今回は、西海市立大崎中学校で行われる水産教室へ取材に行ってきました!
毎年、中学1年生が参加するこのイベント。
これからの時代を担う若者に「漁業に興味を持ってもらい、職業選択の幅を広げてほしい。」という目的で開催されています。
初代の参加者の中には、水産教室をきっかけに魚に興味を持ち、大人になってから、漁業関係の仕事に就いた生徒もいるんですよ。
さっそく潜入してみましょう。
Contents
魚とのふれあい
中学生の皆さんは西海大崎漁協に到着し、実際に魚とふれあう体験をしました。
最初は網で遠慮がちにすくっていた生徒たちも、慣れてくるにつれてだんだんと大胆になり、中には素手で魚をつかんでいる人も見られました。
「魚ってぬめぬめしてる。」「イセエビ持てたよ。」ヒラメを触りながら、「魚って意外とすべすべしてる。」と生徒たちのリアルな感想が聞けました。
普段は料理された魚を見る機会が多い生徒たちも、間近に泳いでいる魚を見てふれることで身近に感じることができました!
シマアジにエサをあげてみよう
次はエサやり体験のために移動します。
みんなでライフジャケットを着用し、3隻(せき)にわかれ、船で海の上の養殖場へ出発!
乗船から8分ほどで、養殖場が見えてきましたよ!
足元はすのこや浮具で渡れるようになっており、まるでアスレチック。
「怖いー。」「落ちるー。」と言いながら楽しそうにエサの入ったバケツまで移動する生徒たち。
シマアジとマダイが別々のいけすで泳いでおり、今回はシマアジにエサをあげました。
魚種により養殖の方法は違います。マダイはずっとお日様にさらされていると日焼けをして真っ黒になってしまうんだとか。
それを防ぐため、エサやり以外は黒いシートでいけすを覆っています。また、赤くきれいな色を出すためにエサにはエビやカニを混ぜてあるのです。
できるかな!?ロープワーク体験
長崎県漁業士連絡協議会副会長・長崎地区漁業士会会長を兼任されている、指導漁業士の山下好則さんにロープの結び方を5種類教えていただきました。
「難しい!」「プリント見ながらやってみたら結べたよ。」と終わった人が、他の生徒に教えながらロープワークを楽しむ姿が見られました。
「本結び」と「もやい結び」を組み合わせれば、人命救助に役立つアイテムに早変わり。「本結び」でロープ同士を繋ぎ長くし、「もやい結び」で水を入れたペットボトルにロープを繋いで作ります。
溺れている人を助けるときはペットボトルを投げ、つかまってもらい、助ける人がロープを引っ張って沖に引きあげます。身近な材料で簡単にできるところが便利ですね。
西海市の水産業について学ぼう
午後からの講演会ではプロジェクターを使用し、4名の漁業関係者からお話を伺いました。
生徒たちは配られた資料やプリントとスライドを見ながら熱心に話を聞いていました。
西海市での漁獲方法の説明。海のゴミや温暖化問題。西海市水産課でのお仕事紹介など幅広くお話を聞くことができ、後半には生徒たちから、活発に質問が投げかけられました。
最後に、生徒からは、「生き物を扱う大変な仕事を、みなさん楽しそうにされているところが印象的でした。」という感想が聞けました。
未来を担う中学生に期待しています!
今日のことは各班で新聞にするそうです。仕上がりが楽しみですね。