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🌸 住み慣れた町で安心して暮らすために

―「かんたき中浦」上棟式レポート―

町中が笑顔で包まれた一日

9月14日(日)午後、未明の大雨が嘘のように晴れ渡った七ツ釜鍾乳洞駐車場には、子どもたちの元気な声と、大人たちの笑い声が響き渡っていました。
この日は「かんたき中浦」の上棟式。新しい施設の門出を祝うとともに、工事の安全を祈念して餅まきが行われました。会場では射的やヨーヨー釣りなどのミニ縁日も開催されていて、両手いっぱいのお餅やお菓子を抱えた子供たちの笑顔があふれています。地域の人々も自然と集まり、とてもにぎやかで温かな空気に包まれていました。
 


「かんたき中浦」とは?

数年前、ある患者さんがつぶやきました。

「ずっとここで暮らしたいけど、仕方ないね…」

その一言は、スタッフの胸を強く打ちました。
住み慣れた場所で、できる限り長く安心して暮らせる方法はないだろうか?
考え続けた末にたどり着いた答えのひとつが、『看護小規模多機能型居宅介護(かんたき)』という仕組みでした。この施設、『かんたき中浦』では、通い(デイサービス)泊まり(ショートステイ)、そして訪問看護を、利用者や家族の状況に合わせて柔軟に組み合わせて対応します。
「急に泊まりが必要になった」「日中だけ見てほしい」そんな時でも、顔なじみのスタッフが対応することによって安心感が生まれ、 また、医師・看護師・介護士が一丸となってケアを行うことで、家族の負担を軽くし、高齢者の暮らしを支えていくことのできる施設となっています。


地域と共につくる「安心の拠点」

医療法人西海メディケアブリッジは、「信頼」「協力」「革新」「共感」を理念とし、地域に根差した質の高い医療・介護サービスを届けることを掲げています。このような施設を建設し運営していくにあたって、地域の皆さんのご理解と協力は必要不可欠です。皆さんに安心して利用していただくために、信頼関係を築いていくことも大切です。

上棟式は、単なる節目ではありません。
地域の人々と「一緒にこの場所を育てていく」というメッセージを込め、もちまきや縁日が企画されました。
「地域と共に歩み、すべての人に安心と質の高いサービスを届けたい」という言葉通り、住民や自治体、他の医療機関とのつながりを何よりも大切にしている姿勢が感じられます。


代表者の想い

この施設、『かんたき中浦』の建設は、3年前の『大島ながたクリニック』開院時からの目標でした。この3年間いろんなことがあって、何度も諦めそうになりましたが、その度に関連企業の皆様や仲間たち、何より地域の方々が署名を集めて応援していただきました。私一人ではできない事でも、みんなの力が集まると大きなことができるということが証明されたように思います。私たちは、この地域に暮らす方々が『住み慣れた場所で最期まで』を叶えられるよう、医療と介護の両面から支えていきたい。
上棟式は、地域の皆さんと共にその第一歩を踏み出す記念の日になりました。」


これからの展望

「かんたき中浦」は、令和8年1月から正式に事業をスタートします。
訪問看護やショートステイを柱に、地域の医療・介護の拠点として成長し、必要なときに「ここに頼れる場所がある」と感じてもらえる存在を目指します。
スタッフやケアマネジャー、ボランティアなど、地域医療を支える仲間も随時募集しており、「一緒に地域を支えたい」と思う人を歓迎しています。


結びに

上棟式の空気には、ただの建物を超えた「未来への希望」が満ちていました。
「かんたき中浦」は、地域全体で育てていく“安心の架け橋”
これから先、この町で暮らす一人ひとりに寄り添い、温かいケアを届ける場所となるでしょう。
地域の皆さん、ぜひこの新しい挑戦を見守ってください。


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