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ウエストのおんな【夏空に映える黄色のじゅうたん 第2話】~夏の暑さ本番~

8月である。

 

まあまあに暑い。いや相当に熱い。そりゃあ夏だから暑いに決まっている。

相当に暑いが私は日頃から『暑さ』に対しての鍛錬をしている。

 

ビニールハウスの中で!

 

だから仕事の時は、朝から自分に気合を入れて、熱さに負けない心で出勤する。しかし!しかしである。

 

これが休みの日になると、色々とやることはテンコ盛りに控えているのに、気持ちが朝起きた段階ですでに負け切っている。

 

「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」

 

ごめーん!安西先生! 私、先生の言葉には響かないのよーーー!! 

これはあの有名なマンガ『スラムダンク』の名言。おばちゃんの私には、安西先生の言葉に奮起するような、ピュアな心はもう残っていない。

 

「ちくしょー あちぃなー!」とランニングに短パンで扇風機の『強』の風をだるい体にあてながら、『夏太り』の素のあずきバーとやらをペロペロと朝ごはん代わりにいただく。

 

外に出る用事がなければ、その恰好で1日を過ごすなんてざら。なので宅配のお兄さんとかおじちゃんとかが荷物を持ってやって来た時は非常に慌てる。

 

さすがにタンクトップに短パンでは、あまりにも恥ずかしい。若いならまだしも、『おばちゃん』である。ちょっと体に厚みが出て来たおばちゃんである。

 

先日も暑い部屋の中で、扇風機にあたりながらウダウダしていると、宅配のトラックがやって来た!

 

えっとえっと!せめて上着くらい何か羽織らなければ!!

 

1人、てんやわんや。

アタフタするだけで、目ぼしい『羽織りもの』が見つからない。結局、サンシャイン池崎ばりのタンクトップ姿で、荷物を受け取るハメになった。

 

サンシャイン池崎は最近あまりテレビで見ない気がするが、海近家のサンシャインは、風呂上りになると、空前絶後的に3人表れる。

 

中年太りな『サンシャイン旦那』

プヨマッチョな『サンシャイン次男』

そして夏太りの『サンシャイン住子』

これで娘が入ればガタイのいい『サンシャイン娘』

長男が入れば超自由人の『サンシャイン長男』

 

5人合わせて

イエーーイ!

『サンシャイン海近家!』

 

暑くてたまらず『サンシャイン住子』になるくせに、他人にその姿を見られるのは恥ずかしいってどうよ。

 

家族には惜しげもなく披露しているっていうのに・・・。

 

恥ずかしいならTシャツくらい着て、エアコンの中で冷え冷えすればいいじゃん!

 

ノンノンノン!

わかってるくせに~

貧乏性の性格が、素直にエアコンをつけさせないのだ。これでもだいぶ早い時間に『ポチっとな』するようになった方である。

 

これも自分の頭の中に『エアコンのスイッチ』に関する回路があり、正常に働いているうちは、扇風機で我慢できるうちは扇風機。と、命令を出している。

 

それが「暑い!もう我慢ならん!」と誤作動を起こすと、とたんに『エアコンのスイッチ』は常にオンの状態となる。

 

いつ何時でも

 

私の人差し指がすぐに『ポチッとな』とする

今は、私が1番早く仕事から帰ってくるが、今月から次男の方がタッチの差で早く帰って来るようになる。

 

私が帰って来た時に、リビングのエアコンがついていなかったら、『妖怪 更年鬼』が暴れ狂うので、その点次男もよく分かっていて、帰って来るまでにちゃんとエアコンのスイッチは『ポチッとな』されているのだ。

 

できた息子である。

 

いやその前に! きっと、タイマー機能があるということを、住子は知らないんだな・・・(笑)

 

明日からは人に頼らず、タイマーをセットすることにしよう。

 

とにかく、夏の暑さが本格的になって来た。バテるのはわかっているので、今日はマツキヨに行って栄養ドリンクを買って来た。

 

栄養ドリンクなんて飲んでも、効いてんのか効いてないのか実感としては何も感じない、非常に感じ方が緩やかな私・・・

『鈍感』な私も滋養強壮だ!

 

職場の冷蔵庫にも、お姉さま達の名前が書かれた栄養ドリンクがビッシリとスタンバイ。いつでもドリンクチャージができる。

 

それにブンブンジャンバーもフル稼働である。

 

朝になると過酷な暑い1日の始まりに現実逃避しようとする私の『脳みそ』。

 

でもそうでもしないと乗り越えられないアラフィフの『脳みそ』!わかるよ『脳みそ』の気持ち。

 

煮えたぎりそうだもん。なので、この季節だけは『脳みそ』を自由奔放に

 

放し飼いだ!

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