『馬肥ゆる、住子も肥ゆる秋の空』
サラリと川柳を詠んでみたくなる今日この頃。
私はアラフィフパート主婦の海近住子(うみちかすみこ)、西彼在住である。
「ん? なんか 前にもこのフレーズ見たような・・・」
そうね。前回も『虫のお話』書きましたから・・・。
だって、私は思い出してしまったのだもの。
西彼において、忘れてはならないあの『虫』の存在を。
どうしても書いておかなくてはなるまい!
前回に引き続き『虫シリーズ』になってしまうが、こればかりは譲れない。
大いなる自然に満ち溢れた西彼の大地で、命を与えられたあらゆる生きものたち。
いやね 普通サイズのクモと蛾がほとんどよ。
でも長崎では見たことのないサイズもいるのよ。
サイズ感が違うのよ。
確かに私は虫が出たからと言って「キャー」とか
「こわい~」とか、そんなかわいいセリフを吐くこともない。
全然平気だから。
と一緒♬ いや一緒じゃないけど。
もう一つ言えば、両生類、爬虫類 全くもって平気である。
なんだか、やっぱりかわいくない女子だな。
ヘビを見て「ぎょえあぁぁぁぁぁああぁぁ」とか言ってみたい。
ヤモリを見て「気持ちわるい~」とか言ってみたい。
しかし西彼に来て初めて『虫は友達』と言えない存在に出くわしてしまった。
クモや蛾の比ではない。
23年前、長崎から嫁いで来たうら若き私を襲ったある事件。
おかげ様で
『虫』を怖いとか思うことができた。
「ぎょえあぁぁぁああぁぁ」と叫ぶこともできた。
『私も女子じゃん』と思うことができた。
その名も・・・
【自主規制】
おおおおおおお
身の毛もよだつそのフォルム!
脳裏から離れないあの動き!
【自主規制】
ある日の夕方、2階へ行こうとリビングから薄暗くなった廊下へ出た。
こういう時は何か気配を敏感に感じるものだ。
いつもなら何も思わないのに なぜか気になった。
そこに『なにか』がいるような感じがしてしょうがない。
確かめずにはいられない。
高鳴る鼓動を抑えながら、そっと近づく。
でもある程度の距離感は保ちながら・・・
静かに集中する。
そして目を凝らした先に見えたもの・・・。
そこには、生まれて初めて見る生命体がうごめいていた。
長く細い脚が何本も何本も身体から伸び
思った以上の俊敏な動きで度肝を抜く。
ううう 身震いがっ!
「お願いだから お外に出てちょうだい!」とへっぴり腰になりながら、ほうきで誘導しようとすると
何を勘違いしたのか『ゲジゲジ』は自分の足をハラハラと落とし、その隙に逃げようとしている。
「うへ~」と私がヘナヘナ腰抜けになっているうちに彼は思惑通り私をまいて姿を消した。
そう 自分の足を数本残して。
知ってる? その取り残された足はまだピクピクと動いている。
恐ろし過ぎ。怖すぎ。気持ち悪すぎ。
第一印象が悪かったためか、彼に対する印象もすこぶる悪い。
『ゲジゲジ』をググると、山のように画像が出て来たが
どうやら西彼固有の虫ではないらしい。
私はずっと『西彼の虫』だと思っていたのに・・・。
それどころか東京以南に、普通にいるらしい・・・
もっともっと調べると、ムカデの仲間のくせに『G』(ゴキブリ)やハエや蛾を捕食してくれる、人間にとっては益虫なんだと。
私の中では アウトな『虫』筆頭だもの。
見た目で判断してはいけないというのはこのことなのだと
学習させてもらい、そして反省しつつ、画像を薄目で見ながら
「やっぱ私の中のNO.1やな」と確信。
ああ なんだか一度にあれだけの『ゲジゲジ』画像を見てしまって
なんとなく食欲がありません。
と、言うことは・・・