とりあえず、どうにか最後の手段を使ってリビングの片付けを無理矢理終了させ、無事にXデーを切り抜けた住子である。
何の話?と思ったあなたは第3話をご覧いただきたい(笑)
先日、娘が「バーベキューをしたい」と友達を連れて我が家へ。
娘が大学に通うためにこの家を出てアパート生活を始めてから、久しく年頃のかわいいガールズを見る機会もなく、よどんだ毎日を過ごしていたが、
娘のおかげでピチピチのガールズがお出でになり、久々に目の保養もできたし、ガールズパワーでなんとなくねずみ色の雰囲気だった我が家が、ピンク色になった感じがした。
なんか男臭の我が家が、お花畑の香りに包まれたような感じがした。
そしてなんてったって
1日限定で
海近家の平均年齢が下がった
海近家に若い風が吹き込んで、もしかしたら
あれ?
私、女子大生じゃね?
と、つい勘違いして仲間に入って行きそうになった。
まぁ、ホントに入って行くと娘からお叱りを受けるので、家の中から庭で楽しそうにはしゃいでいるガールズをチラ見しつつ、一緒にバーベキューをしている体で晩ご飯のトンカツを食べたのである。
ガールズが気になって、トンカツがどこに入って行ったかわからなかったなぁ・・・。
さて『トンカツ』と言えば、懐かしく思い出すことがある。
みなさんは何か『ゲン担ぎ』というものをしたことがあるだろうか?
私は子ども達が中高生の頃、『ゲン担ぎ』もしたし『神頼み』も散々やってきた。
いつもは知らんふりのくせ、お願いごとがある時だけ神様を崇拝するフトドキモノである。
しかし、子どものこととなるとどうしても急に信仰心が出てみたり、ゲンを担ぎまくるのって、やはり『親』なのだろう。
子どもが何か大きな物事に立ち向かうとき、私ができることなんて神様にお願いすることくらいしかないから、あとで『自分』も後悔しないように全力で『ゲン担ぎ』と『神頼み』に勤しんだ。
高校入試のときや部活で大きな大会があるとき、2週間前くらいから地元の神社に毎日仕事帰りにお参りに行ったり。
娘の部活の試合前日は必ず『トンカツ』を晩ごはんに出す。これはずっとずっと続けた『ゲン担ぎ』である。
ところが根っからの貧乏性な私なので、ついお安い方の豚肉でトンカツを製作する。
するととても歯ごたえのあるトンカツが出来上がり
歯ごたえあるよね!
と、家族でキーキー言いながら肉に食いついていたような思い出がある。
それからO型のイケナイ部分が出て来たのか、『なんか・・・美味しいトンカツ食べたい』と思ってしまった。
『なんなら食べた後の片付けとかしたくない・・・』とか、
『美味しかった♡という余韻をズルズル引きずりたい・・・。』とか。
その結果
「ねぇ 外で食べてきていい?」
私の中の本能というか欲望が湧き出てしまった。しかしこれは娘のための大切な儀式なので、旦那も『娘のため』となれば首を縦に振るしかできない。
大事な大事な『ゲン担ぎ』なのだから!
試合の前日は娘を学校まで迎えに行き、部活が終わるのを待ち、その足で私の欲望を満たす『カツ専門店』へと走ったのである。
その頃は娘と3人ファミリーだったので(今は次男と3人ファミリー)旦那の晩ごはんは、どうにでもなる。
なにより数ヶ月に1回のスペシャルトンカツデーに心躍る住子であった。
あ、断わっておくが、これは大事な大事な『ゲン担ぎ』である!
大きな大会の前日でなかなか食欲がない娘も、外食となると胃の受け入れ態勢が変わるらしく、しっかり食べてくれた。
早朝からの長丁場。朝ごはんも昼ごはんもキチンと食べれない試合当日なので、前日にこれだけ食べてくれたら少しは安心したものだ。
おかげ様で『ゲン担ぎ』と『神頼み』のおかげか、私のお願いごとは全て叶えてもらったように思える。
もちろん、それ以上に子ども達の頑張りが神様に認めてもらえたというのが1番。
旦那が晩ごはんの手抜きに耐えたのが2番。かな。
最近はすっかり『ゲン担ぎ』も『神頼み』もすることはなくなったが、また何かあったときはもちろんガッツリとすがるつもり。
「チッ!この人、頼み事のある時だけ拝みに来る・・・」と神様のブラックリストに絶対載ってると思う。
※さて前回の『ウエ女』は久々の大掃除に悪戦苦闘したお話。結局は奥の手を使って片付けた住子であった。奥の手って何?それはこちらからどうぞ~