みなさん、こんにちは。ばりぐっど編集部です。
今回は西海デジタルアカデミアにて地域ゲストでも参加していただいている、株式会社スチームシップ(以下Steamship)のキャプテンCEO藤山雷太さんへSteamship設立のきっかけなどのお話を、趣味である釣りをしながらお伺い致しました。
Contents
Steamshipはどのような会社ですか?
「地域から未来を変えていく」というミッションに共感した仲間たちが集まった会社です。
「地域の宝探しカンパニー」をコンセプトに、地域密着型で行政のふるさと納税事業の支援を一貫して行っています。
地域の価値を最大限に活かすために、返礼品の商品企画やデザイン、WEBページなどのシステム導入、技術の支援、カスタマーサポートを一括で請け負っています。
Steamshipが手掛けた次世代型ふるさと納税カタログ『Like』
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Steamshipを立ち上げ前はどのようなお仕事をされてましたか?
Steamshipを立ち上げる前は、新卒で東京のIT企業に就職しました。その後東日本大震災を機にUターン。当時TV番組「ガイアの夜明け」にて、地域で奮闘する同世代の若者を見て、地域って可能性で溢れていて面白いなと思い、地域で何かをしたい、と思うようになりました。
その後佐賀県有田町のまちづくり公社の創業メンバーになりました。
地方創生の流れの中で、有田町も地方創生に力を入れていこうとしていました。
そしたら金融庁の外郭団体、地域経済活性化支援機構(略称:REVIC(レビック))が有田町に注目してくれたんですよ。
有田町は有田焼もあって知名度は高く、歴史や文化に造詣が深い町だけど、観光面では少し苦手な部分があったようです…
その観光部分を活性化させる、DMO(観光地域づくり法人)の日本初のパイロット地域として、有田町が選ばれました。
ただ実際にビジネスを創出し、実行していく人間が必要で、それがたまたま私だったのです。
じゃあ実際にどういうことをしたらいいか…と考えたときに、これからスケールする市場を狙おうと思い、その一つが「ふるさと納税」を支援することでまちを活性化させるということでした。
有田町まちづくり公社時代の藤山さん
「ふるさと納税」の支援を行なってどうでしたか?
有田町の「ふるさと納税」の支援を行なっていくうちに、自分の中での課題が見えてきました。
いかにして、有田町の「ふるさと納税」を沢山の人に支援してもらえるか…
ただ単に商品の紹介をしているだけでは、注目してもらえません。
効率よく仕事をするためのシステム作りや長期的にまちのファンになる方をつくるためのリピーター戦略などが必要だなと感じました。
そして、何よりもそういった地域の課題を解決できるチームの必要性を感じたのです。
まちづくり公社でも自分なりに色々考えて動いてみたのですが、組織の性質上、意思決定に時間を要してました。
私は当時、GoogleとかAppleを超えるような会社を地域からつくりたいと考えていたため、このスピード感ではいつまでもたってもGoogleやAppleは越えられないと本気で悩んでました。
このままだとジョブズに笑われてしまうと。(笑)
そして、まちづくり公社から退職することになり、次、どうしようかなと考えていたところ、ある学生さんから「え、雷太さん、(公社に)いないんですか?」と言われて・・・それが後にSteamship創業メンバーとなる郡野(ぐんの)ですね。
というのも彼が大学院生のころ、熊本の震災で被災し、大変そうだったので、僕が誘ってインターン生として公社の仕事を手伝ってもらっていました。
そして、卒業したら、公社においでよと言っていたのですが、入社する頃には僕がいないってことになって(笑)
それはあまりにも申し訳なさすぎるし、新卒と一緒に会社をつくるってことも逆になんだかワクワクして。
なぜなら、普通起業するときって、ある程度のキャリアがあって優秀な人と一緒にやるのが、セオリーじゃないですか?やっぱり失敗したくないし、できる限り失敗する確率が低そうな人と一緒にする。
でも、新卒の子と一緒に会社作って、その会社がスケールしたら、それって地域の希望になるなあって思ったんですよ。
これまでみたいに一度都会に出た人が地域に戻って起業するパターンではなく、いきなり学校卒業して、いきなり地域でスタートして成功する。そんな新しいこれからのキャリアの在り方をつくってほしいなと。
そう思った瞬間、郡野に最初に依頼したタスクが「とりあえず、会社作っておいて」でした。(笑)
それから、猫の手も借りたい気持ちで妻も強制的に道連れにして(笑)
3人で地域の宝探しカンパニーをやろうと。
それが、Steamship立ち上げのきっかけとなりました。
2017年4月に設立したSteamship。ロゴはこの設立メンバーの3人を表現しています。
2021年4月で創業4年になり、クルーも43名になります。皆で地域の魅力、宝を形にしています。
釣りをしているイメージがありますが、趣味は魚釣りですか?
