連日、熱中症警戒アラートが発令され、猛暑が続いています。暑さのあまり食欲が落ちていませんか?夏バテを防ぐには、できるだけ栄養バランスのよい食事をおいしく食べることが大切です。西海市内の直売所には、とれたてのみずみずしい夏野菜がたくさん並んでいます。今回は、市内でとれる代表的な夏野菜の栄養素を上手にとれる”なるほど!の食べ方”を紹介します。
なるほど!の食べ方
◆きゅうり
きゅうりは、体内の余分な塩分を排出するカリウムが豊富な「デトックス野菜」です。また、きゅうりに含まれるアミノ酸「シトルリン」には、血管を広げて血流をスムーズにする効果があります。
ぬか漬けで栄養UP!
ぬか漬けにすると疲労回復効果のビタミンB1が8倍、カリウム、ビタミンKは3倍、ビタミンCも1.5倍に増します。ぬかの乳酸菌も一緒に取れるので、腸内環境も整えてくれます。
◆ミニトマト
ミニトマトは、大玉トマトと比べると、「ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、食物繊維」が1.5〜2倍、肌や血管の老化を防ぐ「リコピン」は3倍!さらに、免疫力UPの効果をもつ「トマトサポニン」が3〜5倍含まれています。
冷蔵庫より常温保存!
トマトを購入後、冷蔵庫に直行させていませんか?暖かい地域が原産のトマトは、寒いのが大の苦手です。冷蔵庫に入れると低温障害を起こして、「リコピン」が大幅ダウンしてしまいます。少し硬さのあるものを選んで部屋で追熟させれば、「リコピン」が最大60%UP!
◆ナス
ナスの皮には、独自のポリフェノール「ナスニン」がたっぷり! 抗酸化力抜群で、がん予防の効果も!
「ナスニン」摂取でがん予防!
皮に含まれる「ナスニン」は、水溶性のため、茹でたり、煮たりすると流出します。がん予防効果のある「ナスニン」が失われるのはもったいない!炒めたり、揚げたりの調理で、油コーティングして流出を防ぎましょう!
◆ピーマン
ワタや種に多く含まれる「ピラジン」は、血液をサラサラにし血栓や脳梗塞、心筋梗塞などの予防、また薄毛予防や美肌効果、代謝促進効果も!
ワタの栄養はなんと皮の10倍!
苦みがあるため、ワタや種は調理の時、捨ててしまっていませんか?「ピラジン」は皮にはそれほど多くなく、ほとんどが種とワタに含まれています。ワタ付きのピーマンの肉詰めにすれば、お肉がはがれにくくなり、ワタの苦みも気になりにくくなります。
◆ゴーヤ
β‐カロテン、ビタミンCが豊富で疲労回復効果抜群!苦みの成分「モモルデジン」は血糖値や血圧を下げ、整腸作用や食欲増進の効果も!
炒め料理がおすすめ!
苦みを抑えるためにゴーヤを茹でると、最大70%のビタミンを失い、疲労回復効果もダウン!苦みは、スライス&塩もみで減らしましょう! β‐カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が上がるので、ゴーヤチャンプルなどの炒め料理がオススメ!
◆オクラ
オクラのネバネバの成分は「ペクチン」と「ムチン」です。ペクチンは、コレステロールを下げて血糖値の上昇を抑制し、ムチンは風邪の予防や整腸作用があります!
お酢で栄養価UP!
ネバネバ成分のペクチンもお酢も血糖値を下げる働きがあるため、2つ合わせると効果が倍増!
酢の物に和えるとGood!
◆かぼちゃ
かぼちゃの種は、高タンパク質で、コレストロール値を抑えるリノール酸などの飽和脂肪酸、ビタミンEやミネラルがたっぷり!
種を捨てるのは、もったいない!
ワタを取り除いた種をトースターやオーブンなどで乾燥、ローストさせて、種の白い皮をむいて、中の緑の部分を食べます。市販のグラノーラに混ぜて食べてもGood!
直売所へGO!
西海市内の直売所は、とれたての旬の美味しい野菜をお手頃価格で購入できます。各野菜には、生産者の名前、出荷日も記載されているので、安心して購入できるのも魅力ですね。
この夏、野菜の栄養素を上手にとって、元気に猛暑を乗り切りましょう!
aoharuの公式Xはこちら
※参考文献 「その調理,9割の栄養を捨ててます!」(世界文化社)