る程度。

 

免許なんてなくても生活に何の支障もなかった。

 

ハッキリいうと、運転をするように無理矢理週に1度は乗るようにしていた感じである。

 

車に乗るのは好きだったが、好きなのは『助手席』の方で、運転はあまり好きではなかった。

 

それが西彼に来て、生活するには『車』が必要だと知ったのだ。

 

結婚してまず生活を始めたアパートは、その昔徒歩10~15分の所に今は無きこじんまりとしたスーパーがあって、まだ自分の車を持っていなかった私は歩いて買い物に行っていた。

 

当時妊娠中で、スーパー袋を両手にぶら下げて帰ってくるのは大変だった思い出がある。こんなときこそ『車があれば』と思った。

 

そうこうしていると、旦那がどこからかお下がりの軽自動車を安くで手に入れて来て私に与えてくれた。やったね~! 色んなところに行ける~! が!しかし・・・

 

それは禁断のマニュアル車。

マニュアルで免許は取ったが、私は坂道発進が出来ないという致命的欠陥を持っている。

 

私が坂道発進をすると『ぶおーーーん』とエンジンが大きく鳴り響き、なぜか後退していくというとてもアメージングな現象が起きる・・・。

 

気持ちは前のめりだが、車は後ろに下がって行く。

 

アメ~ジ~ング!

 

それからハンドルが重くて運転しずらかったので、車は必要に迫られないと運転はしなかった。

 

若人に『ハンドルが重い』と言っても何のことかわからないだろうなぁ・・・。『おもステ』と呼んでいたその昔。重いステアリングの略である。

 

美容学校時代、同じクラスの男の子が乗っていたプレリュードを一度運転させてもらったことがあったが、これまたハンドルの重さったらハンパなかった。全力でハンドルを切らないと切り替えしが出来なかったのだ。懐かしい話である・・・

自分の車を待てたことで私の行動範囲が広がった!と、言いたいところだが、なんせ『坂道発進』が出来ないので、あちこち言ってみようという冒険心はなかなか生まれなかった。

 

そのころは、『車が必要』ということをあまり大きな問題だとは捉えておらず、行動範囲がスーパー止まりでも自分としては痛くも痒くもなかったが、その意味はのちに理解できるようになるのだった。

 

さて、私の生活が前進したのは、マニュアル車の次に私の元にやって来た

 

AT車のおかげ❤

 

坂道発進の恐怖から解き放たれた私は、徐々に西彼町内をチョットづつ制覇して行った。

 

それから1度の引っ越しを経て、お山の上に家を建てるということになり、幼稚園児だった子ども達は、お山の家から園バスでの通園が始まった。

園バスを貸し切り状態で帰って来る我が家の兄妹。 『なんだかすいません』な感じだった。(笑)

 

ゆるりゆるりと幼稚園生活が過ぎ去り、いよいよ長男が小学校に入学するという辺りから、我が家の置かれている『交通事情』を理解し始めたように思う。

 

小学校からは路線バス通学となり、定期券をランドセルにプラプラとぶら下げての登校。

 

幼稚園も小学校も自宅から徒歩3分圏内にあった私には、小学生からバス通学なんて未知の世界である。

 

お山の家の最寄りのバス停は、1日に9本(現在)しかバスが通らない・・・。わーお!

 

登下校、もしバスに乗り遅れようもんならアウトでしょうよ。だって次のバスは一体何時なの?・・・そうなるとやはり『車』に頼るしかない。

 

バスに乗り損ねただんご3兄妹を学校に送るも迎えに行くも、そう、やっぱり『車』なのだ。

それから中学生高校生と成長するにつれ、この『交通事情』がさらに家族を巻き込む事態になっていくという、恐ろしいお知らせをしながら、このお話は次回に

 

つ・づ・く

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