西彼町中山郷にある「なかやま認定こども園」の創立50周年と新校舎完成記念のイベントとして、「志茂田景樹氏と山内達哉氏とゆかいな仲間たちによるコンサート」が4月22日に行われました。
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「よい子に読み聞かせ隊」が誕生するまで
いまの時代に必要なものは、豊かな心をもつことであり、とりわけ次代を担う立場の子どもたちの心を豊かでのびやかな方向へ起こしていくことが急務だと思ったからです。
子どもたちの感受性をバランスよく豊かなものに育てていくことで、その「心起こし」が可能になります。そのための方法として、童話の読み聞かせに優るものはほかにない、とぼくは確信しています。
そのことをおとなに、とくにちいさな子を持つ若い親たちにわかってもらいたい、家庭での読み聞かせをどんどんやってほしいという強い願いから、はじめ妻に手伝ってもらいながら、ひとりでやっていた読み聞かせ行脚でしたが、ひとりまたひとりとボランティアメンバーが増えていきました。
そして1999年8月にメンバーが十数人になったので「よい子に読み聞かせ隊」を結成し、本格的な読み聞かせ活動を開始し、今日に至っています。
「志茂田景樹WEB読み聞かせ劇場」より引用
http://www.kageki.jp/yomikikase_setumei.html
「子どもたちに心が感じる時間を作りたい」
ライター:園長先生。なぜ今回の記念イベントを、よい子に読み聞かせ隊のコンサートにしようと思われたのですか?
園長先生:子どもたちには、認知能力(数がわかる、字が書けるなど、IQなどで測れる力)だけでなく、非認知能力(IQなどで測れない内面の生きるための力)が大切だと考えています。絵本の読み聞かせと楽器の生演奏は、子どもたちが心で体感する機会になり、豊かな心を育てる経験になると思い決定しました。
迫力の生演奏と絵本の読み聞かせ
読み聞かせの前にコンサートがあり、大人向けのリベルタンゴで子どもたちが踊りだし(笑)
2台のバイオリン・コントラバス・ギター・パーカッションの生演奏に、子どもたちの目はキラキラ輝いてます!
バイオリン山内さんのおもしろいMCに会場は大盛り上がり!
みんなで隊長を呼びましょう!「景樹先生~!!」
「はーい」!では、お話を始めます。
まんねんくじら
環境破壊や戦争、平和やこれからの地球が美しい星であるように・・・。
そんなメッセージを感じ、大人も子どもも真剣な顔で聞き入っていました。
子どもたちが夢中で見ていた、景樹先生が書いた想像力あふれる絵も印象的です。
絵にあわせて、著者である景樹先生が感情を込めて読み語ります。演奏も加わり、絵とお話と音楽が重なることで、絵本の世界へ入ったような感覚でした!
ぞうのこどもがみたゆめ
いつかこどもは親から離れて自分の力で生きていかなければならない。そのためにおかあさんぞうは自分のこどもが自分の力を信じて勇気をだせるよう影から支えます。
そして旅立つおかあさんぞうのシーンでは、涙するお母さんたちの姿がありました。
子ども達の中にも涙する姿が・・・
楽器隊に合わせて歌おう♪
子どもたちがよく知っている歌を、初見でアレンジしての演奏があり、アンパンマン・にじ・ドラえもんなど、子どもたちの笑顔と元気な歌声が響き渡ります。
楽しい読み聞かせコンサートが終わった後は、絵本の販売とサイン会!
1人1人に絵本へのサインと記念撮影もあり、親子連れでとても賑わっていました。
奥様の下田光子さんも気さくな方で、絵本についてWEBで読み聞かせムービーが見られますと教えていただきました。
バイオリン担当の山内達哉さん
ライター:活動を通して伝えたいことを教えてください。
山内氏:命の尊さ、読み聞かせの大切さを伝えたいです。親の声で読み聞かせをしてもらうきっかけになったらいいなと思っています。
未成年の犯罪が多いですが、感動・悲しい・嬉しいなど感受性が高く、命の尊さを知っていたら変わるのではないでしょうか。
自分も活動をすることで感受性が高まります。
志茂田景樹氏からのメッセージ
ライター:これからの時代を生きるこども達へのメッセージをお願いします。
志茂田氏:「きみたちが あたらしいせかいをつくってほしい。
1000ねんつづくせかいだ! たのむぞ!」
子育て支援の為のイベントでも、小さいこどもを連れてお出かけするのはやはり大変でどうしようかな・・と思われる方もいらっしゃると思います。(実は私も・・・)
でも行って見ると、こどもと向き合い楽しい時間を過ごし、家族との時間の大切さをあらためて感じて、何かが少し変わる気がします。
何かはそれぞれに違うと思いますが、
心が温かくなる時間を、親子で、家族で過ごしてもらえたらと思います。
西海市では色々なイベントが開催されていますので、ばりぐっどでも情報を発信していきますね。
ばりぐっど西彼支局でした!