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ウエストのおんな《カタツムリのお散歩は鼻歌うたってどこまでも 第4話》~海近ファミリーは仲良し~

やっと梅雨に入りました! 大雨の予報には十分注意をしながら梅雨の時期を過ごしましょう。

 

これから洗濯物に振り回されるんだろうなぁとか思いながら、すでに2日分の洗濯物が溜まっている海近家である。

さて、ガラリと話は変わって、今日は海近ファミリーについて話してみよう。

 

海近ファミリーの仲の良さはなかなかその辺にはないものではないかと思う。

 

3人の子ども達は、微妙な年頃の思春期やら反抗期やらがあったのか無かったのか? あったけど気づかなかったのか? もしかして『アレ』がそうだったのか?いややっぱり無かったのか??な感じで、ずっと会話もあったし無視されることも無く過ごしていた。

 

心の中では「ウザ!」と思われていたもしれないが、それを言葉に出さない、出せない!というか、出させない環境だったのかもしれない(笑)

 

ママ友から聞いていた息子から放たれる

 

「クソババァ」砲も受けたことも無かった。

きっと、当時「クソババァ」とか言われていたら毎夜毎夜枕を涙で濡らしていたに違いない・・・。

 

うそで~~す!

 

もしそんなことをぬかしやがってたら、『グーでゲンコツ』をお見舞いしていたはず。あれから数年、次男は更年期の症状がチラチラする私に

 

妖怪 更年鬼

 

というステキなニックネームを付けてくれた。『妖怪 こうねんき』の『き』は『期』ではなく『鬼』なのがミソらしい。

 

『グーでゲンコツ』である。

49歳の母にこんなことを言ってくるなんて、かわいい22歳だ。

 

次男はメンズにしては珍しく、母親にとてもとてもフレンドリーに接してくれる子で、先日も自分の車のオイル交換に行くので「いつが休み?」と私の休みを聞いてきた。

 

旦那が「22にもなって、母ちゃんも連れて行くとか?」と言っていたが、そこは手放しでは喜べない事情がある。

 

自分の用事にわざわざ母親を隣りに乗せては行かないだろう・・・。そう、彼には思惑があるのだ。

 

「新しかTシャツば欲しかっさね~」・・・

 

私には聞こえた! ちゃーんと聞こえた! バッチリ聞こえた!

 

なるほど、財布ね。

 

私は次男の『お抱えお財布係り』として徴収されたのだった。

ん~なんか前にもこんなことがあったような・・・。まぁ子どもからお誘いがあるというのはイコール、そういうことである。

 

子ども達のお財布の中身がどの子も厳しいのはわかっているので、こちらからは声を掛けない分、SOS発信をキャッチしたら、出世払いを条件に貸し出しを行うこともある。

 

すでに娘には6億、次男は5千万、長男には10億ぐらい貸し出している。(笑) ちゃんと出世して返してくれるのか心配。

 

いよいよお出かけ当日。そういえば次男が運転する車に同乗するのは初めて!自分が運転するよりもなんだか別の緊張感がある。

 

「ねぇブレーキ掛けるの遅いんじゃない?」「キープレフトがキープレフト過ぎん?」心の中で叫びながら助手席で、ひたすら右足がブレーキを踏み込む母であった。

 

予定通りにオイル交換も終わり、それからお昼ごはんをファミレスでいただいた。食事が終わると『お抱えお財布係り』がすかさずレジにてお代を支払いう。

 

はいはい私はお抱えのお財布係りなんで!

 

それから次の目的の新しいTシャツとやらをゲットしにショップへ。

 

せっかくなので私も店内をうろつく。次男くんの良いところは、女性の買い物にイヤな顔をせず付き合ってくれるところ。

 

すぐ「車で待っとく~」と言う旦那に見習っていただきたい。

しかしもう若くはないアラフィフおじさんなので、付き合わせるのも気の毒である。右頬が引きつくのを抑えながらおじさんを見送る心優しき自分に乾杯!

 

そうこうしていると、次男から選び抜かれたお気に入りの逸品が入ったカゴを「ハイ」と渡された。『お抱えお財布係』はレジにてそのお品物の代金を支払う。

 

はいはい私はお抱えのお財布係りなんで!

 

あちこち寄り道をしながら無事自宅まで帰ってきたが、次男の素晴らしいドライビングテクニックに変なところに力が入ったため、アラフィフの『更年鬼』の体はミシミシ右足がつり気味だ。

 

あら? ファミリーの仲の良さをアピールするはずが、次男との仲の良さをアピールしてしまった。

 

「オイも仲間に入れてよ~」

 

若干アラフィフのおじさんがファミリーの会話に入れてもらえずボヤくという寂しい場合もたまにはあるが、何のかんの言って

 

海近ファミリーは仲良しこよし

 

ということで落ち着きましょうか。

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