ばりぐっど編集部です。
今回は、6/24-26に開催されている「ホテルニューオータニ博多×西海市コラボレーションフェア」にて、美味しい素材を提供いただいている事業者さんのもとを長崎国際大学 国際観光学科の学生の皆さんが取材してくれていますので、そちらをご紹介します。
2.元気やさい雅
西海市本土から一つの橋を渡った先にある西海市大島の緑に囲まれた小高い山の中に
「元気やさい雅」はあります。
山の中の開けた敷地は、廃校となった小学校の運動場を地元在住の田口昭子さんを中心とした
「環境を考える会」によって耕され、畑として利用したことが始まりです。
当初は、ボランティアで地域の掃除を行うことから始まり、草刈りの際の燃料となる油を自費で買い、活動をされていたということでしたが、その後、廃校となった小学校の運動場を市から借り受け、
現在「有機野菜」を栽培しています。
シニアのメンバーが多い中、八年前に野菜づくりが好きな若手の谷口雅樹さんが参加し、
今年度から代表として生ゴミの減量化のために有機肥料を使った野菜の管理に日々励まれています。
こうした地域の清掃活動や環境に配慮した野菜づくりなどが認められ、
平成28年に「内閣総理大臣賞」を受賞されました。
谷口さんによると生ゴミや除草作業で刈った草を発行させた「ぼかし」を有機肥料として使った土づくりを大切にされているそうです。
そのぼかしを使用した無農薬で野菜を作りは野菜の大きさや形が不揃いになるなど大変なことも多いのですが、消費者に安心して食べていただくことを第一に日々努力しているということ。
畑では、玉ねぎやトマト、小松菜など多くの種類の有機野菜を栽培。
とくに、空心菜とパクチーは大島の造船所で働くベトナム人にも人気なのだそう。
自然の中での野菜づくりは、野生動物による獣害や近年の異常気象による天候不順で大変なことが多く、厳しい環境の中ではあるもの、元気やさい雅の野菜を楽しみにしてくれている人が沢山いることが日々の野菜づくりの原動力になっているそうです。
そんな元気やさい雅の1番の魅力は、そこが人とのふれあいの場になっているということです。
とくに、訪れた人に食事をもてなし人とのふれあいを大事にしているそうで、地元の高校野球部の生徒や野菜を買いに訪れた人に敷地の建物の中などで食事を振るまうことが楽しみであり、大切な時間になっているようです。
今後も人とのふれあいを大切にし、人の温もりを感じることができる憩いの場にしていきたいということでした。
このように人と人、そして人と自然との繋がりを大切にし、地域住民から愛され、周りの人を笑顔にする田口さんたちの活躍に今後も期待です。
今回のメニューでは、元気やさい雅の多くのこだわり野菜を使用しています。見た目は多少不恰好でも、健康によく安心して楽しんでいただけるお野菜です。
ぜひ沢山の方に食べていただきたいです。
取材ライター
大代慎太郎
日野真優
山下理子
XU HANBING