みなさん、ここ西海市は実は化石が多く見つかる土地だってこと、ご存知でしたか?
2020年8月19日から、西海市で見つかった「ペンギンモドキ」の化石の実物が大瀬戸歴史民俗資料館で展示されています!
Contents
ペンギンモドキって何?
ペンギンモドキは通称で、学術的には「プロトプテルム」という絶滅鳥類のグループをいい、”泳ぐつばさ”という学名上の意味があります。
恐竜が生きていた白亜紀の後に登場した生物で、およそ3400万年前~1800万年前の時代に生息していたと見られています。
その名の通り、ペンギンのような体形で、海で暮らしていたようです。
ペンギンモドキは最大のものでは体長約2m、鵜(ウ)の親戚ではないかという説もあるようです。ペンギンと同じく空を飛ぶことはできません。
ペンギンモドキの化石は、この西海市をはじめ九州北部、福島県、北海道でも見つかっています。
世界では、アメリカやカナダでも同じ種の化石が見つかっています。
大瀬戸歴史民俗資料館へ!
では、実物を見に行ってみましょう。
大瀬戸町の市役所総合支所のすぐ近く、大瀬戸歴史民俗資料館。大瀬戸町図書館の1階です。
ポスターが掲示してあります。入って右手が資料館です。
中には貴重な資料が展示してあるため、ちょっと薄暗いです。
ペンギンモドキは、入ってすぐのケースに展示されていました。
展示物保護のため、通常は館内撮影禁止です。今回は撮影許可を得て写真を撮っています。
さあ、いよいよ化石を間近に見られます。
本物の化石って、何色なんだろう……!と、ドキドキしながらケースの前へ。
ガラスケースの中には、大腿骨(ふとももの骨)の化石とかかと部分の化石が2本。
しっかり骨の形が残っています! こう言ってはなんですがどことなくフライドチキンを連想させます。
表面はざらざらしていて、写真で見るとわかりませんが少し光沢がある感じです。これが本物のペンギンモドキの骨なのですね!!
この化石を発掘した森浩嗣さんによると、この骨の持ち主は体長1mほどのペンギンモドキであったと考えられるそうです。
いやいや、体長1mのペンギンってけっこうデッカイ!!
皆さんも、ぜひ1ⅿの高さをメジャーやご自宅の家具などで確認してそのデカさを実感してみてください。
隣には説明板があり、この化石の解説を読むことができます。
このペンギンモドキは世界でも最古の部類に入るそうで、学術的にもとても貴重なものなのです。
この他にも、ペンギンモドキについての情報が掲示されているので、大瀬戸町の資料館へ足を運んでみてください。
大瀬戸町での展示は9月末まで。次は崎戸で見られます!
大瀬戸町歴史民俗資料館での展示は9月30日までで、10月からは崎戸歴史民俗資料館へ移して展示されるそうです。
本物の化石を見られる貴重なチャンスです。
この機会にぜひ、本物の化石を見てみてください!
■INFORMATION■
大瀬戸町歴史民俗資料館
〒857-2303 西海市大瀬戸町瀬戸西濱郷61-1
開館日 火~金曜10:00~18:00、土・日曜9:00~17:00
休館日 月曜、祝日、年末年始(12/29~1/3)