「ここだ!」と思って西海市に移住!すべてを手放す勇気で手に入れた暮らしとは?

西海市西彼町在住の森川奈保美さんは、雲仙市の繁殖農家4代目。ご自身はサロンの経営者だったそうですが、4年前にご主人のご希望で牛の繁殖農家をご夫婦で始めたそうです。 2019年に雲仙市から西海市へ移り住んだ覚悟と自分に目を …

西海市西彼町在住の森川奈保美さんは、雲仙市の繁殖農家4代目。ご自身はサロンの経営者だったそうですが、4年前にご主人のご希望で牛の繁殖農家をご夫婦で始めたそうです。

2019年に雲仙市から西海市へ移り住んだ覚悟と自分に目を向けた生き方を聞いてきました。

【プロフィール】

森川 奈保美(もりかわ・なおみ)

雲仙市国見町出身。2019年西海市西彼町へ移住。牛の繁殖農家と女性や子どもも出来る森林の間伐活動を行っている。2児の母。

 他ではない自分自身の歓喜に目を向ける事

理想を現実に。すべてを手放す勇気

新月の日に、手帳に「里山付きの牛舎が手に入りました!」と、叶えたい理想を書いていました。現実となりました!

 

ーー理想を現実に出来るってすごいですね!繁殖農家の仕事をするのが夢だったのですか?

いいえ(笑)実家も繁殖農家だったので私は4代目ですが、畜産の仕事がやりたい!とは思っていなかったです。

以前はサロンを経営してメイクもバッチリ。ブランド品を持ち海外旅行を楽しみながら生きてきました。

しかし、〝自分はこれからの生き方をどうしたいのか″を考えるようになって。

そんな時に主人から「牛の繁殖農家がやりたい」と言われて、今まで自分のやりたいように生きてきたけど、主人のやりたい事を応援、寄り添いながら生きていこうと思い「よし!やろう!」と発起しました。

国の畜産クラスター事業費で牛舎を建築する予定でしたが、今の世の中、近隣に牛舎を立てることへの反対意見も多くて、希望する土地への牛舎建設は実現しませんでした。

この際、今まで握りしめていた慣れ親しんだ土地、持ち家、環境をすべて手放して一から新しい土地で挑戦しよう!と覚悟を決めました。

 

そして2019年の4月に知人から西彼町に使っていない牛舎があると聞き見学にきて、ここだ!!と思いました。思い立ったらすぐ行動!その年の6月には移住してきましたね。

決断と覚悟

 

ーー人生の大きな決断だと思いますが、ずいぶん悩んだのではないですか?

ワクワクと勢いだけで決めました!真剣に考えすぎると動けなかったと思います。

正直言うと、最初に来た時には牛舎も荒れててお化け屋敷のような…。手入れも必要でしたが、ここには夢があるな!と即決です。悩みは幻です。全ては自分で選択しているのですから。後悔する選択をしない。決断したら覚悟して進むしかないです。

ーー大人になってもワクワクする心で動く事が出来るってステキです。2ヶ月弱での移住は大変だったでしょう。

はい。移住するのに1番大変だったのは牛達の移動です。牛の命と安全を考えると梅雨に入るまでに移動するのがベストだと思い、子どもの事と牛の事で頭がいっぱいで、私達夫婦は着るもの1つで引っ越してました(笑)

住む家も決まっていなかったのですが、プレハブがあればなんとかなるので大丈夫。不安よりワクワクした気持ちがありました。結果は家を見つける手助けをしてくれた方がいて無事住む家も決まりました!

牛舎は電気もなければ水もないところからの1ヶ月で移住。無謀な挑戦です。

どうやってこれを実現するか。精一杯すぎて引っ越してきてから2ヶ月ほどの記憶がないんですよ。

 

行動力。初めて周りの人達へ助けてと言えた時。

ーーどうやって実現するかに向かっていく行動ってなかなか出来ない事ですね。やりたいと思っても実際に動くのは勇気がいります。

そうですね。お金もないし牛舎の改装や新生活に不安もありました。

そんな中、全国各地に知人がいるのですが、初めて皆に「助けて」と言えたんです。そしたら皆が手助けに来てくれて、周りの人達に助けてもらってすぐに新しい生活をスタートさせる事が出来ました。どん底の闇のような世界に思えるけど、そんな世界にこそ希望があると思うのです。そんな私達の挑戦に皆が力を貸してくれたんです。

 

ーーすごい人脈と絆ですね!

災害ボランティアや間伐の活動をしていて、その活動の中で出会った方も多いです。個々のスキルを持った人達がそれぞれに出来る事で手助けしてくれました。

2ヶ月の間に全国各地から200人位の人が来てくれました。恵まれていると思います。

ーー間伐、災害ボランティア等の活動されているのですか?

はい。人工林の間伐もしています。山を見たら呼ばれてる気がして。真っ暗い山を見たらそこに光を入れてあげたくなります。山が好きだから。

 

ーーこちらに移住してきてすぐに西彼町で間伐をされたとお聞きしました。

4月から8月の時期しかできないので8月頃行ないました。そこからまた新たな西海市の方達との出会いがありました。私が取り組んでいるのは皮むき間伐。大人でも子どもでも出来る活動を子どもと一緒にしています。

正直この活動を行ったからすぐに土砂崩れの防災につながるわけではないですが、自分達の内側の問題。出来る事をやります。そして災害ボランティアの経験から自分達でライフラインを整えておく事が大事だと思っています。

 

ーー西彼町へ移住後の生活はどう感じますか?

海の前に住み、毎日山へ登る生活は楽しいです。色々悩むより自然の摂理を知ること。それがシンプルかなと思います。家にいるだけでは思いつかないですが山に入ると冴えます。

西海市の魅力

西彼町の自然林がいいです。長崎市から西彼町へ入ったら目にする看板に書いてあった「未来に残そう 西海市の豊かな自然」の言葉にも心惹かれました。地域の人の土地に対する想いが好きです。

未来へ向かって

夫の希望で牛の繁殖農家を始めましたが、私がやりたい事は牛と一緒に荒廃した農地や山林を蘇らせていく暮らし。山や森、自然を循環させて共存共栄の生き方です。そうすることで自分の中の風通しが良くなるからです。

 

あとがき

まだまだ聞き足りない位、奥が深くて引き出しが多い森川さんでした。潔い決断力と覚悟の中には、真剣に考え悩み沢山の経験をしてきた森川さんの人生を感じました。人間力と言葉の魅力を感じる森川さん、ご協力ありがとうございました!

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