フェスに来た人みんなが音楽を通して1つになった!そんな楽しい体験ができるイベント「さいかいミュージックフェス」がオランダ村で開催されました!
さいかいミュージックフェスの記事は
https://varygood.jp/archives/14828
https://varygood.jp/archives/12667
https://varygood.jp/archives/15996
を読んでくださいね!
TOGOESの動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=aOkXfa2KnEA&feature=youtu.be
音楽が大好きな私は、さいかいミュージックフェス出演者のみなさんの演奏に心が躍りワクワクしました!いつもピアノを弾いている私も聴いた人の心に残る演奏ができたらいいな~そうだ楽器を演奏する人に話を聞いてみよう!!
ということで、西海市が誕生したのと同じ年に結成したバンドTOGOES(トゴエス)さんにインタビューしました!
~西海魂TOGOES(トゴエス)~
Gt相川真一、Dr勝田和人、Vo山口喜春、Gvo宮本祐樹、Bvo山口一也、長崎県西海市で2005年に結成 メンバー全員西海市民
さいかいミュージックフェスに参加されてどうでしたか?
フェスの雰囲気が良かったです。野外なので音が抜けるかと思ったらオランダ村の建物に囲まれて音の反響もほどよくあり、すごく気持ちよく演奏できました。
【ボーカル:山口喜春】
-オランダ村の建物の反響ですか!反響すると歌いやすいですか?
山口喜春(Vo):野外ではリハーサルでは良くても本番は自分の声が聞き取りにくくなることがあるので調整が難しくて。1発目の音のピッチを間違ったらずっとピッチがずれる恐れがあるので、建物に反響した音のはねかえりがあって良かったです。自分に正確な音感があれば良いんでしょうけどね(笑)
みなさんの演奏へのこだわりや大切にしていることを教えてほしいです!!
【ギターボーカル:宮本祐樹】
宮本(Gvo):音のバランスってすごく大事で、ステージの中と外の音のバランスには気をつけています。
-PAとしても活動されていると聞きました!練習と本番では会場の空間が違い音のバランスを作り上げていくことは難しそうですね。
宮本(Gvo):バンド練習を西彼農村環境改善センターでやってて、最高の練習場所なんですよ。
普段から広い所で各個人がそれぞれの音を聴いて確認をしていることが音のバランスを作る上で大きな効果があると思うんです。
-宮本さんはミュージックシーケンサー(音符を打ち込むことで自動演奏を行える装置。さまざまな音色を出せる)も担当してますね。シーケンサーで大切にしていることってありますか?
宮本(Gvo):トゴエスのサウンドにプラスになる音の作り込みですね。
-プラスとは?
ボーカルが気持ちよく歌えるようにみんなが1つになれるカラオケを作る作業をバンドとして大切にしているので、バランスを考えながら機械だけど機械的でなく人間的に、つまり、シーケンサーも人間が弾いているような演奏に近づけるよう音色や強弱にこだわった作り込みを大切にしています。
-機械が人間的に!!呼吸みたいな間の取り方とかも表現できますか!?
宮本(Gvo):表現したくて調整してますよ!でもドラムと合わないと台無しだから、ドラムに合わせてます。
【ドラム:勝田和人】
勝田(Dr):俺は楽しんで演奏することです。人に楽しさが伝わる演奏や本当の8ビートを伝えられるようになりたいと思って8ビートを大切に演奏してます。
それから、生き生きとしたドラムと言われたい。まるでドラムが生き物のように見えるくらい。
ドラムって音色がないから、どうやってリズムで魅了するか・・ドラム上手いと言われたいから(笑)リズムにこだわってます。
-ドラムが生き物・・宮本さんのドラムは心臓みたい!しっかりとしたテンポをきざんでいるのに曲が盛り上がると心臓がドキドキしたときの感覚があります!
