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【ウエストのおんな(第10話)】~西彼在住アラフィフ主婦とその日常/スーパーラッキーウルトラスペシャル週間でwin-win-win♪~

スーパーラッキーウルトラスペシャル週間でwin-win-win♪

 

私は海近住子(うみちかすみこ)西海アラフィフパート主婦である。

 

ふふふふふふふふん♪

なぜご機嫌なのかというと、

大きな声では言えないが・・・

 

いないのだ。

 

それも1週間。

 

これを喜ばずして、何とする!

旦那が出張で1週間もお留守になるのだ。これは世の奥様方、羨ましいであろう。

 

旦那がいないということは、晩ご飯を考えなくてもいいということで、料理がすこぶる苦手な私にとって、スーパーラッキーウルトラスペシャル週間になる。

たまに『day』のときがあるが、今回は『week』なのだ!

 

いぇ~~~~~~~~~~い!

晩ご飯は、いわば旦那のために作るようなもので、その当の本人がいないのなら、わざわざ作らなくてもよいのだ!

自分なんて何かつまむぐらいでいい。

食べ物にそれほど執着心は無いのだ。

 

「この喜びを誰に1番に伝えますか?」と言われたら、

「応援してくださったみなさんに!」

とついアスリートのような受け答えをしてしまいそうだが、それくらいにHappyを分かち合いたい気分なのだ。

 

しかし旦那はいなくても次男坊がいる・・・。

無問題!(もうまんたい!)

それがまたこの次男坊がとても良い子で「何食べたい?」と聞くと

 

100パーセント 「カレーライス」という。

いつ何時質問しても「カレーライス」という。

「365日のうち、360日カレーライスでいい」という。

 

なんていい子なの!

 

母の料理上手を完璧に理解している。さすが同じ中間子同士、分かり合える。

偏食? いやいや母思いの彼の優しさに違いない!

 

20歳にもなるmen’sがオールデイ・オールタイムのカレーライスモンスターな訳がない・・・。

 

そんな彼のために カレーライスを作ろう。

明日の昼も食べられるようにたくさん作ろう。

明日の夜まで食べられるように、鍋いっぱい作ろう。

数日間、楽できるように山盛り作ろう。

 

鍋に『たぷんたぷん量』を給食のおばちゃんの勢いで作る。

毎日の献立てに苦労して、ウエストジプシーをしないで済むなんて夢のようだ。

暑い中、仕事を終えて家に帰り、休む間もなく晩ご飯の支度に取り掛からなくてもいいのだ。

というか、家に着いてそのまま『夕寝』してから支度に取り掛かっても十分に間に合う。

いや~、カレーライス最高!

 

色々な妄想と良からぬ思い、悪魔のささやきを隠し味に、私の愛情たっぷりカレーライスが仕上がる。

 

そんな母思いの彼が近頃カレーライスにのせるトッピングを要求してくるようになった。

 

「ねぇねぇお母さん、カレーにのせる『から揚げ』的なサムシングはないと?」

 

いや『サムシング』言うてますけど、『から揚げ』って名前出しとるがな。

うむ、たった1人分のから揚げを暑っつい中揚げるのは是が非でも回避したい。

 

それ以前に脳みそはカレー作りのみのシフトになっているため、から揚げまでやってしまうとまたブレーカーが落ちてしまう。

 

このスペシャルweek中は『ごはん工場の晩ごはんおかず製造ライン』が極端に縮小されているためである。

それ以上の仕事をするとブレーカーが落ちてしまう。

その後の作業に影響をきたしてしまうのは実に辛い。

 

そんな時はやはり、救いのウエストである。

惣菜コーナーに行くと、ちゃんと用意してあるのだ。

1個40円のから揚げ

 

これを5個ほどお買い上げすれば、もう彼の理想とするディナーが完成するのだ。

 

私も幸せ。次男坊も幸せ。ウエストもきっと幸せのwin-win-winな関係である。

何も知らない旦那も幸せだから、win-win-win-winにしとこう(笑)

あぁ このまま夢を見続けたい。

 

そんな私を今日もスーパーウエストは優しく受け入れてくれる。

次回「ウエストのおんな第11話」はこちらから

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