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「いわもそか~」全世帯に豆をまく!大島町太田尾地区に35年間響く子供たちの声

こんにちは!ばりぐっど編集部大崎支局のべーヤンです。

 

2月3日は節分。

この日は、豆まきをはじめとしたさまざまな催し物がありますね。

節分の豆まきは室町時代から催されてたそうで、地域よって違いはありますが、イワシの頭に柊の葉を付け、匂いで邪気を払い、柊トゲが鬼の目を刺すという『魔除け』を家の入り口につけ、豆まきで春を迎えました。

子供の頃は寒かったはずなのに窓も扉も開け放ち豆を思い切り撒きましたよね。

「鬼はぁー外ぉ~~~!」

「福はぁーうち~~~!」

節分はとても神聖で家族で出来る楽しいイベントでした。

 

 

豆まきの後は歳の数だけ豆を食べましたね。6個··7個····15···

 

キャーッ!今は食べきれない数になっております。

 

豆まきしたいけど、小さな子供もいないし、大声で豆まきは恥ずかしい。確かにそれもそうですよね…、私も成人し、実家を出てからは豆まきなんてしたことがありませんでした。

もし、地域の子供たちが家に豆まきに来てくれたら…!

 

大島町太田尾地区では、今でも節分の夜に元気な子供たちの声が響きます。

 

 

午後4:30太田尾公民館に子供達が次々に集まってきます。

 

「今年はインフルエンザのため参加できない子供たちが多くて残念ですが、日頃からお世話になっている地域の方に感謝の気持ちを込めて、元気に声を出して回ってきてください」と、育成会会長の藤井さやかさん。

 

 

今年は14人の子供たちが5つの班に分かれて105世帯を1軒残らず豆まきをして回ります。

先ずは玄関先で元気よく

「いわもそか~~!!」と声を掛けます。

(お祝い申しましょうの意味)

「鬼は外~~~!福はうち~~~!」の掛け声と共に豆をまきます

来るのは鬼ではなく、元気で可愛い子供たち。

家族みんな笑顔でむかえます。

 

修道院のシスター達も総出で喜んでくださいます。

 

 

 

太田尾の豆まきは、昭和50年後半から35年ほど続く地域の行事です。地区の歴史を調べると昭和57年に男の子は鬼、女の子は福の面を作ってかぶったとありました。

その当時の育成部だった今村昭利さんにお話をうかがうと、

太田尾では消防団が独居老人宅の慰問をしていたそうですが、子供が来たらお年寄りも嬉しいだろうと「節分の豆まき」を始めたそうです。

豆まきのお礼に各家庭ではお菓子やお小遣いを用意して「いわもそか~」の声がかかるのを玄関先で楽しみに待っています。

高校生に豆まきの感想を聞いてみると、小学生から毎年とても楽しみにしていて、いやだとか面倒だとは思った事はないそうです。

 

鬼退治の戦利品は山分けだ~!

全世帯を回った子供たちは、いただいたお菓子を持って再び公民館に集合します。

 

今度はお母さんたちが、来られなかった子供たちの分も平等にお菓子を分けていきますがこれが大仕事!

待ってる供たちはまだ元気を持てあましてはしゃいでいます。そんな時は中学生や、高校生ががチャンと面倒をみています。

 

 

今年も、たくさんのお菓子がもらえて大喜びの子供たち。

 

太田尾地区は1年を通じて地域住民とのコミュニケーションと伝統行事を子供たちに繋げています。

35年続く節分豆まきは今年も無事に受け継がれました。

以上、大崎支局から太田尾地区の豆まきでした。

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