前回、不穏な空気を残して終わった『逃れられない交通事情』
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その真相とは!
我が海近家の子ども達は幼稚園から園バスで通園をし、小学生では路線バスに乗って登校。
お山の上から通う子ども達だけがバス通学を許され、バス通学をする数名が
『バス組さん』
と呼ばれた。 選ばれし『バス組さん』である。
帰りのバスの時間は14時台に1本16時台に1本。始業式や終業式など、微妙な時間に学校が終わる時は、バス組さんだけ11時台のバスに乗れるよう途中で帰らせられたり、みんなが帰った後、ひたすら14時台を待つという試練を越えて来た。
中学校になると、我が家の最寄りのバス停からバスに乗り、ふもとの国道まで行く。その国道沿いのバス停で乗り換えをし、中学校前までのバス通学となる。
西彼町のたて長の地域あちこちから、4つの小学校(現在は3校)の生徒が集まるので、中学生ではバス通学仲間がギュ~ンと増えた。
もちろん徒歩で通う子もいるわけで、早朝から歩いて登校している。
ここまではまだまだ町内の話。バスに乗り遅れたとしても、母なり父なり誰かが学校まで子供らを送ったりするのだ。
バスがないから。
国道沿いのバス停には我が家の最寄りバス停に比べたら、沢山バスは通る。通るけど、やっぱ少ない。乗り遅れたらハイそれま~で~よ~。
我が家では朝のバスに乗り遅れた場合。
①その現状をしっかり受け止める。(笑)
②すっぱりとバスは諦める。(笑)
バタバタ朝の忙しい時に、寝坊してまだ頭が鳥の巣状態の子どもを「バカヤロー」と言いながら慌ててバス停に送るよりも、とりあえずその『鳥の巣』をなでつけさせ、自分の出勤途中に学校周辺で子どもをポトリと産み落とす。
車に乗せるなら、バス停まで行くも学校近くまで行くも、母の『手間』は同じ。それなら自分の『精神状態の安定』を選ぶ。
私も時間を気にしてカッカと血管を浮かせなくてもいい。
子どもよりもなによりも自分の体と心優先である。甘いよなぁと思いながら母は子ども達のアッシーと化す。
そのアッシー化は、小学生の時と同じく、微妙な時間に学校が終わった日など母が仕事で動けないとなると、何も言わずとも『ばあちゃん』が出動態勢を取るのだ。
ばあちゃんまで巻き込むアッシー化
子どもの送迎に家族総出で対応することご家庭も多いと思う。
さあいよいよ高校である! 高校の通学を思うと中学校までのアッシーなんて『へ』だと思える。
西彼町は場所的に長崎と佐世保の高校、両方から選ぶことができるので、高校の選択の範囲が広い。
しかし長崎と佐世保は真逆の方向。どちらを選ぶにしろ、大なり小なり影響が出て来る。どちらに行っても、国道のバス停までは必ず送らなければならないからだ。
我が家は長男が佐世保の学校の寮に入り、下2人は長崎の高校へと進んだ。
旦那の職場が長崎市内なので、次男と娘は旦那に送迎をしてもらった。
高校を選ぶ時、佐世保の高校を知らないという理由で、私が『長崎』方面をゴリ押し。 プラス、通学のバス代を浮かせる為にさらにゴリ押し。
聞いた話、娘の同級生のお母さんが、3ヶ月定期で約5万円かかると嘆いていた。
定期に5万???
「お兄ちゃんもいるからプラス5万よ~」
2人で10万????
ちょ、ちょっとめまいが・・・3ヶ月に1度だとはいえ、2人で10万円という金額は、我が家の破産を示す・・・。
ほんとに旦那の送迎と子ども達に長崎の高校を選んでもらってモーレツに感謝である。
この定期券代もそうだが、やはりバス停までの送迎が中学生時代の比ではない。なので
旦那とのチームワークが問われる。
兄弟が佐世保と長崎の高校にに通われている職場のお姉さまは、旦那さんと手分けしてアッチとコッチの送迎をがんばってらっしゃるらしい。
旦那との阿吽の呼吸 大事。
普段は始発で登校するが、もっと早く学校へ行かなくてはならない時は始発でも間に合わない、そうなると車で20~30分ほど走り、先のバス亭から始発に乗せるという荒業を使わねばならない。
帰りも部活をして帰って来ると、もちろん遅い時間になる。途中までで終点になる経由のバスに乗るとそのバス停までお迎えである。
国道のバス停からどうにか歩いて帰れるお宅でも、夜になると迎えに出ないと夜道は怖い。とても「歩いて帰って来い」とは言えない。
おかげ様で我が家は旦那の送迎のおかげで私の朝の苦労は旦那がいない日のピンチヒッターくらいだったが、旦那はさらに土日祭日、自分の仕事は休みなのに娘の部活のため、娘と同じくらい学校へ通った(笑)
まぁ自分の子どもなので、送迎に振り回されることも小言を言いながら3年間、ナンダカンダでこなしていくものである。
きっと、これからも脈々と受け継がれるであろう子どもの送迎イベント。西彼町の交通問題を直に感じるところでもある。
あぁ・・・なんだかディスってばかりで怒られそう。でもでも交通の便が悪いということで、唯一良かったことがある。それは・・・
車の運転テクニックが格段に上達したこと!
『車』は足だからね!伊達に毎日運転してるわけじゃないってことよ!