こんにちは。少しずつあたたかな風が吹き始め、花粉も飛びまくり、すでにお鼻がグズグズの海近住子(うみちかすみこ)西彼在住アラフィフパート主婦でございます。
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とうとうでございます。
帰ってまいりました。
海近家の長男がいよいよご帰還されたのであります。
思い出していただきたい。海近家のヒエラルキー。
一人異才を放つ彼の存在は、我が家のヒエラルキーに属することなくフワリフワリと宇宙空間にただよう。
はい、ヒエラルキーに示せと言われたら・・・
安定のこの場所。
そんな我が家の長男が、満を持して県外から2年間の専門学校生活を無事に終え、西彼の我が家へ戻って来たのだ!
というか、引っ越し作業もしなくちゃいけないし、寮の部屋の荷物と本人を回収しに旦那と自家用車でお迎えに行ったのだが、まぁちょっと長崎からは遠いので、軽く二泊三日の小旅行的な気分での出発だった。
しかし『小旅行』と言えば聞こえはいいが、私はわかっている。
本当は『小旅行』なんて、ちょっと言ってみたかっただけ。
かっこつけたかっただけ。
現実は待ち受ける四畳半の『きっとゴミ屋敷』であろうあの部屋をどこからどう攻めて行けばいいのかのシミュレーションで頭はパンパン。
『小旅行』とか言って浮かれてごめんなさい・・・。
「だいたい片付けとるけん大丈夫よ」
軽く言う長男の言葉に少々の希望を持っていざその部屋に突入!
本当に、『だいたい片付いている』のなら、最終日は『観光』というお楽しみがあってもよかったはず。
遠路はるばる西海市からやって来たご褒美があってもよかったはず。
なのに何故、私はひたすらにトイレの便器を磨いているのだろう。
結局、私は泊まりがけで息子の部屋のトイレ掃除をしてきた。もちろん観光などというそんな楽しいことは一切なく、ひたすら便器を磨いてきた。
しいて唯一、どこにでもあるイオンモールに行って、昼の一番ゴミゴミした時間にタコ焼きを食べて来たくらい。
タコ焼き屋のお姉ちゃんから『カードお作りしましょうか?』とか言われて、きっとたぶんもう二度と来ることはないその土地のイオンモールのフードコートのタコ焼き屋さんのサービスカードを作ってもらった。
断れない性格のO型アラフィフみずがめ座である。
実は前にも、長男が高校の時に住んでいたアパートですったもんだの経験あり。引っ越しの時には、やはり泣きながらお風呂やトイレやシンクまで磨き倒した。
アパートを退室するときは、清掃業者が来てちゃんと掃除をしてくれるのは知っていたさ。
「いや、そがん汚れとらんけん大丈夫よ」
軽く言う長男の言葉に少々の希望を持っていざその部屋に突入!
・・・・いやいやいやいやいや。
これって絶対、清掃業者のおじさんも『激おこ』レベルの自由奔放振りが伺える。とりあえず、どうにかなるところまでどうにかしよう。それが親としての責務であろう。
そして泣きながらトイレの便器を磨いたのであった。
この時も部屋の片づけに丸一日つぶしてしまった想い出がある。
これはもう『長男の行くところ、母の便器磨きあり』がお決まりのお約束になりつつある。
なんだかな~な、お約束である。
こんなに便器を磨いているんだから、私のところに「トイレの神様」がきてくれてもいいんじゃないかとか密かに思ったりなんかする。
トイレ掃除に精を出すとなんと美人になれるという。昔流行った歌の歌詞にトイレにはべっぴんさんの女神さまがいて、トイレ掃除をすると女神さまのようにべっぴんになれるんだと。
じゃぁ私なんか、長男の部屋のトイレの便器をこれでもかと磨き上げてきたから、そんじょそこらじゃ見当たらない相当な美人になっているはずである。
相当な美人がそこにいるのに、生活を共にしている同居人たちはその美人に気づかないらしい。
うーむ、つまらん!
ということで、我が家のヒエラルキー上位の方から、少し指導を入れることにしよう。
とりあえず、トイレ掃除をしてくれている母を拝めと。長男にいたっては『二回も便器磨いてもらってありがとう』だろうと。
そしておかげ様で母は美人だと口に出して言ってくれれば、また気持ちよくトイレ掃除に勤しむことができるのだ。
あれ? 長男ご帰還ストーリーが便器磨きの話しに変わってしまってる・・・。
でも、この二年振りに帰って来たフワリフワリの長男が、これから先、またどこかへ行く度に便器磨きの母が後始末要員でスタンバってる事実。
宇宙的存在のフワリフワリは、もしかしたら陰の実力者かもしれない・・・。
あら!調子こいてトイレ用洗剤をバンバン使ってたら無くなってしまった!