さて、先日台風がやって来た。
最近の台風は『過去最大の強い台風』などとか言われ、毎回前日の台風準備びにあくせくする。(旦那が・・・)
そうは言いながら、いつも「そうでもなかったよね~」ということもあったりで、なかなかガッツリ本格的な台風対策はあまりしないことが多い。
しかし今回はいつも閉めない雨戸をガタガタと閉めていたのでちょっとドキドキ。
デカいのが来るのかっ⁉
でもまぁ風も雨もそこそこに強くはあるが、台風なのでこんなものだといつもと変わらずのほほんと食後のリラックスタイムをファミリーで過ごしていた。
が、パッと電気が消えた。
停電だ!!!
でもまだ海近家は余裕をぶっこく。
これまでの経験上、停電が長く続くことはそうそうなかったからだ。
案の定すぐに電気は点いた。
「ほらすぐ点いた。大したこたぁない!」
言ってるそばからまた消えた・・・。
同居の義母が向こうの部屋からバタバタやって来た。
「停電にゃー?」
心配そうである。そりゃ家中の電気消えてんだから停電だろうよ。
結局点いたり消えたりを数回繰り返したあと、完全に停電となってしまった。
それでもまだ1時間くらいで電気は点くだろうとどこまでものんきにしていたが、どれだけ待っても電気は点かず、とうとうマジの停電だと認めざるをえない状況に泣いた。
とりあえず真っ暗だと何も見えない。すぐスマホのライトを点けたが、充電も持たないので懐中電灯を探してみる。
さて、いつも置いてある場所になかったりするのはどうしてだろう。こんな時に限って必要なものが行方不明。
いつ使うの?
今でしょ!
数年前に買った『ランタン』もいない。ホントにこのタイミングで使わなきゃいつ使うんだよ!って話。
でも相当に探し回ったが、やはり無い。『備えあれば患いなし』海近家には絶対に似合わない言葉である。
とりあえず、かろうじてタンクに残っていたぬるま湯でシャワーを浴びて、何もすることのないファミリーは早めに寝た。
何もすることがないと、もう寝るしかないんだなとつくづく思った。
そして待ちに待った翌日。・・・まだまだ停電続行中。
さてどうする?洗濯物。
そう。もう一つの問題は『洗濯物』。2日おきに洗濯するのが最近のお決まりになってしまった私。
すっかり3日分溜まっている・・・。
やっべっぞ
今更ながら、なんで台風の来る前にその日の分くらい洗濯しなかったんだと激しく後悔をする。
なんせ我が家はタオルを異常に使うので、もうタオルの在庫が無いのだ。
なのでタオルは切らさないように洗って干して、ある程度用意するようにしているのだが、今回はついついサボってしまったから大変。
ストックがない。
だいたい洗濯が出来なくて、タオルが洗えないことぐらい考えなくてもわかる話。それなのに我が家のメンズは何も考えずある分をガンガンに使う。
私は辛抱して使っているのに我が家のメンズは気持ちよくバンバン使う。
まぁ今回は台風前に洗ってなかった私も悪かったと、素晴らしく人間のできた私なので小言をチクリチクリ言いたかったがググっと我慢した。
それでももうタオルのストックが無い。
洗うか・・・
私は洗面所でジャブジャブとタオルを手洗いした。
いや、つらい。
1分くらいジャブジャブしたら腕も手も疲れる。絞るのはもっと腕がキツイし痛い。
ありがとう
洗濯機(泣)
いっつも頑張って洗濯してくれていたんだね。
なんだかこんなことでもなければ、普段の恵まれた生活を当たり前だと思って勘違いするものだ。
ヨレヨレに絞ったビチョビチョタオルを干しに外に出てみると、台風は去ったがまだ風は強い。これならビチョビチョタオルもなんとなく乾いてくれるかも。
そんな私の淡い願いも虚しく、その後脱水の効いていない手絞りのビチョビチョタオルは風に当たりながらとても素敵な香りを放った。
くっせーーー!
梅雨時期にさんざん嗅いだ『ぞうきん臭』。久しぶりに嗅いだ。
どれもこれも私が手洗いしたタオルは悲しいことに、ステキな香りを発していた。
「パチっ!」 そんな時、家中の電気が点いた。
今なのねーーー(泣)
停電は無事復旧したらしい。できれば手洗いする前に点いて欲しかった。
だって結局手洗いしたタオル全部、洗濯機に洗い直しをお願いしたから。私の苦労はなんだったのだろう。
そして半乾きになったものから乾燥機に突っ込み、やっと今日の分のタオルが確保できた。
なんだかタオルに振り回された1日だったが無事にタオルが乾いてよかった。
そう胸をなでおろしている私の横で、乾いたばかりのタオルをガンガンに使うメンズ。
キーーーーーっ!
私の血と汗と涙の結晶がーーーー!
もっと大事に使ってよね! 今日はチクチク小言を言ってやる!
そういえば次の台風が順番待ちをしているらしい。次はちゃんと懐中電灯の準備をしておかねば!それから第1に被害の出ないことを切に願います!
みなさんもどうぞお気をつけくださいませ。
さて前回の『ウエ女』は元美容師の住子が美容室に行って思うことをつらつらしたためたお話であります。ぜひこちらからご覧くださいませ