こんにちは、ばりぐっど大瀬戸支局の"のこ"です。
1月26日に、大瀬戸町板浦地区にある西海市地域活動支援センター「いこいの家」で、西海市で初めての子ども食堂が開催されました。
その名も「わいわい食堂」!
今回は、4月からの活動開始に向けてのプレオープンということ。
参加してきましたので、ご紹介します♪
Contents
地域交流としての子ども食堂
最近、新聞やテレビなどでも目にする、「子ども食堂」。
みなさんは、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
子ども食堂は、子どもの貧困や孤食への対策として始まった経緯があります。
しかし、全国で広がりを見せる中でその形態や意義が多様化し、居場所づくりや地域交流の場としても注目されています。
「わいわい食堂」は、地域の居場所づくりとして紹介されていました。
18時すぎ頃から徐々に親子が来所し、子どもは0歳から17歳までの6名、大人は3名、が集いました。
本日のメニューは、カレーライス!
美味しそうなカレーに、子ども達がほころんだ顔で駆け寄ってきましたよ♪
カレーを勢いよく食べるお子さんの姿を見て、
「今日はよく食べているね〜。」
とお母さんが嬉しそうに笑っていました。
また、テレビに夢中になっているお子さんに、
「テレビに見はまると、ご飯を食べる手が止まって困るんですよね。」
というお母さんに対して、他のお母さんが
「うちもよ〜。」
と、共感し合う姿もありました。
食事という日常場面を共有しながら、そこで再現される子育てのちょっとした困りごとなどを気軽に話せる場となっていましたよ。
参加者からは、
・「家庭的な雰囲気でありながら、準備や片付けの面倒がなく、子どもとゆっくり食事ができてよかった。」
・「日頃は赤ちゃんがいて、上の子となかなか関わる時間がとれません。今日は上の子と『おいしいね〜』と話しながら食事ができ、ありがたかった。」
などの感想が聞かれました。
「いこいの家」の地域開放と利用者の方の地域貢献
今回の開催場所である、地域活動支援センター「いこいの家」は、障がいをお持ちの方が、共に集い、語らい、互いに支え合いながら自主的に活動する場所です。
食事のカレーライスも、利用者の方が料理されたものです。
「いこいの家」の職員である梶原(かじわら)さんは、
「『地域活動支援センター』の名の通り、ここは地域の活動を支援する場なので、子ども食堂として地域の方々に利用していただくのは嬉しく思います。」
「カレーは、利用者に料理が得意な方がいて、一緒に作りました。その方の、特技をいかした地域貢献です。」
とお話ししてくださいました。
カレーライス、私もいただきました!
ジャガイモやニンジンは食べ応えのある大きさなのにホクホクして柔らかく、玉ねぎは形がなくなるほど煮込まれており、優しい味わいでとても美味しかったです♪
「わいわい食堂」の企画者!廣畝(ひろせ)さんの思い
「わいわい食堂」の企画者であり、西海市療育支援相談センター陽だまりの所長である、廣畝(ひろせ)さんにお話をうかがいました。
「子ども食堂でよく言われる貧困への対策の意味よりも、大人も子どもも地域の方々が気軽に集える場を作りたいと思い、企画しました。集ってわいわい話をする中で、日常生活における悩みなども共有できる場となればと思います。」
このように、企画した動機について、“共助(きょうじょ)=助け合い”がテーマであることを教えてくださいました。
また、地域のボランティアなどによる食事の提供が多い子ども食堂。
今回のように障がいをお持ちの方が料理して食事を提供するケースは、全国的にも他にはない試みではないでしょうか。
そのことについて、
「障がいを持つ方は、自分を価値ある者だと思える感覚である自尊感情(じそんかんじょう)が低い方が多いと言われています。料理を通して地域に貢献することが、自尊感情を高める一助になればと思います。」
と、企画に込められた思いをお話ししてくださいました。
4月からの活動については、
・月1回の開催で、公民館等を借りて西海市の各町をまわる
・食事は、地域活動支援センター「いこいの家」で作られた料理
・開催のお知らせは、各地域の学童などでお知らせを配布
という予定のようです。
なごやかな雰囲気の中で、みんなで楽しく話をしながら食事ができる「わいわい食堂」、気軽に足を運んでみませんか♪
以上、ばりぐっど大瀬戸支局からでした!