すごいんです
何がって?
いやすごいんですよ・・・。
我が家の将来の収入口である(笑) 旦那の革製品制作の『腕』である。
革製品制作を習いはじめてから約1年。こじんまりとしたカードケースからスタートした作品づくり。
仕事から帰って帰って来ては地道にチビリチビリと制作を進めて、ポーチやバッグ、財布など作品数もかなり増えてきた。
オイって天才!
さようでございやす。そうでございやす。間違いないでございやす。
もう「オイって天才!」は旦那の口癖になっているので、それに合いの手を入れる私も口癖になってしまった。
しかし、この1年あまり旦那の作品づくりを見て来た感じ、決して不器用ではない。どちらかと言えば器用である。
私もものづくりは大好きで手芸もやったし、木工もやったし、それなりに形にはなってた。でもすべて1から我流。
だからどこかでボロが出てしまうし、どこかで進めなくなる。
そんなとき、やっぱりちゃんと習っとけば良かったな。とか思うのである。
その踏ん切りもつけることができなかったので、今になって後悔の嵐の中に立っている訳で。
技術を身に着けるというのは、やはり大切なことだとほんっとに身をもって痛感しているところなのだ。
お若い方には存分にチャレンジしてもらい、自分の武器をひとつでもふたつでも増やしてほしいですな。
ってことで本当は旦那がそこそこの腕前になったら、私にその技術を伝授してくれるという話だった。
いやその前に
私はてっきり自分も旦那と一緒に師匠のところへ習いに行けるのだと思っていたら、どうもそうではなかったらしく、「オイが習ってきてから、教えてやる」と旦那がお教室に行く日は留守番を言い渡されたのだ。
ちっ!
なんだよ!
まぁそれはそれでよいとしても、やはり身内から習うとなるとどちらも甘えとワガママと適当さが出て、上手くいかないのではないか?
と思ったのだがピンポーン!大正解である。
いつだったか、私が旦那にリクエストしていた黒のフォーマルバックを作ってくれるというのでそこでちょっと縫ってみないかと言われた。
しかしである。設計図を「方眼用紙に描け」と言われ、「はぁ?」となり、「どういう風に描くかわからん!」と言うと「あぁ!?」と言われ、なんだか2人の間でバチバチとバトった。
いやね、私もハンドメイドでバックや服を作る時、おおよその設計図や作り方、処理の仕方なんかは頭の中で考えて作業に入るよ?
でもさ、布と革では通ずるところもあるけど、やっぱ違うじゃん!
設計図を作るにも、革に関して何の知識もない私には革の厚みまでを計算に入れた設計図のつくり方はよくわからない。
「だ~いたいでよかと~
だ~いたいで」
そりゃね、旦那サマは習ってるから『だいたいな感じ』でいいんだろうけど、私初めてなんです。初体験なんです。だからわけわからんのです!
結局、あーだこーだでつくり方を説明してくれるでもなく、いつの間にか旦那のアタマの中で設計されたバッグがパーツとなり1枚の革からそれぞれ切り出され、そして「ここば縫え!」とか言ってくる。
はぁ?
それって・・・私が求めてたんじゃないんだよね~。
旦那が師匠から教えてもらったように、私も自分で1から作れるように教えて欲しかったのに、なんて『教え下手』。
ま、私がもし旦那と一緒に師匠から手ほどきを受けたなら、絶対に才能を開花させるのは私が早かったはず。
きっとその現実を見せつけられた旦那は打ちひしがれるに違いない。
そして旦那の口癖「オイって天才!」は
住子って天才!
に、取って代わり、「さようでございやす」と合いの手を入れるのは旦那だったかもしれないのだ。
ははん。ここまで計算して、旦那は師匠から私が手ほどきを受けないようにしたのだとみた。かわいいヤツめ。
でもねそうは言っても、最近の旦那の作品は目に見えて上達している。
革は硬いし手縫いとなると女性にはちょっと不利なような気もするが、やっぱり私も入門してみたい。
そして夫婦で革職人になって、将来の収入をツインカムターボで(懐かしい響き)稼ぎたい・・・。
なんだかんだで結局行き着くところはそこ(笑)
50才を過ぎると、定年後をうっすら考えるという切なさが我々をじわりと襲う。
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※前回の『ウエ女』は・・・こちらからどうぞ↓↓↓