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“技術・戦術・精神、そして仲間”——子どもたちに還元したい、サッカーがくれた学び
夕暮れ時の大島。海風がグラウンドをやさしく通り抜け、元気に駆け回る子どもたちの声が響く。
大島FCの監督・平岩悟さんは、その姿を静かに、しかし温かな眼差しで見つめている。

平岩監督がこのクラブで指導を始めたきっかけには、特別な思いがある。
「自分自身、サッカーのおかげで成長できました。
選手としても、人としても、サッカーが僕を育ててくれたんです。
だから今度は、その経験を子どもたちに還元したいと思っています。」
その言葉は、監督としての根っこにある“使命感”を物語っていた。
“技術・戦術・精神”を大切にする理由
大島FCの指導方針は、技術を磨くだけではない。
平岩監督は「技術・戦術・精神の三つをバランス良く育てたい」と話す。
技術を丁寧に積み重ねることは大前提。そこに、状況を見て判断する戦術理解を加える。
そしてなにより、サッカーを通して育つ精神力——
仲間を信じる気持ち、最後まで諦めない姿勢、自分を律する力を大切にしている。
「いいプレーは、いい仲間との関係性から生まれます。
だからこそ“仲間を大切にする心”を子どもたちに持ってほしいんです。」
その言葉には、サッカーを通じて人として成長してほしいという願いが込められている。

指導者としての“3つの嬉しい瞬間”
平岩監督は、指導の中で喜びを感じる瞬間を3つ挙げてくれた。
① 子どもたちの成長が見えたとき
「プレーの判断が変わったり、周りを見る余裕が出てきたり。
その一歩を見たとき、“ちゃんと伝わってるな”と感じます。」
昨日まで届かなかったボールに追いつくようになった時、
消極的だった子が仲間に声をかけられるようになった時 -。
その変化こそ、サッカーが教えてくれる“成長の証”だ。

② 狙い通りに戦術がハマったとき
試合前のミーティングで話した動きが、試合でそのまま形になる―。
そんな瞬間が訪れると、監督は心の中でそっとガッツポーズをするという。
「子どもたち自身が“この形は勝てる”と理解した時の手応えは、本当に嬉しいです。」
成功体験は、チーム全体の自信にもつながっていく。

③ 選手のコンバートが上手くいったとき
戸惑いながら新しいポジションに挑戦した選手が、
次第にそのポジションに合った判断や動きを身につけ、試合で輝いた時—
監督は「その子の新しい可能性を広げられた」と実感するという。
この三つの瞬間が、平岩監督にとって、指導者であることの喜びそのものだ。

“大島ならではの育て方”を支える地域の力
大島FCの活動には、保護者の皆さんの温かい支えがある。
グラウンド整備、送迎、応援、差し入れ……そのどれもが当たり前ではない。
「大島は、みんなで子どもを育てようという雰囲気があります。
仲間を大事にする心が自然と育つのは、この地域のおかげだと思います。」
誰かが転んだら仲間が手を差し伸べ、
誰かが得点すれば周りが本気で喜ぶ—。
そんな姿が、大島FCのグラウンドにはいつもある。

未来へ——サッカー選手として、人として成長するために
最後に、今後のクラブの目標について伺った。
「もちろん、選手として上手くなってほしい。
でもそれ以上に、仲間を大切にできる人になってほしい。
僕自身がサッカーに育ててもらったように、
子どもたちにもサッカーを通じて“人としての成長”を感じてほしいんです。」
夕陽に照らされたグラウンドには、今日の練習を終えて声を掛け合う子どもたちの姿がある。
その背中には、「技術」「戦術」「精神」、そして「仲間を大切にする心」が少しずつ芽生えている。

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