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【ウエストのおんな~北風と手ぶくろと私~第3話】<雪の日のお話>

仕事帰り、いつものようにウエストで買い物して外に出ると「おってと! 辺りはすっかり真っ暗じゃないか!」と、いう季節になりました。

ワタクシ、西彼在住のアラフィフパート主婦『海近住子』と申します。

 

とうとう西彼にも雪が降った。

え?降りましたよね??

ひらひら~っと。それでも『雪』と聞けばソワソワせずにいられない。

 

なぜかって?

 

山の上に住んでるからさーー!

いやいや笑いごとではない!山の上とふもとでは天候が違うから!

ふもとは晴れていても、山の上は雲行きが怪しかったり。

 

雪ともなれば、生活に影響がでてしまうので、買い出しに行って2~3日分の食料をゲットしておかないとハラハラしてしまう。

 

道路が凍れば数日は溶けないので、仕事にも買い物にも行けないのだ。そうなると食料品のストックは必須である。

 

 

知ってる?

 

ふもとから我が家に続く県道の『ある地点』でガラリと天候が変わることを。

そこを境に山側とふもと側で世界が変わるのだ。

 

うーむ ミステリーだわ!

それが一番よくわかるのは、そう冬の寒い日。

雪なんぞが降ったりなんかしたらテキメン!一段と気温が下がり、一晩シンシンと降ってごらんなさい。

 

翌日のお山の上はキレイな白銀の世界。海近家をはじめ、その周辺は一面の雪化粧となる。

 

車のお屋根にこんもり雪が積んでいるので、どのお宅の車もうちと同じでお屋根に雪を乗せていると勘違いしてしまう。

 

それは『雪雪詐欺』ですよ!

 

犯人は言葉巧みに私を誘う。

「奥さ~ん雪ですね~。買い出しにウエストに行きましょう~大丈夫ですよ~どの車もお屋根に雪が積んだままですよ~奥さんだけじゃないですよ~山を下りましょう~」

よね! 私ウエストに行くわ!

カップラーメンを買いに!

 

そしてそのままふもとに下りて行くと、そのミステリー地点から白銀の世界は様相を変えてくる。

 

道路にたっぷりと積んでいた雪はミステリー地点を過ぎると徐々に姿を消す。

 

ふもとまで下りてしまうと雪の痕跡すらなかったりして、ふつ~に普段の生活が営まれているのだ。

 

え!

 

ワタクシお屋根にこんもり雪を乗せて来ましたよ。

うっわ しまった!

『雪雪詐欺』にまんまと引っかかってしまった・・・

お屋根に積んできた雪が 超絶はずかしい・・・

 

ふもとにお住まいのみなさまの車のお屋根には、これっぽっちも雪なんて積んでおりませんもの・・・

 

うっ! 痛いっ!

『どんだけ山の中から来たんだよ』の冷たい視線があちらこちらから吹き矢のごとくピュンピュン飛んでくる。

その矢をよけながらウエストの駐車場に滑り込むと

 

ほらほら駐車場に入った瞬間から定位置に駐車するまで、私の車に『くぎづけ』のギャルとその連れ!

 

「あの車 雪積んどるし! マジどこの山から来た? ちょーヤバかっちゃけど」

とか言わない!! 聞こえてますから!

 

おばちゃんもこのような事態になるとは思ってもみなかったのよ!

だからとんでもなく恥ずかしいのよ!

 

ということで、雪の降った日は必ず車のお屋根の雪はちゃんとはらってから、ふもとに下りるようにしたのである。

 

もう二度と『雪雪詐欺』にあわないように。

 

それと、もう二度とギャルから指を刺されないように。

一年に一、二度あるかないかの積雪のために、雪慣れしていない私はよく踊らされるのである。

 

一昨年はスタッドレスタイヤをはかせた旦那の通勤車だったにもかかわらず『タイヤが滑る』を初めて経験し、スタッドレスタイヤ不振に陥った。

 

去年は先に出勤した旦那が「注意して行けば大丈夫」と連絡してきたのでノーマルタイヤの自分の車で出勤したら、前方に道の真ん中で立ち往生の車。

ついその車の後ろに止まると、私の車も動けなくなった。

あげく 後ろを見たらちょうどカーブのところで軽ワゴンがきれいに倒れて転がっていた。滑ってカーブを曲がれなかった様子。

 

今年はそろそろ私が転げるんじゃないかとドギマギしているので、雪がふって道路が凍ってる日には、絶対運転はしないと決めた!

 

なので雪の日の飲み会の送迎はしないぜよ。旦那サン! 夜は冷えるからねぇ。

まだ積もるような雪の予報はいまのところ聞かないが、

今すぐ ウエストにレッツラゴー!

備えあれば患いなし!

今日はカップヌードルが108円なのよ!

 

☆気になる【ウエストのおんな〜北風と手ぶくろと私〜第4話】はこちらから

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