夏休み真っ只中!西海市大島町太田尾地区の子ども会の行事で、海上クルージングを利用して平島へ行くイベントが開催されました。大島を海上から視察するとともに、ふるさとを再発見するきっかけにしよう!というのが今回の目的。同じ西海市ですが、なかなか行く機会がない平島。私も興味津々で子ども達と一緒に行ってきました。
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太田尾港から平島へ出発
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今回のイベントには5歳の未就園児から中学1年生までの子ども達が参加しました。実は昨年も船から大島を視察してみようというイベントが行われたので、船には慣れている子ども達。スムーズにライフジャケットを着てさあ出発!
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途中、小立島や大立島も見えましたよ。
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波も穏やかで晴天。みんな元気に平島へ到着しました。
カエル先生のおはなし
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今回講師としてカエル先生こと長崎女子短期大学の教授である松尾公則先生におはなしを伺いました。
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早速フィギアを使った説明に子ども達も興味津々。
大島を含む大部分の地域ではニシヤモリやニホンヤモリがメジャー。ところが、不思議なことに沖縄のような南国にしか生息しないはずのミナミヤモリが平島には多く生活しているのです。
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ヤモリだけでなく、多くのカエルが生息する平島。特に体の大きなひきがえるをたくさん見られ、図体の割に高いかわいい声で鳴くことを、ボイスレコーダーを用いて説明をしてくださいました。
平島についてちょっとお勉強
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平島は人口122名。そのうち小中学生の数は4名です。ピークの昭和22年ごろには島には1,609人の人が暮らしていたんだとか。過疎化が進んでいるのが分かります。大島と平島は炭鉱の時代から盛んに交流があったそうです。
ところで、平島ナーマイドーを知っていますか?島の平和を願い200年以上も語り継がれている行事です。
その起源は316年も昔にさかのぼります。
むかしむかし、身分の差がまだ激しかった江戸時代ごろ、結婚を反対されたお坊さんと庄屋の娘がいたそうな。
結婚を反対され、庄屋一族から追い詰められた2人は浦山の高い崖から飛び降り命を落としてしまいました。以来、島では病気や火事などの災いが絶えず、2人の怒りを鎮めるために清水観音を建てたそうです。
その後、2人の供養も兼ねて毎年15歳以下の男子が集まり、縄で前兆39mの大きな数珠を作って「ナマンダ」と唱えながら村内を周り最後に数珠を海に流すという行事となりました。「ナマンダ」がなまってのちに「ナーマイドー」という名前が定着し、平島ナーマイドとして今も継承しています。
実際に清水観音を見学してみよう
ナーマイドーについて学んだあとは、実際に見学に行きました。
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長い階段を抜け。
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歩くこと15分。坂を登ったところに清水観音はありました。静かに佇むその場所はなんだか神聖な雰囲気を感じました。普段は施錠がしてあり外からお参り。
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少し高台になっている場所で休憩。暑い日でしたが心地よい風が吹いて、景色がとても綺麗でしたよ。
美しい海で海水浴
平島といえば、綺麗な海!
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最後は子ども達お待ちかねの海水浴。船着場の近くが海水浴場になっていて、そこでみんなで泳ぎました。
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透明度抜群の海には、時折小魚が泳いでいるのが見え、子ども達はゴーグルをつけて潜ったり網で魚をすくって楽しみました。
見る人を感動させる平島の海は子どもが大人になっても、永遠に残して行きたい財産だなと感じました。
今回の体験をとおし、子どもたちそれぞれに今まで知らなかった西海市を発見できたのではないでしょうか。島の人同士が協力し合い、未来のためにより良い西海市を創ってゆけたら素敵ですね。