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脱炭素といえども、息はして良いんですよ?!〜20年後の未来に願いを込めて〜

「脱炭素社会へ向かうまち西海市」の取り組みとして西海市新産業推進課が、ばりぐっど編集部ライターと、普段の暮らしの中で無理なくできる脱炭素生活を紹介する記事を、シリーズ化してお届けしていくコラボ企画です。

今回は【森林から考える脱炭素】

西海市といえば、海、山、川があり自然にあふれるまち!景色を楽しむため、遠方から訪れる人達が多くいます。

この自然いっぱいの西海市が「未来につなぐ西海の森づくり事業」をおこなっていることを知っていますか?

ここは、西海市大瀬戸町雪浦幸物郷にある「センダンの森」

車で通った時に、ここは何だろう?と思われた方もいるのではないでしょうか。

もともと原野だった場所にセンダンを植樹し、モデル林として未来の西海市のために育てているんです。

「未来につなぐ西海の森づくり事業」をおこなっている西海市農林緑推進課さんが、企業の方達とセンダンの森で「芽かき」をおこなうということで、見学へ行ってきました!

なぜ、こんなに緑あふれる西海市でセンダンの木を育てているのか?
そして、なぜセンダンの木なのでしょうか?

気になりますね!

センダンは、CO2の吸収量が一般の広葉樹よりも3倍も多く吸収し、成長も早いのが特徴で木目が美しく家具などに適しているため、製品として使用できるハイブリットな木なんです!

西海市産のセンダンの木を製品化して市民が購入し使用する、そんな地産地消が生まれることを願って育てています。

まさに「西海市未来につなぐセンダンの森」

木は、製品として使うだけではなく、暮らしを支える燃料にも利用できます。
「燃やしたら、CO2が排出されるから脱炭素ではないのでは?」と思うかもしれませんが、木がもともと吸収したCO2が、燃やされた時に排出されるだけなので、プラスマイナスゼロとされています。

製品や燃料にもなる資源を育てていくには、協力が必要なんです。

センダンの木は、間伐する必要がなく、ヒノキやスギよりも間隔を空けて植え育てやすい木なのですが、真っ直ぐに育てるために「芽かき」という作業が必要となります。

作業時期は1年に数回、2年間おこないます。真っ直ぐに伸びたセンダンの木のてっぺんの芽だけを残し、脇芽を除去していきます。

第一生命保険株式会社長崎支社大瀬戸営業オフィス(以下、第一生命)の皆さんが、ボランティアで芽かき作業を和気あいあいと楽しくお手伝いしていました。

社員の年齢層は、なんと20代〜70代と幅が広く、西海市内の海岸のごみ拾いなどの活動もされているのだそうです。

センダンの木は、成長するまでに15〜20年かかります。その間、未来につなげるために次の世代へセンダンの森のこと、森林資源を使ったエネルギーのこと、西海市の未来のことについても伝えていかなければなりません。

幅広い年齢層で未来のために活動されている第一生命さんの、環境問題についてみんなで一緒に取り組み、西海市の未来に向けて、次世代へと伝えていく姿が見られました。

行政と企業と市民の方々が作業している姿を見て、20年後の未来をつなぐ活動の良いお手本を見せてもらった気がしました。

センダンの木は20年で立派な木に育ち、一般の広葉樹より3倍も多くCO2の吸収をしてくれる未来につながる木。この先、センダンの木がどんな風に育ち、どんな活用をしたら良いのか、行政だけでなく西海市全体でセンダンの森のことを考える必要があるのではないでしょうか。

20年後に向けてどんな森にしたいのか、みんなで一緒に考えていきたいですね。

西海市新産業推進課では、脱炭素に関する情報をインスタグラムで発信しています。
「脱炭素って何?」って思った方は、こちらのリンクからどうぞ。

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