広報さいかい9月号【市民の活躍】に登場されます、一般社団法人『山と海の郷さいかい』の民泊事業で働かれている【堀内 寛生(ホリウチ ヒロオ)】さんをご紹介します。
西海市が「今!」力を入れて取り組んでいます『体験民泊』では、どのようなお仕事をされているのか、堀内さんが西海市へ移住された経緯などのお話を聞いてきました。どうぞご覧ください。
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一般社団法人『山と海の郷さいかい』とは!?
堀内さんが所属されています『山と海の郷さいかい』さんは、西海市と連携し民泊事業を展開されており、農林漁業体験民宿(体験民泊)や『さいかい元気村』など体験施設での自然体験活動を提供されています。堀内さん含む4名で分業し運営されています。
今では47軒の民泊家庭が登録されており、各々が個性を発揮し『西海市らしい素敵な体験』を提供されています。
そんな民泊家庭と西海市に訪れる修学旅行生の間に入り、色々サポートをすることが「堀内さん」の役割です。
堀内さんってどんな人!?
堀内さんは、2023年3月より『山と海の郷さいかい』に西海市の地域おこし協力隊として所属されています。
神奈川県横浜市出身で、青山学院大学を卒業後は大手家具メーカーへ就職されます。アメリカやカナダへの留学経験があり、今までに国内の色々な場所を旅して訪れているそうです。
そんな堀内さんが(どうして西海市へ?)と思った筆者です。早速、お話を伺ってみましょう。
九州へ来るまでの流れは・・・・
2018年夏 2年間勤めた家具メーカーを辞め、北海道の知床に3か月滞在し好きな旅や仕事をしました。
2018年末 「冒険をしたい!」と、オーストラリアへ渡航しました。車中泊でサバイバル生活をしながら、オーストラリア西側の海沿いを約9000km走行し半周しました。
その後はシドニーで日系の留学エージェントとして、日本からの留学生の対応をして働きました。旅行企画や携帯の契約、ビザや語学学校、ホームステイなどのサポート、悩み相談に応じていました。
-この時から、民泊やホームステイなど旅に関わるお仕事を経験されているんですね!
2020~2021年 「英語が喋れるし、自国開催のオリンピックに携われるなんて一生に一度のチャンス!東京オリンピックの仕事をしたい!」と思い、一時帰国しました。そして、オリンピックスタッフを経験しましたが、コロナ渦の影響で思うような「やりがい」に繋がりませんでした。さらに再渡航も出来なくなりまして・・・・。
そこで新しいことを探しに、九州1人旅へ行きました。
-海に沈む夕日が好きな堀内さんは、今までの経験から『西海岸』を求めていきます。
「長崎」にやって来たのは・・・・
これまでの旅先で出会った方を訪ねながら九州を放浪しました。熊本県の阿蘇も素晴らしかったのですが、海の近くがいいという想いがあり止めました。
長崎で目にした生活に惹かれ・・・・
朝起きたら庭で採った野菜を食べたり、近所の人から野菜のお裾分けをもらったり、近所の子がふらっと遊びに来て一緒に絵を描いて遊ぶ光景を見まして・・・・、凄くいいなと感じました。
そして色々訪れた中で、長崎で見た大村湾が心に残っていました。
2021年8月 思いきって大村市へ移住しました。
堀内さんが西海市に来たのは!?
−1年半大村市に住み、諫早市で医薬装置メーカーの営業をされていた堀内さんに転機が訪れます。
『山と海の郷さいかい』代表の橋本や若手メンバーを中心に製作された『ruck』という雑誌の発売記念トークショーが、東彼杵郡「uminoわ」と大村市「coto」で開催され2ヵ所に参加しました(他HOGETにても開催)。そこで初めて代表の【橋本ゆうき】さんの存在を知りました。
実際にお話すると・・・・
自分と同年代の人達が情熱を注ぎこの雑誌を作った話を聞き、凄く感動した半面とても悔しかったです。
(うわー何をやっているんだ・・・・自分。)
同年代の人達がこんなに良いモノを作っていて、本当はこういうことをやりたくて移住してきたのに全然出来ていない・・・・。
これを機会に、奮起!
