こんにちは。ばりぐっど編集部です。
皆さん、お正月はゆっくりすごせましたか?毎年お正月ぐらいはゆっくり過ごしたいと思いますが、なぜかいつもバタバタしています。いつかはそんな日が来るのでしょうか?
さて、今回は1月8日に行われた「西海市消防出初式」に行ってきました。
新年の恒例行事である「出初式」ですが、いつから、何のために、そしてどんなことを行なっているのでしょうか?
簡単にではありますが、情報をお届けしたいと思います。
Contents
出初式って何?いつ頃から?
そもそも「出初式」とは何でしょうか?
出初式とは、1月初旬に消防関係者によって行われる仕事始めの行事で、新春の恒例行事の一つとなっています。何と「出初式」という言葉は新年の季語にもなっているそうです。
始まりは江戸時代の1659年で、時の老中である稲葉伊予守正則が定火消総勢4隊を率いて上野東照宮で顔見せの儀式「出初」を行い気勢を上げたことが由来となっています。
定火消とは、1657(明暦3)年に発生した明暦の大火を機に幕府が旗本に銘じて作った消防組織で、飯田橋、市ヶ谷、お茶の水、麹町に火消役の屋敷がありました。現在の消防署のルーツともいえる組織です。
この明暦の大火は、日本史上最大の火災で、犠牲者は3万人とも10万人とも言われていて、江戸城天守閣を含む江戸の大半を焼失するほどの大災害でした。その後、一向に江戸復興の目処が立たずに町民たちもすっかり気落ちしていましたが、この「出初」によって江戸っ子たちはおおいに励まされ、復興への意欲を改めて燃やすこととなりました。
これを機に、毎年1月4日に「出初」は行事化され、今の「出初式」へと受け継がれています。
出初式ってどんな事をするの?
出初式は、消防本部ごとに各地で開催されています。そして、その様子は一般に公開されていて多くの人たちを楽しませています。
西海市の出初式では、市長や県知事、消防本部長の挨拶の後、消防団員の表彰などの式典が行われます。 式典後には、指定分団によるポンプ操法、一斉行進、最後にポンプ車による一斉放水と、一般の方が普段あまり見ることが出来ないイベントが行われています。子どもたちなどは特に大喜び間違いなしですよ。
まとめ
毎年開催されている新春の恒例行事「出初式」について紹介させていただきました。
実際に見に行ってみると、ずらりと並んだ消防ポンプ車による一斉放水や消防団員の行進など、なかなか見応えのあるイベントでした。特に子どもたちは大喜びで見ていましたよ。
このように、見て楽しめる出初式を開催する目的の一つとして、消防への理解と防災意識の向上があります。空気が乾燥して火災が起こりやすい季節になっていますが、皆さん意識を高めることが一番の火災予防となります。皆さんも一度出初式に参加してみてはいかがでしょうか?きっと火災への意識も上がると思いますよ。