おすそ分けがビジネスに!?thinc!第3回「シェアリングエコノミーと2020年以降の西海」〜内閣官房シェアエコノミー伝道師とのアイデアの共有〜

こんにちは、ばりぐっど編集部です。 地域を盛り上げる有志が集い、学び、アイデアをカタチにする勉強会であるthinc!の第3回目。   スピーカーは、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師であり、ランサーズ株式会社 …

こんにちは、ばりぐっど編集部です。

地域を盛り上げる有志が集い、学び、アイデアをカタチにする勉強会であるthinc!の第3回目

 

スピーカーは、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師であり、ランサーズ株式会社にも所属する蓑口恵美(みのぐち めぐみ)さん。

 

蓑口さんは、富山県のいわゆる田舎育ち。地域にいても子どもがいても、誰もが『幸せに働ける人・地域づくり』をライフテーマとして、首都圏と地方をまたいで各地に飛び回っているパワフルウーマンです。

蓑口さんのライフテーマをカタチにできるアイデアの一つが、シェアリングエコノミーなのだそうです。

 

 

シェアリングエコノミーとは?

総務省の定義によると、個人が保有する遊休資産(スキルなど無形のものも含む)の貸出しを仲介するサービスをさします。例えばメルカリなどのフリマアプリ、クラウドソーシング、Airbnbなどが代表的な例です。

知らずと私たちは、シェアリングエコノミーに触れているのですね。

 

 

シェアリングエコノミーの地域事例

①廃校や古民家をミーティングスペースとして貸し出す、空間のシェア

 

②自分の家の余っている駐車場を、一定の時間だけ貸し出す軒先パーキング(写真はイメージです)

※①②は、長崎県内では島原が盛んに行われています。

 

③旅先で旅行会社の手配によるガイドではなく、地元の人が観光案内を行う個人型ツアーガイドサービス

 

④個人宅を宿泊施設や民宿として貸し出す、いわゆる民泊(写真はイメージです)

※④は西海市においても盛んに行われています。

 

 

西海市でのシェアリングエコノミーの可能性

各地方の事例を知った上で、西海市で考えられるシェアリングエコノミーについてアイデアを共有しました。

※ディスカッション場面をピックアップしてご紹介します。例えば、ある参加メンバーからの質問・意見をリスナー①とし、それに対する蓑口さんのコメントをスピーカー①と対応させて記載します。

 

リスナー①高価な農業機材はシェアできる方がいい

 

実家が米作りをやっている。トラクターなどの機械類は持っている家から借りて、お礼に焼酎をやるなどというやり方は昔からあった。

今実家もふくめて機材を持っていること多いが、米作りでいうと実動するのは年に数回。シェアできるといいと思う。

 

スピーカー①農地や機材をシェアすることで、農業が始めやすくなる

 

農業をやりたくても、農地契約の問題や機材の問題がハードルとなり、始められない人たちがいる。でも、この土地に来れば、農地も機材も借りられますよとなれば、ハードルは下がる。お礼が焼酎ならなおさら(笑)。可能ならそれでいい。

難しいアプリを使う必要はなく、日頃の営みの中でシェアできることがその地域にとって良いと思う。

 

リスナー②田舎シェアでは相手との距離が近いほど、お金が取りにくい

 

シェアリングエコノミーはおすそ分け“経済”だが、田舎でよく見る「そこまで乗っていかんね〜」に対して、「はい、300円」とは言えない。相手との距離が近いほど、お金は取りにくいもの。

経済活動として発達することで、田舎本来のおすそ分け“文化“がどうなっていくのか。

 

スピーカー②対価を明記することは、シェアにおける心理的ハードルを下げる方法の一つ

 

最終的にはそう(金銭受授なし)なればいい。収益もエネルギーで、食べるものもおすそ分けでまかなえ、稼がなくていい社会。しかし今、その導入時期にいる私たちはどうすればいいのか。その答えは、私ももっていない。逆に私がうかがいたい。

一つの例として、ママ同士が子どもを預け合う”アズママ”というシェアサービスがある。個人的に子ども預かってもらうとなると、「お礼しなきゃいけない」という心理的なハードルがあって預けにくかったり、お礼の内容によっては預かった方も「そんなつもりではなかったのに」と恐縮したりすることがある。

それを「1時間500円」というサービスにすることで、依頼者は負担なく頼めて、頼まれた方も気持ちよく受け取れる。明確な取り決めができることで、モヤモヤが解消するケースがある。

 

リスナー③対価を払うことは、相手との関係を断つことになるのでは?

 

私は今年西海市に移住して来た。地域の方に本当に良くしてもらっている。それまでの自分の文化だと、それに対してお返しをしようとか、もしかしたら私は試されているのかとか考えた時があった。

でも私に親切にしてくれる人たちは、必ずしもすぐに何か返して欲しいわけではないということ。私によくしてくれているのは現在60〜70代。十数年後にその方たちが80代になって、買い物に行くのも苦労するようになった時、その時にお返しをしても大丈夫じゃないのかなと。

要は、お返ししないといけないという後ろめたい状態が、ある意味で相手の方とのつながりを担保している。「あの人にお世話になった」という気持ちを、その都度クリアに(対価を支払って)交換していくというのは、ある意味その関係を絶って、交渉を終了してるようにも思う。

田舎が生き延びられるひとつとして、こういう後ろめたさによって関係が継続されていることもあるのではないかと思う。

 

スピーカー③気持ちのお礼と対価が発生するサービスとの線引きが難しい

 

そうですね。例えばマクドナルドのスマイルは0円などありますが、企業や法人は何に価値があるか否かを明確にし、プライジングしている。

一方で、シェアしあう相手がみんな消費者であり、みんなこの地域の住民という時に、どこまでがお礼でどこまでがお金を生み出すサービスなのかという線引きを、全部自分でしないといけない。相手との関係を考えると、それはとても難しいですね。

 

西海市に特有なコミュニケーションのあり方など、地域性がリアルに反映されたディスカッションが繰り広げられました。

 

シェアリングエコノミーのベースにあるのは、いわゆる助け合いやおすそ分け。昔からあるその文化によって人と人の繋がりも生まれたり、深まったりします。(写真はイメージです)

しかし、そのやり取りに金銭が発生することで関係性にも少なからず影響が出てしまう可能性があります。一方で、金銭が発生することで気を使ったり、「お礼をしないといけない」という心理的負担を感じたりせずに、気軽にシェアできる場合もあるでしょう。

その両者のバランスを保つ、西海市ならではのシェアリングエコノミーのスタイルがあるのかもしれませんね。

 

あなたは、どのように考えますか?

まずは、あなたのアイデアをシェアすることから始めてみませんか?

次回のthinc!のお知らせです↓

【thinc!第4回】

日時:2月6日(水)19:00〜

場所:森田屋

ゲスト:はしもとゆうきさん

 

地元タウン誌「ながさきプレス」の編集長をはじめ、地域の魅力を発信するさまざまな媒体の制作やプロジェクトに携わってきたはしもとさん。

2018年から活動の拠点を西海市に移し、西海市農林漁業体験民宿事業の運営やディレクションを中心に、地域の魅力をさまざまな切り口・手法で伝えるべく活動されています。

“編集”に関して、これまでのお仕事のお話やワークを通して学びます。聞き手はデザインヤマダケンタの山田さん。2人のクリエイターによるトーク、お見逃しなく!!

★詳しい案内ページはこちら


 

 

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