魚釣りは好きです!まだ釣り歴1年くらいの初心者です。でも毎週はしてませんよ。(笑)
休みは地域の事業者さんのところによく遊びに行ってます。
今、7つの自治体を支援させていただいているので、できる限り自分の足を使って現場を回ってます。まさに宝探しですね。
やっぱりWEBで見ただけではわからないことが沢山あります。
そこがこれからのポテンシャルだなあと思って毎回勉強になります。
Steamshipで今、取り組んでいることがあるとお伺しましたが?
資産運用ですね!
株、債券、金銀プラチナ、ビットコインなどポートフォリオを組んで老後資金を形成するため、金融リテラシーの向上を計ってます。
社員向けに金融リテラシー向上を目的とした勉強会も自ら行ってます。
勉強会をする理由はどうして?
地域で暮らす人たちの金融リテラシーが上がれば、若者たちがもっと帰ってくるのではないかと考えているからです。
都会の方が給与水準が高いので、地域で仕事がしたいと思っている人でもなかなか踏み出せない方が大勢いると思います。
そうであるならば、給与を都会水準にするというアプローチよりも、お金の不安をなくすことが本質的課題解決だと思っています。
お金の不安をなくすには、金融リテラシーをあげることです。
金融リテラシーが上がれば、何歳になってもどこにいても、お金はいつでもつくることができます。
お金を稼ぐ方法は2種類しかありません。
労働市場で人的資源を投下するか、金融市場にお金を投下するかです。前者は誰もが働くことで体現してますが、後者は金融リテラシーを上げることで体現できます。
コロナ禍で都会で生活していくには厳しい部分が見えてきました。今こそ地域で資産運用ができて、お金の不安がない環境をつくれば仕事は本当に自分が好きなことに集中できるし、子供への教育環境を上げることができると思います。
コロナ禍になり、自粛生活でどこにも行けない中、気づいたのです。
自分の金融リテラシーがいかに低いかということに。
だから、私は必ず1日1時間は金融の勉強する時間を作ってます。そこで学んだことを金融市場で自ら実践して、高いパフォーマンスを上げ、社内に共有し、みんなの金融リテラシーをあげていきたいなと考えてます。
そうすれば、もっと地域に若者たちが戻ってくるのでないかと。預金していてもお金は増えません。インフレを考慮するとむしろ減ります。
資産運用はお金持ちがやることではないのです。むしろ普通の人こそがやるべきことだと気づきました。
そしてこれは地域の未来を変えていくための希望になると感じてます。
だからこれから2050年にかけてどういう30年にしていけるのか、これからの地域の未来が益々楽しみです。
今の時代に沿った環境作りをされているんですね!
楽しく生き生きと仕事をされていらっしゃる雰囲気が御社のHPを拝見し、とても感じ取れました。
そして、一番は藤山キャプテンがとても気さくなんです!インタビューに関してもわかりやすく、そして楽しく話をしていただきました。とても楽しい一日でした。
今回は株式会社スチームシップが設立するきっかけ、そして現在の取り組みなどをお伺いしました。
貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
株式会社スチームシップ
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