先日、西日本新聞のネットニュースで少し寂しいお知らせを見つけました。
https://www.nishinippon.co.jp/item/1396367/
長崎市にある「池島炭鉱の坑内体験ツアー」が、2027年3月末をもって終了してしまうという記事です。
長崎県の池島は、2001年に閉山した九州最後の炭鉱の島。 島内には巨大な炭鉱関連施設や、ひしめき合うような当時のアパート群など、かつての街の様子がそのまま残されており、まるで昭和の時代で時計の針が止まったかのような大変貴重な場所です。
実際に当時のままの街の様子を歩いて眺めていると、「かつての日本の経済は、こうして炭鉱産業が力強く支えてくれていたんだな」ということが肌でよく分かります。
国内で唯一、炭鉱体験ができるツアーです。完全に終わってしまう前に、ぜひ皆さんにも1度は訪れて欲しい場所です。
今回は、私が2年前に実際にツアーへ参加した時の様子を、当時の写真や感想とともにお伝えしたいと思います。
Contents
池島はどんなところ

池島は長崎市の沖合に浮かぶ、周囲わずか4kmほどの小さな島。かつては海底から石炭を掘り出す「炭鉱の島」として栄えた場所です。
1952年から開発が始まり、最盛期にはこの小さな島になんと約8,000人もの人々が生活!日本の経済成長をエネルギー面から力強く支えていました。
船で池島へ

神浦港から池島港まではフェリーが1日2往復、地域交通船「進栄丸」が1日4往復しています。また、瀬戸港からも1日5往復、池島港まで運航している船があります。
私は今回、神浦港から池島港までフェリーで向かいました。
船からの景色もよく、気持ちが良かったです。これだけでも非日常感を味わえます。
池島に着きました!

池島に着いたら、まずは港ショッピングセンターで、本日の日程確認と池島炭鉱の歴史等の説明を受けます。

そして、坑内に入る準備としてライトとヘルメットを装着!
いざ坑内へ!

元炭鉱マンの方と一緒に、坑内へトロッコに乗って入って行きます。暗闇を割と速いスピードでどんどん進むのでなんだかドキドキします。

到着したら中は真っ暗なので、ヘルメットのライトをつけて進みます。長いトンネルがどこまでも続いている感覚になります。

実際に石炭に触れるスペースもあります。
石炭は当時の日本にとって、近代化や経済成長を支える上で、欠かせない非常に価値の高いエネルギー源だったため、その輝きと価値から「黒いダイヤ」と呼ばれていました。

当時は坑内の酸素が薄くなった時は、エアーマントをして過ごしていました。子どもも体験できましたよ。
発破作業場所

まさに、これから掘り進めようとしている坑道の一番奥の壁面の見学もできました。ダイナマイトなどで岩盤をドカンと爆破する作業のことを発破(はっぱ)と言います。写真のように、掘り進めようとしている坑道の一番奥の壁面(爆破する場所そのもの)のことは切羽(きりは)と呼びます。ツアーでは、実際にスイッチを押して発破の疑似体験ができるようになっていました。
島内の様子

オプションコースを選択すると、島内を引き続き元炭鉱マンの方が案内してくれます。当時の飲食店や娯楽施設、住宅用のアパートなどがそのまま残っていました。

時が経ち廃墟化していましたが、当時、いかにこの島が栄え日本の産業を支えていたのかが分かります。

ツアーでは当時のアパートの中を再現した部屋にも入れます。お時間がある方はぜひ行ってみてください。貴重な当時の様子を肌で感じられますよ。
池島炭鉱体験申し込み方法
オンラインのみでの予約が可能です。
予約をすると予約番号が発行されるので、予約番号を持って池島へ行くという流れです。
池島炭鉱体験には3つのコースがあります。
1.午前コース(11:00-13:00)
炭鉱内を見学するコースです。
大人・・・2,720円
小中学生・・・1,360円
2.午後コース(13:15-15:15)
炭鉱内を見学するコースです。
大人・・・2,720円
小中学生・・・1,360円
3.午後+オプションコース(13:15-16:45)
炭鉱見学と島内の立入禁止区域を見学するコースです。
大人・・・3,170円
小中学生・・・1,580円
※小学校就学前のお子さんは参加できません
※お昼ごはんはお弁当を注文できますが、注文できる曜日が決まっています。詳しくは公式HPでご確認ください。

かつての活気を感じさせるこの静かな港の景色も、もうすぐ見納めです。2027年3月末のツアー終了までに、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
