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生田社長に聞く!農業で地域を元気にするには?

こんにちは、ばりぐっど編集部です。

海と山に囲まれた自然に恵まれ、野菜や魚が新鮮でとにかく食べ物が美味しい西海市。私たちの食生活を支えてくれる農漁業は、人口減少や高齢化、自然環境の変化によって、携わる人たちが減ってきています。

 

「西海市は、農業が基盤でないと発展性が描けない地域。西海市を再度元気にするためには、農業が元気にならないとできないと常々思っています」と話すのは、西海市西彼町にある株式会社大地のいのちの生田 智昭(いくた ともあき)社長。
そんな、西海市の農業の未来を本気で考える生田社長にお話を伺いました!

 

田舎の農業の元気が年々なくなっていっている

西海市でもその他の地方と同じように若い世代は都市部へ流れ、集落の人口は減少、学校や働き口が減って高齢化も進んでいます。農家さんも後継者がおらず、農業の継続が難しくなってやめてしまうところも増えているのが現状です。

 

西海市は1つ1つの農地面積が狭い中山間地域です。北海道のような大規模農業はできないので、生産量では絶対に勝てず、本当に農業をしたい人は大規模農業ができる地域に行ってしまいます。

さらに田舎の農業の元気がなくなっている最も大きな理由は「儲からないから」と生田社長は言います。

「農家は収入が非常に安定しない世界で働いています。例えば雨が続いて作物が実らず、出荷量の減少が収入減に直結する場面は想像しやすいですよね。逆に予定より多く採れた場合でも農家みんなが豊作で市中へ出荷し、流通量が多くなると市場での価格が下がり、たくさん出荷できたのに収入が下がるということになってしまいます。そこに加えて西海市は物流コストが大きくかかってしまう。安定しない収入では生活を成り立たせることすら難しく、農業をやめていく人が多いのです」

 

どうやって西海市の農業を元気にするか

「農業を活性化させるため、農家さんを儲からせることが第一だと思っています。それが地域の利益になって農業が元気になり、最終的に会社の利益に繋がると考えています」と語る生田社長。

 

では、その方法とは何なのでしょうか?

 

小さい面積でも付加価値が生まれる農業を

「畑で採れた野菜の付加価値をいかに高めていくかがポイントだと思っています」

また「物流コストをあまりかけずに付加価値を高める、それには西海市内で加工品を製造することが一番」だと生田社長は言います。

 

「例えば、スーパーで買うと1袋100円のじゃがいもが、ポテトチップスだと1袋85gで150円ぐらいです。計算すると、グラムあたりの単価は5~10倍に増えます。つまり、加工をすると価値が何倍にもなるということです」

そこで、「大地のいのち」が取り組みを始めたのが西海市をはじめとした九州産のサツマイモを使った干し芋です。

  

拡大する干し芋の需要

サツマイモを加工して作った干し芋は、安心安全で健康にもいいということで、全国的に需要が拡大。
問い合わせも増えていて、年間を通じて安定した需要を見込める商品になったのだそう。

「私は、サツマイモの生産を西海市で増やすことで農業、地域を元気にするチャンスだと感じています」 

西海市の農業を元気にしたい!という生田社長の思い、いかがでしたでしょうか。次回は、干し芋の取り組みについてお伝えします!

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