こんにちは、高校生ライターaoharuです。みなさん、寒さが厳しい季節ですが、最近、星空を見上げたことはありますか?空気が乾燥し、澄み切った冬の夜空は、他の季節よりも星が美しいといわれています。西海市もきれいな星空が広がっていますよ!ということで、今回は「冬の星空がきれいな理由」、「光害」について、「西海市の美しい星空スポット」などを紹介します!
Contents
冬の星空がきれいな理由
1. 冬は空気が乾燥して澄んでいる!
空気中に水蒸気を多く含んでいると透過率が下がり、透明度も低くなります。そのため空気が乾燥する冬は大気中の水蒸気が少なく、視界がクリアになり星がはっきり見えるのです。
2. 残照が起こりにくい!
太陽が沈んでもすぐに真っ暗にならず、しばらくの間、空が明るく見えます。これは太陽の光が、雲や空気中の塵や埃に照り映る「残照」という現象が発生しているためです。残照は日照時間が長く、日の光が強い夏に多く発生します。 反対に冬は一年のなかで一番日照時間が短い季節なので、残照が起こりにくいです。そのため冬は夏よりも空が暗くなり、星の明るさが際立ちます。
3. 7つの一等星
冬は一等星の数が一番多く見られる季節です。星には明るさを示す等級があります。最も明るく見える星を一等星、目で見えるぎりぎりの星を六等星とランク付けがされていて、六等星の100倍もの明るさをもつ星が一等星です。
一等星は21個あり、日本では年間15個の一等星を見ることができます。春には3つ、夏には4つ、秋に1つ、そして、冬には一番多く7つの一等星を見ることができます。一等星を一番多く見ることができるのも、冬の星空が美しいという要因と言えるのでしょう。
南の空には、冬の代表的な星座であるオリオン座のぺテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスの3つの一等星で結ぶ「冬の大三角形」が輝いています。
星空が見えない・・・光害とは?
みなさんは「光害」という言葉を知っていますか? と、その前に!「光害」ってなんて読むかご存知ですか?「コウガイ」?・・・・・いえいえ、「ヒカリガイ」です!
近年、都市化や交通網の発達等により外照明が増加し、照明の過剰な使用・不適切な使用が増えています。その結果、上空に漏れ出す光によって、夜空が明るくなってしまい、きれいな星空を見ることができなくなっています。これを「光害(ヒカリガイ)」といいます。
光害は、天体観測に影響を与えるだけでなく、動植物の生態系にも影響すると報告されています。(「光害」についてくわしくは環境省のHPをご覧ください。)
星空の美しいまち
西海市は光害の影響が少なく、また空気も澄んでいるため、美しい星空を楽しむスポットがたくさんあります。これは、まさにまちの自然財産です! みなさん、ぜひ西海市の美しい星空を見上げてみませんか。
☆冬の星空がきれいに見える場所の特徴
〇空が大きく開けている場所
〇山林などの空気が澄んでいる場所
〇山間部などの日没の早い場所
〇周りに人工的な光などがない場所
どれも西海市に当てはまっていて、星空観察にピッタリの環境ですね!
☆西海市の星空スポット
西海市には、星空を見ることのできる場所がたくさんありますが、その中でも駐車場やトイレなどの施設が完備され、安心して星空観察を楽しめる代表的なスポットを紹介します。
伊佐の浦公園 コテージに泊まって夜遅くまで星空観察を楽しもう!
四本堂公園 星空観察に加えて、ハウステンボスの花火も見ることができますよ!
虚空蔵山公園 頂上の展望台からは360度の大パノラマが広がっています!
紹介したおすすめスポットは、ほんの一部です。防寒対策をしっかりとして、星空がきれいに見えるおすすめスポットをみなさんも見つけてみてください。望遠鏡があれば楽しさ倍増ですよ!
☆西海市の星空指数
お天気ナビゲーター星空ナビでは、1時間毎の星空指数が掲載されています。こちらでチェックして星空観察に出かけてみませんか。
さいごに
冬の寒い夜は、家にこもりきりになってしまいます。それに忙しい日常に追われていると、空を見上げる余裕さえも失くしてしまいますね。ぜひこの機会に星空を見上げてみませんか。輝く美しい星たちが、心をすっと癒してくれることでしょう。日々の心の在り方も教えてくれるかもしれません。
そして、環境への影響を最小限に抑えるためにも本当に必要な明るさを見極め、必要な光だけの生活を意識して「美しい星空」を守っていきましょう!
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☆光害についての参考文献
光害についてくわしく知ることができます。ぜひ読んでみてください。
環境省 光害について
環境省 光害パンフレット
国立天文台 周波数資源保護室 光害とは
☆トップの星空画像:引用元 国立天文台