single.php

【ウエストのおんな〖スニーカーで気分はスキップ♪〗第3話】~東京へはるばるお宅訪問~

長男が東京へドナドナして1ヶ月ほど過ぎた。

 

相変わらず何の音沙汰もない。

便りがないのは元気な証拠

 

とか言ったりするが、いやいやそうでもなかったりするから連絡はたまにするのがよい。

 

経験者は語る・・・。

 

さて、東京大進出についてのアレコレは長男が自分で手配してしまったので、まずもって引っ越し先のアパートの間取りはどうなのか?駅は近いのか?どんな町なのか?コンビニは近くにあるのか?知らないことだらけ。

 

しょうがないので夜な夜な引っ越し先の住所をグーグルマップで検索する母であった。

そんな私を見かねてか、旦那が「様子ば見に行ってくるけん」と実は今月の初めに東京へ行って来たのだ。

 

ホントなら私が行きたかった(泣)

 

東京に行きたかった(泣)

 

東京見物したかった(泣)

 

スクランブル交差点渡ってみたかった(泣) 

 

原宿でインスタ映えするスイーツとか食べたかった(泣) 

 

東京満喫したかった(泣)

 

・・・・・・・・

 

は? 何か問題でも?

しかし1人でJRの切符も買えない乗れない。ましてや飛行機なんて1人で乗ろうもんなら、見果てぬ地へ行ってしまいそうで絶対に無理。

 

空港に降り立ってから「私は誰?ここはどこ?」 絶対に記憶喪失になる自信満々!

 

万が一、運よく東京の地に足を付けることができたとしても、きっと仁王立ちしたまま一歩も動けず・・・。

 

誰か引率者がいてくれないとどこにも行けない箱入り娘の私が、たった1人で東京とか大都会に行ける訳がない。

 

結局仕事も休めなかったし、そんなこんなで有無を言わさず旦那が上京することになった。

 

しかし問題が一つ。

 

長男が受け入れてくれるかどうか・・・。

 

彼は自分の城に人が入るのをかたくなに拒むからだ。

 

いや、理由は散らかってる部屋に入れたくないだけ。

なので、早くから「部屋を見に東京にいくよ」などと言ってしまうと、ノラのニャンコの様にパーっと姿をくらましてしまう。

 

「こりゃ~行くギリギリのところで連絡せんば、会ってくれんぞ」

 

夫婦で作戦を練りながら、「仕事で東京に行くけん、晩飯でも食おうで」とあくまでもお部屋訪問が目的ではないことをアピールしつつ、東京へ行くことを長男にやんわりとお知らせ。

 

『晩飯』で釣ってはみたが実際に会ってくれるかどうかは、当日のお楽しみ。

 

メインのお宅訪問が出来ないとか、百歩譲って長男との面会ができないとなると、おいおい無い金を使って何をしに行ったんだい?ってことになる。

 

お留守番の私としては、はるばる東京まで行くんだから長男に関する情報は何か必ず持って帰って来いよ!と鼻息もフンガフンガである。

そしてそんな私の荒い鼻息と共に旦那は東京へと旅立ったのである。

 

おかげ様で『晩飯』に食いついたのか、わりと簡単に長男がヒット!

 

渋谷で待ち合わせをしたと言っていたが、その時間前にはもう現地にスタンバっていた長男。

 

どんだけ腹が減ってたんだ?

 

それとも父が恋しかった??

 

・・・・・・・・

 

それはないか。

たらふくご飯をご馳走になって、お腹が一杯になるとさっさと帰って行ったそうな。

 

ちゃんと翌日にはアパート訪問の約束も取り付けたというその報告を受けた私は、やっと少し鼻息が落ち着いた。フンガ。

 

次の日、約束通りにアパートに行って部屋の中に入ろうとしたら、ピピーっとやはり規制線が張られたらしい。

 

私ならその規制線なんて蹴破ってガサ入れするけどな!

 

旦那が玄関から覗いたその部屋の中は、引っ越しの時の段ボールがまだまだそのまま山積みで、案の定想像していた通りの光景が広がっていたそうな。

まぁ部屋の中に招き入れてはもらなかったのでそれ以上の情報を得ることはできなかったが、とりあえず生存確認はとれたので『良し』として旦那の任務は終了。

 

今度は絶対に引率してもらって、私も東京に行く!そして

 

東京見物しよう!

 

スクランブル交差点あっちからこっちから渡りちらかそう!

 

原宿でインスタ映えするスイーツとか食べて『映える~』とか言おう!

 

東京腹いっぱい満喫しよう!

 

・・・・・・・・

 

は?何か問題でも??

もちろん神に誓って長男の顔を見るのが真の目的であります(笑)

footer.php