ロスである
これは完全なるロスである
私はこれから何を糧に生きて行けばいいのだろうか・・・だって・・・
ドラマが終わってしまう~!
まだ最終回でもないのに、自分の中でダントツに『推し』のドラマがいよいよ物語の佳境を迎えると、もう切なくて切なくて・・・。
『魔王』を見れなくなるのかと思うと切なくて切なくて・・・。
すっかり『魔王ロス』に陥った50才パート主婦
厚かましくも『勇者ちゃん』を自分にすり替えてキュンキュンしている『痛い』アラウンドフィフティー。
しかしきっと魔王ファンならば誰でも年齢に関係なく
『勇者=自分』
という方程式が頭の中で出来上がっているはず!!年齢に関係なく!
これが本当に最終回を迎えてしまったら、きっと何もヤル気が出ないだろう。次の日は仕事にならんだろう。マジで休みを取るか悩み中。
思えば私がロスになるほどドラマにハマるというのは滅多にないことで、まずもってドラマというものがずっと苦手であった。
人生50年の中でやっと、ここ2~3年テレビドラマというものを見れるようになったのである。
食べ物の好き嫌いが減って来たのと同じで、年齢を重ねると苦手なドラマも見れるようになった。という感じなのだろうか(笑)
まず、どうして『ドラマ』が見れない人間になったのか?という疑問がある。
なぜ『ドラマが見れない』というある種不思議な人間形成に至ったのか。自分の生い立ちを記憶の残っている範囲で辿って行くと・・・。
小中高校生の時期に見ていたのはアニメと歌番組。
あ、あと「ババンババンバンバン♪」のドリフとか?(笑)
えっとその他の記憶は・・・無い。
もっと幼い時はどうだったろうか?例えば朝に見ていたテレビ番組って何だったろう?
多くのご家庭は民放やN〇Kの『子ども番組』だったと思う。
子ども心をワクワクさせる上手い番組構成に、目を惹きつけるキャラクター達。きっと子ども達はテレビ画面に釘付けだったに違いない。
私はどうだったかというと、当時放送していた『ひらけ!ポンキッキ』の話でお友達が盛り上がっているそばで(どうやら何か面白い番組があるらしい)と子ども心に思ったりもしたが、そこまでの執着心もなくリアルタイムで見ることはなかった。
では私が幼い頃に見ていた朝のテレビ番組とは何だったのか?
だだだだだだだだだだ だん!(ドラムロール)
N〇Kのニュースである!
小さな子どもにはなかなかシブい番組。それも朝イチから。
たぶん父親のチョイスだったと思う。それを疑問も不満も持たず、ずっとずっとN〇Kのニュースで世の中の情勢を見てから1日をスタートさせていた幼き住子少女であった。
それから父親のDNAが私の中で華麗に・・・
開花!パカッ!
夜の家族団らんの場で見るテレビ番組は『アフリカの原住民の生活』や『エジプトの秘密』、『ナスカの地上絵の不思議』や『未確認飛行物体!!』そして『ビッグフット』などは父娘で大好物。
父親が好きな冒険心をくすぐる系の番組は、その血を受け継ぎ私もいまだに大好きである。
そのかわりドラマを見る習慣がなかったので『ドリフもない、歌番組もない、冒険心に訴える面白そうな番組もない』となった時は
テレビを消すか『N〇K!』
ドラマとは果てしなく縁遠く、異様にN〇K率が高かった気がする。
そんなドラマに縁遠い生活が長く続いたが、この年になって、その重い扉が開いた。
たまたまチラリとドラマを見た時「あれ?ドラマって面白い?」
苦手だと思い込んでいたドラマが思いがけず面白く感じられた。
こうして父親の生み出した長い『N〇Kの呪縛』からようやく解き放たれたのだ。
おかげで毎週ドラマを見るという楽しみが増え、アラフィフの生活にも潤いが生まれた。めでたしめでたし。
・・・あ!思い出した!
私は『魔王ロス』で傷心中。
最終回を前に『絶賛先取り魔王ロス中』だった。切ない切ない・・・。やっぱ最終回の翌日は仕事休もう。そうしよう。
このドラマが終わったら、せっかく潤ったアラフィフの毎日もまたカサカサに戻るのかな?カサカサは嫌だな。
いやそれより・・・
毎週ヒゲダンが歌う主題歌も大切に聞きたい私の耳元で、毎回かぶせて歌ってくるヤツがいる。
旦那!
うろ覚えの歌詞とハミングで気持ちよ~く歌う旦那。
音程が外れているのは『ハモっているから』と言い張る旦那。
・・・・・・・・・・
誰かコイツの口をふさいでくれ!
最終回はぜひ邪魔をせず、最後の余韻まで堪能させて欲しいと切に願う住子なのである。
実はこの願いも『N〇Kの呪縛』から解き放たれたからこそ感じれた『しあわせ』なのかもね・・・(笑)
※さてさて前回の『ウエ女』は3月に入って「ひな人形」のお話でした。ぜひぜひこちらから覗いてくださいね!