ちゃんと自分がやりたいことをやってみて、ダメだったら帰ろう・・・・。現状を変えようと会社を辞める決心をしました。
丁度、そのタイミングで・・・・
西海市の地域おこし協力隊の募集があり、『山と海の郷さいかい』で働ける!
しかも、上司が【橋本ゆうき】さん‼
場所が、『HOGET』!!!
キターー!!!!と思い、その日のうちに履歴書を全部書いて出しました。
書類審査・面接を無事に通過し・・・・
2023年2月に西彼町へ移住し、3月から着任しました。
体験民泊について、聞いてきました!
堀内さんが、西海市へ移住し『山と海の郷さいかい』で働かれて約半年が経過しますが、表情やお話からも毎日の充実ぶりが感じられます。
Q.民泊の利用者はどんな方?
中学・高校の修学旅行生がメインです。7月末で1段落しましたが、今期は5・6月で750人程の方が西海市に来てくれました。
大きいホテルや集団で観光や平和学習ができる施設が特にない西海市に、各民家に寝泊まりし体験を提供してもらう民泊で、750人の人々を招致したのは凄いことだと思います。なので、「やりがい」を大いに感じております。
Q.どこから来られる?
今シーズンは、大阪・京都・滋賀・東京・埼玉から来られました。
主に大阪・関西地方が多く、関西から福岡まで新幹線で来て、そこからバスで移動し長崎市内で平和学習したりハウステンボスへ行き、西海市へ来られる工程が多いです。2~3泊のスケジュールのうち、1泊を西海市で過ごされます。
Q.1度に何人くらい利用する?
春と秋のシーズンがありまして、6月の繁忙期は毎週100人規模の修学旅行生を受け入れました。
民泊家庭が47戸ありますので、それぞれ「4~5人ずつ」グループごとに泊まります。忙しい時には連続することもありましたが、民泊家庭のご負担も考慮し連続にならないように気をつけています。
Q.シーズン以外は何をしている?
通年キャンプ場の運営もしていますし、民泊について佐世保や県外の一般の方から問い合わせが来たり、ご家族で利用されたりもします。移住を検討されている方がお試しで利用することもあります。
提携している大学のインターンを受け入れたり、来年度に大人数で訪れる学校や旅行会社の下見に対応したりもしています。
忙しくはありますが、ゆっくり自分のペースでやれていて楽しいです。今後は自分達でイベントや企画ツアーも作っていきたいです。
-多数の団体を西海市へ呼び込んでいる民泊事業に、西海市への貢献の大きさを感じます。
Q.民泊事業をやっていての想いは?
入村式の初対面時には、学生さんは凄く緊張していて、受け入れ民泊家庭の方もその度に緊張はされます。なので顔も強張り、なんか盛り上がっていないのですけど・・・・。
24時間後のお別れ会の時には、みんな全然違う顔で帰って来て驚かされます。たった1日だけで、こんなに仲良くなり「凄い」と感心させられます。
僕もお手伝いをしつつ、一緒に体験をしたり夕食を食べさせてもらったり、色々な方と交流し楽しませてもらっています。
民泊家庭の皆さんは・・・・
民泊利用者をお客様としてではなく、本当に家族として受け入れて頂いています。「家族だからこそ、迷惑をかけられた方が嬉しいよ」と話して頂け、本当の家族・息子・娘・孫のように扱ってもらいます。
出来ることは自分でやり、料理や片付けはみんなでして「家族の温かさ」を提供してもらっています。
Q.お手紙を見ての感想は?
準備や手配は事務局がしますが、当日は民泊家庭の方々に任せっきりになってしまいます。なので学生達から贈られてきた手紙を読んで初めて「こんなに濃い時間を過ごしているんだ!」と知り驚きます。民泊家庭の方々には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
おわりに
自分が好きな場所で、やりたい仕事をされている堀内さんの姿は、ご自身で選択した「今」に『自信』と『誇り』に充ちてキラキラしています!そして、民泊を通して西海市の豊かさを再認識させて頂きました。
民泊から西海市のイベントや観光まで、新しい発見に出会える『HOGET』に、ぜひ遊びに来てみてくださいね!お読み頂き、ありがとうございました。
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