なんと!明日は7月7日の七夕ですよ。48歳にもなってお星さまにお願い事するのはいかがなものか?できるならするよ『お腹の脂肪やらお肉やらがどっかに飛んで行ってくれますように』そんな乙女な私は海近住子(うみちかすみこ)西彼のアラフィフパート主婦である。

 

さて、前々々回にお届けした『有頂天』の続編を綴ってみようと思う。

 

実はすでに旦那と息子の『有頂天』の素である代物は我が家へ

 

やって来ている。

 

次男は『有頂天』でお買い上げした車に乗り、毎日元気にルンルン出勤しているのだ。

ボロボロボロボロというなかなかに渋いマフラー音は結構離れた場所からでも響いて「帰って来た!」とすぐにわかるセンサーのようで非常に便利である。

 

その『ボロボロボロボロ』を聞いて、「よっこらせ」とおも~い腰を上げ夕飯の準備に取り掛かろうかな~と思ったり思わなかったり。

 

上り坂を息も絶え絶え登っていた前の車と違って、ギュイーンと走る今の車の力強さに

 

もうメロメロのご様子。

 

無事に第1回目の借金も振り込み完了し、これから長い長いローンの世界へと誘われた次男である。

 

いらっしゃいませ ローンの世界へ!

 

さて、それから数日遅れて納車となった旦那が『有頂天』になった代物も、無事に車屋さんまでこちらからお迎えにあがり我が家へとやって来た。

 

本来なら必要のない『車』であったが、前任である黒い軽自動車が諸事情によって志半ばで去ることとなり、後任として是非とも必要ということで迎え入れた。

 

市外県外にいる長男、娘が我が家に帰って来た場合、空きの車がないと交通手段のないお山の上の家でどこにも行けず、さながら軟禁状態になってしまうからだ。

 

保険の関係で私たちの車を貸すこともできないし、私たちがアッシー(死語?)になる訳にもいかない。

 

そのための『車』が必要という訳での購入であった。

 

表向きは。

 

『私は安い中古の軽自動車で全然よかったのよ。だって子どもらがたまに乗る車なんだから』

 

しかし思惑は大きくはずれ、どうも99%旦那の趣味が反映されている『車』だというところに私の疑念がグルングルン渦巻く。

 

中古車ではあるけど燃費は悪いし、車高は低いし、乗りにくいし、荷物たくさん乗せられないし、雨の日は心配やし、軽なのに税金高いし、扱い方がよくわからん!

 

そして、なんといっても2人しか乗れない・・・。 

 

これどう見ても趣味ですよね。

どこからどう見ても旦那の趣味ですよね。

 

 

確かに娘の部活遠征送迎用に所有していたワンボックスカーをお役御免で手放し、随分とかわいがっていた分、巷でよく聞く『ロス』というものにハマったのではないかと推測する。

 

前にも経験がある。旦那は『ロス』にハマるととんでもないことを平気でやってしまう人間なので、ここは出来た嫁の私が目をギュギュっと閉じてあげることにしたのだ。

 

さっすっがっ!! 私!

 

大人な私が『少年の心』を忘れない旦那の為にその乗りにくい燃費のクソ悪い車の仲間入りにしょうがなくOKを出した。

世の中は安全性だとか燃費だとか性能の良い車がドンドン出ているというのに、我が家はソレに真っ向から

 

逆走だよ。

 

まぁ もうすぐ50歳になろうとしてるおじちゃんが「キャーキャー」言いながら『車』相手にお目目をキラキラさせてるのを傍から見るのもなかなかに面白い。

 

十分おじちゃんだがそのまま老いに飲み込まれてしまうよりは、好きな車で「キャーキャー」言っていつまでも青っぱなをたらしてる『脳内少年』でいてもらう方が老け込むよりも数倍よい。

 

長男たちがいなければ、フリーな車なので普段私も乗れるとあって休みの日に試乗してみた。サイズ的に身長148.5センチの私にピッタリのかわいい大きさ。

 

いやん。私に似合っちゃってる♡

あら?

 

今乗ってる車と比べると車高がかなり低いし、プラスあまりにシートが沈んでいるので目線の先は・・・

 

ハンドル。

 

いやいやいや、もはやハンドルしか見えない。

かわいい148.5センチが仇になってしまった!

 

これはお座布団が必要だ。

 

お座布団の用意ができるまで、慣れたウエストまでのお買い物専用車だな。

 

もしもウエストの駐車場で前から見ても後ろから見ても、誰も乗っていない無人の車が動いていたら、それはきっと私。

 

ぜひぜひ、譲り合いの優しい大きな心で見守っていただきたい。

 

あ!それから宣言しておこう!旦那の独断と偏見で我が家へやって来たこの車のキーは言うまでもなく・・・

 

ワタクシの手に握られている。