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脱炭素といえども、息はして良いんですよ?!〜自家製味噌で脱炭素〜

「脱炭素社会に向かうまち西海市」の取り組みとして西海市新産業推進課が、ばりぐっど編集部ライターと、普段の暮らしの中で無理なくできる脱炭素生活を紹介する記事を、シリーズ化してお届けしていくコラボ企画です。

今回は【食から学ぶ脱炭素】

寒さが増してきて、温かいものが恋しくなる季節になりましたね。
稲刈りシーズンも終了し、ツヤツヤした炊きたての新米が食卓に登場しているのではないでしょうか。
お世話になった方へ新米を届けたり、頂いたり、収穫の時期は人と触れ合う機会が多く、楽しい季節でもあります。

日本各地の田んぼが広がる地域では、黄金色の稲穂が垂れ下がる時期になると、とても美しい光景が見られます。

私たちは主食でお米を食べることが多く、稲の栽培に適した気候であることから、輸入に頼ることなく国内で生産が出来るので「地産地消」となります。

皆さんは「地産地消」が、脱炭素とどういう関係なのか知っていますか?

生産地が遠ければ遠いほど輸送の距離が長くなってしまい、その分の燃料やCO2の排出量が多くなってしまいます。
地元で生産されたものを地元で消費する「地産地消」は、輸送距離が近く、燃料とCO2の排出量が少なくて済むので脱炭素の取り組みになるんです。

家庭で出来る「地産地消」って、あるのだろうか…と台所を見回してみると、ありました!どの家庭でも常備している調味料の「味噌です!!」

スーパーや直売所で地元の手作り味噌を購入すると「地産地消」になって、エコにもつながります。

味噌は、大豆・塩・麹のみで作れるので、この材料が揃えば、簡単に家庭で味噌を仕込むことが出来るんですよ。

そこで今回は、雪浦の川添酢造さんの手作り味噌セットで、合わせ味噌を仕込んでみました。作り方は「味噌作りセット」の中に丁寧な説明書が入っているので、書かれている手順通りに材料を合わせていくだけです。

味噌がどんな原料を使って、どうやって作られていくのかを学ぶ機会にもなるので、家族みんなで一緒にやってみるのもオススメです!!

全ての材料を合わせたものが、こちらの上の写真なんですが↑
これで完成!では、ないんですよ〜。

ここから、2〜3ヶ月程じっくりと熟成させていきます。発酵食品なので麹菌が元気に働いてくれることと、カビが生えるのを防ぐ為に、毎日「空気を抜くお世話」をしてあげる必要があり、味噌には直接触らずにビニールの上から押して空気を抜いていきます。

味噌を美味しく作るための大事な作業なので、家族で順番にお世話していくと良いですね。

仕込んだ直後は、薄茶色なんですが、だんだんと濃い茶色になっていき、麹菌が活発に働きだすと味噌が軟らかくなって、元気に発酵が進み、味噌が生きているのが感じられます!
毎日のお世話も楽しくなって、だんだんと味噌の良い香りもしてきますよ〜♪

じっくり熟成した自家製味噌が完成しました〜!!

作り立てを味見してみると、塩辛さが無く甘味を強く感じるほどの美味しい味噌が出来上がりました。これからの寒い季節、温かいお味噌汁や鍋に味噌が大活躍してくれそうです。

仕込んだ味噌は小分けして容器に移し替えて、冷蔵庫に保管しておきます。

味噌は、冷蔵庫で保管している間もじっくりと熟成されていき、旨味が増していくそうです。
使うたびに味の変化や新たな発見があるのは、発酵食品の良さですね。

味噌を手作りすると、スーパーへ買いに行くことなく、そのまま料理に使えるので、家庭から生まれる「地産地消!」です。
手作りした味噌は、各家庭によって風味や味が違い『これが、我が家の味』と、好みの味に変化していく不思議で面白い調味料でもあります。

私たちの食卓を豊かにしてくれる「手作り味噌」は、家庭で出来て、地産地消にもなるので、とってもエコな取り組みになります!
炊きたての新米と自家製味噌を使った味噌汁で食卓を囲み、心豊かな時間を過ごしてみるのも、環境に優しい取り組みのひとつになるのではないでしょうか。

手作りが難しい時は、直売所やスーパーで販売されている、地元の手作り味噌に注目してみてください。


西海市新産業推進課では、脱炭素に関する情報をインスタグラムで発信しています。
「脱炭素って何?」って思った方は、こちらのリンクからどうぞ。↓
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