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地元の繋がりを大切に。大崎高校で「故郷(ふるさと)料理教室」/大崎支局

こんにちは!ばりっぐっど大崎支局の子育てライターの”ノンタン”です。

故郷(ふるさと)料理教室

大島にある県立大崎高等学校で2月1日(木)、3年生の進学組と就職組の2クラス計45名が参加しました。

『環境美化を考える会』の代表、田口昭子さんをはじめ環境美化メンバー合計7名が、地元の繋がりを持ちたいという思いから始まった料理教室も、今年で16年目を迎えました。

毎年この時期に地元の野菜を使い、素朴なふるさと料理を高校生に教えるそうなんですが、準備期間は1年前から行うそうです。

『元気やさいの雅』から収穫された、新鮮な野菜を使用して

今回作るメニューは!

[大村寿司、切干大根の煮物、大根のきんぴら、かぶの酢のもの、うどん、そば、紫イモの蒸しまんじゅう]の7品。

生徒たちは野菜を切る、麺類を湯がく、酢飯を作る、あんこを丸めるといった役割分担があり、各班ごとに環境美化メンバーが1人付いて料理スタート。

「かぶの酢のもの」

「うす焼き卵」

卵をフライパンで薄く広げ、錦糸卵を作る作業では、普段からあまり料理を行わず慣れない男子生徒でも、意外と簡単ですぐに出来きました。

うす焼き卵の細切りは均等にしキレイに切るのが大変ですが、上手に出来ています。

慣れない作業で大変

「大村寿司」

大村寿司は一升入る押し寿司の型に酢飯を詰めます。
大きなお鍋を抱え酢飯を入れるのも一苦労。

寿司の具には、ふき、しいたけ、白身魚が入っていますが、この日の白身魚は環境美化メンバーが釣って来た、タイを使ったそうです!

酢飯、寿司の具、うす焼き卵の順にしき、ギュッと押さえ型から外し切り分けます。

切り分けは慎重に行っていました。

これなら出来る

「紫イモのまんじゅう」

紫イモのまんじゅうはあんこを丸める単純作業で、誰でも簡単に出来楽しそうでした。

完成~♪

写真左より時計回りで、大根のきんぴら、切干大根の煮物、おにぎり、かぶの酢のもの、紫イモのむしまんじゅう、大村寿司です。

うどんかそばは、自分で選んで決められます。

食の大切さを感じて欲しい

写真中央は谷口雅樹さん、写真右は田口昭子さん

 

地元の繋がりを持ちたいと始めたこの料理教室も、同じ先生が携わり長く続けてこれた。16年間続けていると卒業後も生徒さんとの交流もあり、子供たちとの繋がりを強く感じる。

また生徒の親御さんから子供が食の道に進学するキッカケが出来て、感謝されたこともあった。

今の世の中は肉はどこにでもあるが、もっと身近にある地元の野菜や伝統料理で、お金を使わずに出来るものを選んでいって、食への意識を持って生活して欲しい。

今後も料理教室を続けていきたいので、若い世代へと繋がっていけたら

と田口さんは語ってくれました。

 

そして谷口さん、

農業に興味を持ちもっと勉強したいという思いで、現在『元気やさいの雅』の運営をしています。

今回は大村寿司作りという大役を担い、緊張していましたが無事に完成しホットしています。

今後はふるさとの味を残していき、若い人にも農業に関わってほしいです。

と話してくださいました。

試食

自分たちで作った料理はどれも美味しくて、みんなニッコリ楽しそうに食べていました。

生徒さんに感想を聞いてみると

いつも食べているもので簡単そうだけど、実際自分で作ると難しい」

「今後この料理教室での経験を活かし頑張っていきたい」

「将来、食の専門学校に進学したいので、普段から料理をして勉強している」でした。

 

最後に田口さんは身体に良い物を食べて、この学校を忘れず今後も頑張ってほしいと言っていました。

 

田口さんの食に対する思いが、これからの若い世代へと引き継がれていくことが出来れば素敵ですね。

大崎高校の皆さんは卒業まであと1カ月を切りましたが、食の大切さ、地元の繋がりを持ってこの学校を巣立って行って欲しいものです。

以上、大崎支局から大崎高校にて「故郷(ふるさと)料理教室」のレポートでした。

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