お盆も終わり、ふと気付くと夜、寝苦しくてウダウダすることもなくなった。だいぶ過ごしやすくなった気がする。
もちろん午後の時間はまだまだ暑いのだが、ここ数日の天気があまり良くないのも手伝ってか今までのように狂ったような暑さではないようだ。
おかげ様でエアコンの使用頻度もだいぶ落ち着いている。
でもとりあえず、電気代がどのくらいくるのか毎年この時期はドキドキだ。
はい、次男が自分の部屋のエアコンをフルでブンブンさせるので、電気代の跳ね上がりはわかっているから。
24時間のフル稼働はいかがなものか!
というのも、次男が出勤した後、どうも『ブンブン』エアコンの運転音がする。そっと部屋を覗きに行くと、ドアを開けたそこは別世界。
コラーーー!!
案の定のつけっぱな。
しばらく部屋にいたら間違いなく凍死してしまいそうな勢いの冷え具合で、『こんな冷えた部屋にいるんかい!」と少々次男の体温調整機能を疑ってしまった。
もちろんエアコンのスイッチをOFFにして、「こいつは帰ってきたらゲンコだ!ゲンコをくらわす!」とブツブツ文句を言いながらリビングに戻った。
そして次男の部屋との温度差に萎える
とりあえず、寝る時と出かける時は、エアコンのスイッチを切って欲しい・・・。母の切なる願いである。
さて、話は変わって、『お盆』!
我が家も例年通り、私の実家に墓参りの為帰った。あいにく14日は台風の影響で雨が降り、結局墓参りには行けなかったが妹家族と実家の父母と年に2回の宴会はしっかりと執り行われた。
普段は老夫婦2人での生活なので、この日ばかりは賑やかに過ごせるとあって、母も料理を沢山用意してくれるし、父も焼酎瓶から手が離れない。
私達は3人姉妹なので息子が欲しかった父は、婿殿達や我が家の次男坊や長男坊が来るのが楽しみでならない様子。
残念ながら我が家の長男は東京から帰って来なかったので、会えずじまいだったが、今年も婿殿達にお相手をしてもらい、終始ご満悦な様子であった。
はて、『実家』といえば、いつだったろうか?
「ねえねえねえ世の中でいう『実家』とか『おばあちゃんち』ってさ~『田舎』のイメージよね~」と次男が話しかけてきたのを思い出した。
確かに、『おばあちゃんち』を頭の中でイメージするとどうだろう。
ふぁふぁふぁふぁふぁわわわわ~~ん
思い浮かぶのは
広がる田園風景
綺麗な小川のせせらぎ
蚊取り線香
縁側のスイカ
一面の緑
・・・・・
何じゃ!そりゃうちのことじゃ!
縁側でスイカは食べないが、広がる田園風景も小川のせせらぎも一面の緑も我が家のまわりの風景じゃ!!
ということで、我が家では『ばあちゃんち』よりも自分の家の方が『田舎』だという
不思議な逆転現象が起きている(笑)
「お母さんの方のばあちゃんちの方が ”まち” よね~」という次男の言葉に激しく同意した私である。
現に次男は私の母を『町のばあちゃん』、同居している義母を『山のばあちゃん』と呼んでいて、実家を『町のばあちゃんち』と言っている。
確かに我が家は『山の上』。間違いなく『山のばあちゃん』は存在する。
西彼から実家に帰る時、のどかな風景から実家に近づくにつれ、賑やかな町並みに変化する。
「もう!電車通りはごちゃごちゃしてやっぱ苦手~」とか思いながらいつも運転しているのだ。できれば自宅から実家まで車の少ない裏道で帰りたい・・・。
逆に実家から我が家に向かう時は夕方から夜に出発してしまうと、急に心細くなる地点がある。
そう、まだまだ賑わしく明るい町の中を過ぎ、やがて郊外へ・・・。それでもまだまだ車は多い。さらに進むと道路も片側一車線となり、行き交う車も少なくなって来る。
そしてマックスバリューやドラッグストアやコンビニの並ぶあの通りをスル~っと抜けると
途端に!!
そう!途端に!!
街頭がポツンポツン、すれ違う車もポツンポツン。
急に景色がさみしくなる。
どうかしたら自分の車以外、前も後ろも誰もいなくてなんだかゾワゾワ。背筋もゾワゾワ、気味が悪い。
後部座席に『アモヨ』が座ってたら・・・とか変な想像してルームミラーも見れない!!(『アモヨ』とは、西彼弁で『おばけ』のこと) そんな恐怖と戦いながら暗い夜道を家までひた走るのだ。
でも、このまま我が家の子ども達が運よく結婚とかできて、孫なんか生まれちゃったりして、この私が晴れて『ばあちゃん』になることができたら!
この山の上にどっしり構える『海近家』は間違いなく
田舎のばあちゃんち
と言われるようになるんだろう。そして私は『山のばあちゃん』を継承するのだろう・・・。
めでたしめでたし・・・
やだ!
私なら孫に『ばあちゃん』ではなく『グランマ』と呼ばせ、『山の上のばあちゃんち』ではなく『避暑地の別荘』と言わせる!
品の良い避暑地のグランマを目指すわ!
うむ、我が家の子ども達が結婚出来たらの話だけど!