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ウエストのおんな《秋の夜長を照らす月 第9話》~スペシャルウイーク~

ウエストのおんな、秋

最近の話。

 

我が家には1年に1度、必ずスペシャルウィークがやって来る。

 

もちろんスペシャルだと思っているのは・・・・・・

 

私だけ(笑)

ウエストのおんな、秘密

私だけ『スペシャル』と言えば、どういうことかと少しは察しがつくかもしれない。

 

そうそうそう!

 

旦那様がいらっしゃらないんです~!

 

この時期、お泊りでのお仕事が毎年ありまして。それも数日間お泊りされるということなのだ。

 

これはもう『スペシャル』でしょう!

 

だって晩ごはん考えなくていいだよ~!

 

次男と2人ならなんでもいいんだからさ! とにかく、致命的に!そして絶望的に!料理が苦手な私にとって、晩ごはんのメニューを考えるのはツライの。

 

まぁ、数少ないレパートリーの中から選ぶだけなんで、旦那にいわせれば、

 

『あ?』

ウエストのおんな、あ?

って感じなのでしょうが、こっちとしてはそうもいかない!

 

『せっかくお仕事をして帰って来るんだから、何かしらは用意しないといけない』という気持ちはちゃんと持っている。

 

なので、数少ないレパートリーの中からの組み合わせや、単品でも出せるものかどうかの判断。

 

ピンチの時の住子の救世主!『ウエストお惣菜』との兼ね合いや、住子のお財布事情などなどを考えないといけない。

 

そんなこんなで仕事中でも毎日15時の休憩時間を過ぎれば、本日のメニューを考えないといけないという恐怖感が頭痛をもたらす。

 

これが旦那がいないとなると、心晴ればれ!

 

狭い鳥小屋に入れられていた小鳥が、大空へ放たれたような開放感!

ウエストのおんな、うれしい

毎日のメニューを考えるというのがどれだけのストレスを私に与えているんだっつう話である。

 

我ながら、カンペキに主婦失格だなあと思いながら、おおらかなO型は明日に向かうのである。

 

だって、出来ないもんは出来ないし、苦手なもんは苦手なのだ。

 

少々こじつけているが、こんな母に育てられた子ども達はやはり『へんちくりん』になってしまった。15才で家を出た長男は食にうるさく、次男は偏食大魔王。

 

娘には料理好きになってもらい、母の二の舞いにならないようにしなくてはと、料理に興味を持ち始めた4~5才頃から「料理したい!」と言った時には自由にさせていた。

 

料理に興味を持ち始めた時に、「危ないからダメ」とか言ってさせないでいると、料理をしなくなる。とか何とか言っていたのを聞いたことがあり、「これはその時が来た時には絶対させないと!!」と心に誓っていたのだ。

ウエストのおんな

そしていよいよその時がやってキターーーー!!

 

あれこれ口は出さず、『あぁ、それはそうじゃない』『あぁ、それはこうじゃない』『あ~~~~~!!!』『ひぇ~~~!!』『やめてくれ~~~!!』

 

心の中で雄たけびは続く

 

おかげ様で、娘は料理好きになってくれ、旦那譲りの料理の感で、ささっと美味しいものを作れるようになってくれたようである。

 

そして娘にはもう一つ、旦那から譲り受けたものがある。

 

料理をし終わったあとの残骸をそこら辺一帯にぶちまけること。その光景は私から見るとまるで

 

地獄絵図

ウエストのおんな、キャー!

これを誰が片付けるかって・・・・。私ですね? きっと私ですね? 絶対私ですね?

 

その地獄絵図のような残骸を泣きながら私は片付けるのだ。

 

どうして片付けながら料理ができないもんか。旦那なんて、次から次に新しい鍋やら皿やらを出しては使い、出しては使い。

 

シンクの中で皿や鍋が乱舞している。主婦は片付けるのは自分しかいないと思っているので(洗い物をしてくれる旦那さんもいると思いますが。そんな旦那さんいいですね~)極力洗い物を増やさないように、そして料理が完成した時には片付けも終わっている様に同時進行で進めたりするところ、

 

がっつり料理オンリー

 

ということで、旦那と娘の料理し終えた後は『恐ろしい』ということである。

 

そんなところ、旦那は最近私の殺気を感じるのか、自分で料理をすると後片付けをしてくれている。これが私好みの片付け方をマスターしてくれたら、もう言う事なしである。

 

ん?

ウエストのおんな、う~ん

今日は『スペシャルウイーク』の話のはずだったのに、いつの間にか海近家のお台所事情の話になってしまった。(汗)

 

とにかく何が言いたかったかというと、旦那さんがお泊りだと私が密かにガッツポーズをするということなのだ。

 

職場のお姉さま方も

 

『亭主元気で留守がいい!』と声高らかにおっしゃっている。

 

これを旦那が聞いたらきっと夜寝る時に、枕を涙で濡らしてしまうので、私は高らかには宣言しないでおこう。

 

さて、今年も無事に『スペシャルウイーク』も終わってしまった。

 

が! 次のイベント!『忘年会シーズン』が控えているということで・・・・・

 

ちょっとニヤニヤしてしまうのも、旦那にはくれぐれも内緒にして今日のところはお開きにするとしよう。ニヤニヤニヤニヤ・・・

ウエストのおんな、秘密

 

※前回の『ウエ女』は住子がハデにすっころんだお話です。こちらからどうぞ☝

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