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《ウエストのおんな~やんわりと春風~第13話》住子の妄想「冷やし中華はじめました」

こんにちは。5月も半ばを過ぎ、朝は寒い。昼は暑いであたしゃ毎日何を着ればいいんだい?の困惑状態。しかし職場は亜熱帯なので『脇汗』が非常に気になる私は海近住子(うみちかすみこ)西彼のアラフィフパート主婦である。

 

さて、私には最近気になることがある。

 

昼間ちょっと暑くなってきて、夕飯は「何かサッパリした感じのものを食したいわ」などと思うようになってきた今日この頃。

 

そうね、『サッパリ』と言ったら『冷やし中華』とか思い浮かぶよね。

・・・冷やし中華。

 

そう、冷やし中華!

 

あれはどれくらい前の話しだったか。いつものように仕事帰り、右にウインカーを上げてスーパーウエストへIN。車を駐車場の定位置に停車させ財布一つ握って店内へ。

 

ルーティンである『若者まわり』でパンと惣菜コーナーから攻める。

 

「あら今日はまだ(お肉屋さんのコロッケ)に割引きシールが付いてないのね」とかブツブツ心の中で唱えながらいつものルートでお寿司やサラダのコーナーに差し掛かった。

 

お!!!!

 

私の目に『ズババン!』と飛び込んできたのは

 

POP広告!・・・(だと思う(汗))

 

ウエストのお惣菜の冷やし中華を買っていただくためのポップ広告。

 

いやいや もう気になってしょうがない!

 

決してオシャレとは言えない、マッキーで書いたであろう手書き感満載のそのポップ広告に私の心はロックオンされてしまった。

 

きっと、私だけじゃなく、ウエストにお買い物に来られた奥さま方の中にも気になって買い物どころではない方もいるはず!

 

まるでフォークギターを爪弾きながら夜の街角でアマチュアのシンガーが自分の過去を歌詞にして歌っているような文面。

 

荒々しく踊る文字。(そんなことは無い)

だって今までにこんなファンキーでクールなポップ広告をウエストで見たことある??

 

いいえ、私はない!

 

♪住子の妄想~大暴走~!イェイ!

もう韻が踏める。

 

※ここから住子の妄想の世界が広がります。くれぐれも住子の妄想です。

 

『幼い頃の夢はロックスター』

なんと! 幼くしてロックスターを夢見るなんて!どんだけ成熟したお子ちゃまだったのかしら! 幼き日の夢なんて戦隊モノの『何とかレンジャーになりたい!』とかじゃないの??

 

『上京してイタリアンレストランで働き・・・』

 

ははん! やっぱロックスターを夢見て花の大都会『東京』に行ったんだわ。きっとイタリアンレストランでバイトをしながらロックスターへの道を模索してたのね!イタリアンも作れるロックスターなんてカッチョイイ!頑張れ未来のロックスター!

 

『帰郷して・・・』

 

ぬはあぁぁぁぁあぁ・・・?挫折?挫折しちゃったの? ロックスターへの道は?未来のロックスターよ!ロックスターの夢は諦めてしまったのかーーーー??なぜゆえーー?イタリアンは?パスタは?ピザは?

 

『スーパーウエストで働き・・・』

地元に帰ってきたんだねぇ。そうかぁウエストで第2の人生を歩み始めたんだねぇ。そこはイタリアンではなくウエストを選ぶところなんて地元愛だわ~。

 

なんなら地元でロックスターになってもいいじゃない!今度9月に『さいかいミュージックフェス』なるものも開催されるとか言うし。

 

『そして今・・・冷やし中華~はじめました♪』

 

あらあらあらあら ちょっと昔に聞いたことあるフレーズだわ。ちょっと乗っかっちゃった感じかしら?えっと名前は何だったかしら?えっと「♪冷やし中華~は~じ~めました~♪」って歌ってたあの人。えっとほら顔の濃ゆい。えっとえっと~・・・。

 

『AMEMIYA!』(笑)

住子の妄想は留まるところを知らないが、ロックスターを夢見たこのファンキーでクールな彼は今、ウエストの惣菜コーナーでイタリアンのパスタやピザではなく、色んなお惣菜とそして季節限定の

 

冷やし中華を作りながら頑張っている。

 

と、思われる。

 

ロックスターの夢を追う彼もいいが、なんのかんの言ったところで、私はウエストの惣菜コーナーで「冷やし中華」を作っている彼を応援したい。

 

というか、彼の書くファンキーでクールなポップ広告を応援したい。

 

あの自然体でぶつかって来る感じのポップ広告を私はまた期待しているのだ。

 

ぜひ新作のポップ広告で私の心をザワザワ、ガンガンざわつかせて欲しい。

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