勝田(Dr):本番では120パーセントの力を出す自信があります。それは間違えないってことじゃなくて、マイナスよりプラスを多く感じられるってことです。
お客さんも楽しませたいけど今日しかない本番を楽しみたいって思うから。
日々反省ですけど、僕はプレッシャーが楽しいです。
【ベース:山口一也】
山口(Bvo):太くて芯があるけどきれいな音をバラツキがないように出すためにピッキングや音作りに気をつかっています。そしてグルーヴ感を大事にしています。
-グルーヴ感を出すためにどんなことを意識しているのですか?
山口(Bvo):当たり前のことですが、ドラムのバスドラとハイハットをよく聴くきいて、たてノリを大事に演奏にグルーヴ感をだしたいです。ベースも土台なので最後までリズムに神経を使わないといけませんが、ドラムとバチッとリズムが合う瞬間は楽しいです!
-山口さんのベースは見ていて動きからノリを感じますね!
山口(Bvo):グルーヴを意識していたら勝手に動いてます(笑)
【ギター:相川真一】
相川(Gt):バンドの雰囲気を壊さないことが前提で、自分が曲の雰囲気を作りたいと思ってます。このコードの響きは大切にしたい!と思うときに抑揚を大事にします。
エレキギターはパワーコード(コード構成音のルートの音と5度の2音のみを弾いたコード)の響きが多いんだけど、ちょっとかわった4音押さえる音、空気の変わるコードを感じるときとかです。
-なるほど!コードで空気が変わる!響きを感じているから、奏者も曲にも感情がぐっと入りますね。
相川(Gt):あとは、下手でもできる、当たり前のことが重要なので、簡単なこと当たり前のことを当たり前にやることを大切にしてます。
メンバー全員:そうそう!ほんとそうだ!
突然ですが、担当楽器ならではの悩みをどなたか聞かせてください!
山口(Bvo):アンサンブルにおいてとても重要な役割を担っているベースなのですが、一般的にはベースの音があまり気づかれないことが多く、地味な楽器として認識されている。時々「ベースっているの?」と聞かれることがあります。
-ベースって家でいうと基礎や柱の役目ですよね?私が思うには、ベースの低い音の支えがあるから他の楽器が自由に出来るイメージです。
もっとベースに敬意をはらってもらいたいです(笑)。土台ゆえに基本、弾き続けなければならないパートのため、ボーカルやギターのように両手をあげてイエーィとかウォーとかやりたいけど出来ない。盛り上がっても手をはなせないから顔の表情でするしかないところが悩みです(笑)
-確かにイエーィってやりたいですよね(笑)なるほど、きづきませんでした。
バンドいいな~やってみたいな~ってことで、トゴエスってどんなバンドだと思いますか?
宮本(Gvo):みんなの個性、サウンドも含めて、チームワークで出すぎず出せる5人で1つになれるようなバンドです。
人間が同じ方向を向いているのが強みです。
みんなボーカルを目立たせるために演奏してる。あとドラムが生の音だからドラムに合わせてバランスを考えている。
相川(Gt):みんな他のメンバーのことダメだしというか、注意ってしないよね。それぞれに自分にダメだししてるけど、他のメンバーのことは信頼してるから、自分のことだけ考えられるっていうか。みんなのよさがわかっているところがトゴエスのよさだと思います。
-ボーカルの山口さん、みんながボーカルを目立たせるためにと言ってますが、ボーカルとしてはどうですか?
山口(Vo):トゴエスメンバーの演奏で歌えることがうれしくて。気持ちよく歌わせてくれるメンバーがいてくれてありがたいです。
-バントメンバーが作り上げたサウンドに負けないボーカル山口さんの、よく響く伸びのある声が揃ってトゴエスになるのでしょうね。
-バンドや楽器演奏の話を聞いてきましたが、お互いを認め合い信頼している関係に人としての魅力を感じました。人柄って演奏にでるのかもしれませんね。
自分の生きてきた経験や価値観がそのときの音楽にでる。歳を重ねるほど経験は積んでいくことができるから、人生そのものも大切にしたい。インタビューを終えてそんな気持ちになりました。
TOGOESのみなさん、インタビューに気さくに答えてくださりありがとうございました!
次のライブは、11月25日に開催される西彼町の文化祭だそうです。みなさん、ぜひ足を運んでみてくださいね。