こんにちは、ばりぐっど大瀬戸支局の”のこ”です。
4月7日(土)、8日(日)に大瀬戸の大祭『とんばんさん』が開催されました!
7日の『お下り』では悪天候にみまわれましたが、8日の『お上り』は天気にも恵まれ、たくさんの観客でにぎわいましたよ♪
当日の様子をお届けします!!
Contents
準備段階からテレビ取材やカメラマンが殺到!注目される伝統行事とんばんさん
今回、まずは演者たちの準備中のところに潜入しました!
準備場所の公民館に行くと…テレビ取材や多人数のカメラマンが!
とんばんさんが注目されていることをあらためて実感!
負けじと私も、準備風景を激写しましたよ〜!!
白塗りの顔に、インパクトのある絵やメイクが色鮮やかに施されます。
なんともユニークな鋏み箱(はさみばこ)の子どもたちの顔!!
いい表情しますね〜♪
海の幸が描かれ、”豊漁祈願”の意味が込められています。
子どもたちの顔塗りが終わった後は、大人たちが。
さすが!ユニークでありながら、迫力を感じさせる貫禄があります!!
とんばんさんの先輩が、後輩の準備の手伝います。
このようにして受け継がれていくものがあるのですね。
あら。こちらは、お孫さんがおじいちゃんのお手伝い♪
さまざまな世代が集まり、教えあい・助け合いの光景を目にすることができました。
裏では地域のご婦人たちが、演者の食事を準備する姿が。
このような裏方の存在も、伝統行事の継承には大切なんですよね。
本番に備えて腹ごしらえ!
本番直前。女性のみなさんは、ギリギリまで最終チェックを怠りません。
緊張混じりの良い表情です!
晴れ渡る青空のもと、とんばんさん『お上り』がはじまりました!!
練習の成果を十分に発揮!観客を沸かせる演技の数々
神事が行われている間、御旅所(おたびしょ)付近は神輿行列を待つ人でいっぱい。
獅子舞が出てきました!
まずは、迫力の舞いを披露!!
その後獅子舞が御旅所を出て、行列が動き出しました。
行列を先導する役割の箒持ち(ほうきもち)。
小学校中〜高学年の子どもたちが、力強く回りながら歩きます!
大人が20人ほどで担ぐ立派なお神輿。
多くの方が”無病息災”を願い、お神輿の下をくぐっていましたよ。
中学生による太鼓浮立(たいこふりゅう)。
大きな動きで太鼓を打ち鳴らし、練習の成果を十分に発揮していました!
小学生〜中学生の女の子による、しとやかな太鼓も。
そして、観客を笑顔にさせるのが、子どもたちの鋏み箱(はさみばこ)。
かわいらしい歌声と動きを見せてくれました!
夜の練習では、月明かりに照らされて一生懸命練習していた子どもたち。
それを思い出すと、感慨深いものがありました!
こちらも繰り返し練習していた、女性陣の素敵な踊り。
きれいに揃った動きは、あっぱれです!
女の子たちの踊りも、とってもかわいい♪
そして行列の最後にきました!大人の鋏み箱!!
まるで腰に抱えたひょうたんから、お酒を飲んだような千鳥足の動きが、なんともユーモアたっぷり!
目を休める暇がないほど、見ごたえのある行列でした!
とんばんさんのもう一つの見どころ!獅子舞×子どもたち
とんばんさんでは、『子どもが獅子舞に頭をかまれると、すくすく成長する』という言い伝えがあります。それがまた、見ている人が思わずほころんでしまうような光景なのです。
獅子舞に頭をかまれている子どもの周りを、カメラマンが囲って狙うシャッターチャンス!
子どもが大泣きすればするほど、盛り上がります!!(子どもたちには迷惑な話ですが…)
まだ獅子舞の怖さを知らない赤ちゃんは、平然としていることが多いのですが…
だんだん大きくなり、怖さを理解するお年頃になると…
このとおり!
のけぞって嫌がったり、ママやパパにしがみついたり。
今回私が激写した中の、ベスト・オブ・泣き顔!!
子どもたちもお疲れさまでした!
すくすくと成長してくださいね♪
鋏み箱の大ベテラン!中富さんからみた『とんばんさん』
40年以上鋏み箱を演じている中富(なかとみ)さん。お話をうかがいました。
「とんばんさんはもうすぐ140年になります。その歴史の中で、大人の鋏み箱は一度途絶えました。それが40年ほど前に『やはり面白いからやろう』という声が上がって復活し、それからずっと演じています。」
とんばんさんの長い歴史を見てきて思うこととして、
「地域の人口自体が減っているため、演者も観客も昔に比べると少なくなりました。かつては樫浦地区だけで演者を構成していましたが、今は地区を超えて協力し合っています。そうやって、地域を盛り上げる伝統行事として受け継いでいきたいですね。」
本番に向けての練習や、本番直前の準備段階から潜入させていただいた今回の取材。
表舞台を飾る演者や裏方でサポートする地域の人々など、伝統行事を通じてさまざまな世代が交流し、一丸となって一つのことを成し遂げる様を肌で感じました!
観客もまた、赤ちゃんからお年寄り、里帰りして見にくる人などさまざまな世代が集まります。そこで「太鼓ば叩きよっとや、あそこん子ね〜」「赤ちゃんの可愛かって〜」という何気ない会話が。
また、「とんばんさんは盛り上がるね〜」「やっぱり大瀬戸よかね〜」と伝統行事を通じて地域の良さを確認しあうなど、人々の交流があります。
私たちが伝統行事をつなぐだけではなく、伝統行事もまた私たちの”人と人の交流”や”地域愛”をつないでくれているのかもしれません。
今からまた来年のとんばんさんが楽しみです!!
以上、ばりぐっど大瀬戸支局からでした!