全くのプログラミング初心者から、たった8か月でAI「文字起こしばりぐっどくん」の開発に至るまでの勉強方法を取材した、AI開発裏話シリーズ、最終話です。
前回、使いやすく、親しみやすいアプリを作っていこうと決意した宮里賢史さん。その後外国語ペラペラばりぐっどくんの開発を続けて行うなど、意欲的に開発を続けているそうです。
これまでの勉強方法についてまとめてくれました。
私はこれをやってAI開発をした!の勉強方法まとめ
1.プログラミングを始めたら、書かざるを得ない状況に自分を追い込む
宮里さん(以下敬称略)「私はプログラミングスクールという環境で、自分を追い込んでいました。アプリの構想・企画から開発までを何度もやることで、心が折れそうになりながらも何となくできるようになっていった。とにかくプログラムを書かざるを得ない状況にすること!」
また、「わからなくて悔しい」「できなくて悔しい」という気持ちもその後活きてくることがあるそうです。
ちなみに宮里さんが在スクール中に作ったWebアプリがこちら。西海市の観光情報を自動応答してくれるというアプリです。
特にWebアプリを勉強するときに役立ったという本などについても教えてくれました。技術書は、「1回読んだくらいじゃどうせわからない」と思って都度何度も読むと、だんだんわかってくるそうです。
●お勧めの書籍など
・「JQuery最高の教科書」(株式会社シフトイレブン 著)
JavaScriptを使ったWebサイト作りの解説本。
Webサーバーの開発ができるNode.jsの初心者向け解説本。
・「Qiita」
様々な言語・技術に関する情報共有ができるWebサイト。
2.仕事で使って、必要に迫られてやるようにする
1に続いて2も「要は追い込む」というアドバイスに。簡単なアプリでも何でも、仕事で使うことで日々技術に触れることが大事なようです。
宮里「仕事にすれば、一緒に技術に関わる人が増えて勉強し続けるきっかけにもなります。
また、休みの日に技術書の読書を1日100ページ読むと決めて”読書チャレンジ”を行っていました。特に、読書では根本的なことや基礎的な知識を身につけることを意識しました。その下地の部分がわかると、技術全体の理解ができた」
●お勧めの書籍など
・オライリーシリーズ O’Reilly Japan
IT技術書といえば「オライリー」というほど有名な書籍シリーズ。各分野の専門書がそろう。
Webを作るHTTPやHTMLなど様々な技術の解説本。Webに関する基礎知識を学べる。
インターネット接続に使われるTCP/IPの基礎について解説した本。
コンピュータ処理の根幹となるCPU設計の指南書。そもそもどうやって情報処理が行われているのかの原理がわかる。
まとめ
つまり、自分を追い込む!そして手を動かして課題をこなすことが大事!!
という結論となりました。
プログラミングを学びたいと思い、実際に1年足らずでLINEアプリの公開までやってのけた宮里さん。
宮里さん「本当に、それまではど素人でした。」
これまでの3話は、本当にノンフィクションです。確かに、いくつものハードルがあるのは間違いありません。ですが、勉強していけば技術は身につくものなのです。
プログラミングを身につければ、宮里さんのようにアプリのアイディアを自分で思いつかなくても、誰かの考えたアイディアを形にする仕事をすることもできます。
「やってみたいな」と思ったあなたにも、誰にでも、道は開かれています。
この勉強法の第1話はこちら↓
「地方に住む人こそプログラミング」!? 未経験者から学習期間8ヶ月で、50,000人ユーザーのLINEアプリを開発した勉強方法の公開<1>
第2話はこちら↓
https://varygood.jp/archives/22441
ばりぐっどくんAIについてはこちらからどうぞ↓