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ようこそゲストティーチャー!大串小学校6年生が総合学習でSDGsについて学ぶ

10月11日、総合学習の授業で「西海市のまちづくり」の学習に取り組む西海市立大串小学校の6年生のクラスで、ゲストティーチャーが授業をすると聞き、取材してきました。

「社会課題を解決するとは?」をメインテーマに、課題を見つけ解決するにはどうしたらいいか。

自分たちが暮らす町の未来は?これから学習を進めるにあたり、基本となるアイデア出しの方法やコミュニケーション方法、そして今注目の「SDGs」について授業をしたのは、SDGsナビーゲーターの長谷川星香さん。

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長谷川星香(はせがわ・せいか):山口県出身、SDGsナビゲーター

前職では国際協力や支援のコンサルタント業務に従事しており、世界30ヶ国ほど訪れた経験も。先にご主人が移住してきた西彼町へ、自身も2018年11月に移住。

 

楽しくハッピーな授業にしよう!

 

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こちらは6年1組(担任:中嶋健太教諭、児童9名)の教室です。

お互いの顔が見渡せるように机がコの字型に並べられ、後ろの黒板には学級目標や児童たちの学習成果などが掲示してありました。

 

最初に長谷川さんから「今日のルール」として「いいね!をたくさん使う、大きく考える、なんでも質問する」と説明があり、次に、授業の場づくりと児童たちが楽しく授業に取り組めるようにいくつかのワークが行われました。

 

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自分が言われて嬉しい言葉を10個書き出し、2人1組になって書き出した言葉を相手の目を見て言い、言われた方は「ありがとう」か「私もそう思う」のいずれかで答えるというルール。

 

 

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最初は恥ずかしそうにしていた児童らも、だんだん笑顔になっていました。

 

 

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緊張がほぐれた児童たちは、最近取り組み始めた「自分たちが住んでいる西海市の課題って何だろう?」について発表してくれました。

 

「オランダ村改造」「だれもが住みやすい西海市」「西海市の食について」3つのグループに分かれて、考えられる課題とそれらを解決するにはどうしたらいいかなどのアイデア出しをしている最中とのこと。

 

 

「世界で起こっていること」を知る

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次は、資料にある写真を見ながらのワークです。

「写真を見て感じたこと、見つけたことを書こう!」と、準備された写真を見ながら制限時間内にできるだけたくさんのことを書き出す児童たち。

 

 

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とても集中していますね。

 

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3グループに分かれ、それぞれ書き出したことを発表していきます。どんな意見が出ても「今日のルール」を忘れずに!

 

 

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みんなが意見を出し終えて、次に長谷川先生が写真の説明をしました。

場所はインド。インドについての話、人口が日本の10倍あって大きい国である、カレーがおいしい、貧しい人もいれば大金持ちの人もいる、実際に行って体験したことに触れ、また世界では日本と同じ人口の子どもたちが労働しているという現状なども話されました。

 

 

 

SDGsとは?世界を変えるための17の目標

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「SDGsって知ってますか?」教室のみんなは初めて聞く言葉でした。

SDGs(エスディージーズ)とは、世界を変えるための持続可能な開発目標で、2030年までに達成させる17の目標として国連が制定したものです。

 

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どこか遠い世界のことと思われがちですが、これらの目標はじつは私たちの身近なところにも直結していることを知りました。

 

ということは、西海市のまちづくりや環境、食の課題に取り組む6年生たちがやっていることは世界を変えることにつながっているんですね!

 

 

 

バックキャスティングで考える

 

SDGsのお話の中で「バックキャスティング」と「フォアキャスティング」という2つの考え方があることを学びました。

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バックキャスティングとは、自分たちが叶えたい未来を具体的にイメージし、それを実現させるためには、現在どう行動をしていけばいいかを、逆算しながら考える方法。社会課題を解決するためにとても有効な考え方だそうです。

 

フォアキャスティングとは、過去の経験や自分が体験したことの中からアイデアを出すやり方で、これだとなかなか叶えたい未来に近づくことが難しいそうです。なぜなら、経験の中でしか解決策が出てこないから。なるほど、とても勉強になります!

 

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また、こどもたちの柔軟な発想や意見を自由に言い合える場、枠にとらわれないアイデアを出せること、安心してコミュニケーションを取れるような環境づくりが大切だということがわかりました。

 

 

 

今回の授業を受けてみてどうでしたか?

今回の総合学習で6年生のみなさんが発表した感想をいくつかご紹介します。

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・私たちが貧しい国と思っていても、そこにくらしている人たちは幸せなんだなということに気づきました。

・インドで学校に行けていない人の話を聞いて、自分がいまちゃんと学校へ行けていることがすごいことなんだなと思いました。

・アイデア出しで困ったときに、このルールを使えばこれからもいろいろ提案ができるようになれると思ったのでよかったです。

 

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担任の中嶋健太先生は、児童たちが自主的にアイデアを出しあい、自分たちがくらしている町について考える機会、課題を解決するための考え方や、アイデアをどのように実践していくかなど、多くのヒントをもらえたそうです。

 

 

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最後に、ゲストティーチャーの長谷川先生は「SDGsの目標って、みんなも一人一人努力して変えて行きましょうということ。自分だったらどれが興味があるだろう?どれだったら自分にもできるだろうか?ということを考えて過ごしてみてください」とお話されました。

 

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西海市でSDGsを取り入れた授業が行なわれたのは大串小学校が初めて。

大串小学校6年生のみなさんにとって貴重な体験になったと思います。しっかりした考えを持ち、自分の言葉で意見を発表する姿がとても素晴らしく感じました。

 

2030年、あと10年後に西海市は、日本は、世界は17の目標すべてを達成しているでしょうか?子どもたちが安心して暮らせる未来のために、私たち大人も意識的に自然環境の保全や持続可能なまちづくりを実践していく時代ですね。

 

今回、取材にご協力いただいた大串小学校6年1組のみなさん、関係者のみなさま、どうもありがとうございました!

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