仕事帰り、いつものようにウエストで買い物して外に出ても、「もう暗くない!」陽が少しづつ長くなってきてるのかなぁ・・・。
ワタクシ、西彼在住のアラフィフパート主婦『海近住子』と申します。
いよいよ2月に突入。
豆まきだわ。
節分の豆まきと言ったら住んでいる部落の【部落(ぶらく)と呼ぶところが、なかなか渋くてジワる】子ども会で豆まきをしたことが思い出される。
今ではすっかり子どもの数も減ったが、我が家の子ども達が子ども会に属していたころはまだまだ賑やかであった。
そうは言っても数件の家族の数人の兄弟姉妹の『小さな部落の小さな子ども会』だったが、その『こじんまりさ』が逆によかった。
公民館の押し入れには、しっかりと赤鬼と青鬼の着ぐるみがあり、その年の1番年長とその次の男の子が赤鬼青鬼に扮するしきたりなので、もれなく我が家の長男次男も鬼に扮した訳だ。
中学生という心揺れ動く年齢でもあり、恥ずかしがるのかと思いきや、なかなかに鬼の着ぐるみを着こなし、鬼のトラ柄パンツも腰パンという今時の若者鬼。
成長してるじゃーん♡
鬼の腰パン姿に息子の成長を感じた母であった。
一般的に豆まきは『鬼は外、福は内』と言って豆を投げるが、実は『鬼は外、福は内』の前に唱える『口上(こうじょう)』なるものがあるのをご存じだろうか?
全国的なのか九州だけなのか、長崎だけか西彼だけか、はたまたうちの部落だけなのか定かではないが、『鬼は外、福は内』の前に唱える文言(もんごん)があるのだ。
『まっぴら御免!北方(きたかた)から来たる七福神の四天童子(してんどうじ)の年男、親も代々子も代々、代々伝わるこの家に福の神どってんどっさり、鬼は外福は内!』
私もこちらの豆まきに参加して初めて知ったので、この土地に伝わる文化や歴史を大事にしているんだなぁと遅ればせながら思った。
ところで、うちの部落は中3で子ども会を卒業となる。だから中3の節分が最期の行事となるのだが、最後の節分我が家の次男は一つ年下のA家次男のB君と2人、絶妙なコンビネーションで口上を読み上げた。
過去の事例でいくと、『まっぴら御免・・・』の文言を男の子2人でただ読み上げるだけに対し、このダブル次男はどこで打ち合わせをしたのか、2人で文言を分担し、まるで掛け合いをしているように発したのだ。
しかも普通に読まないところがダブル次男のヤンチャなところだろう。
『まっぴら~ゴメン。北方から来たる~~・・・』
母 「ねぇ 声ちっちゃくない? もっと大きく言ったがいいじゃない?」
次男「いやさ、ちょっと【平泉成】のものまねで言うてみたとけど。(笑)
平泉成の声で大声出すと難しかっさね~」(笑)
ねぇ 君たち そんなんでいいの?
ついついそう思ってしまった母である。
そして平泉成さんのものまねで豆まきをされたお宅は、全く『平泉成』に気付いてくれなかったという・・・しっしっし。
それでも負けないダブル次男は次のお宅で
次男『マッピラゴメン~』
B君『イエッ!』
次男『キタカタカラキタル~』
B君『フゥ!』
まさかのラップ?
しかもA家次男のBくんが、これまたいい合いの手をチョクチョク挟んでくるのでこちらもついつい体がリズムをとってしまう。
ま、まぁ 楽しくやれればいいのよ!
おかげ様でその年の豆まきはダブル次男のおかげで楽しく過ごさせていただいたという訳だ。
そういえば、うちの部落は21件しかないがその距離感が徒歩で回れる範囲ではない。
とてもスタンダードな田舎あるあるである。
なので豆まきも親の車数台に分けて乗り込み家々を回るのだが、その中でどうしても最後の〆にお邪魔させていただきたいお宅があり、毎年変わらず、最後の最後に伺った。
どうして最後にとっておきたいのかというと・・・。
毎年、豆をまいた後に子ども達全員を家の中へ招き入れ、奥様お手製の『プリンアラモード』をご馳走してくれるから。
そしてご褒美は子ども達だけではなく、お父さん達にも振舞われる。
そこが豆まきの〆にしたい本当の理由なのだ。
黄金色の泡の出る飲み物片手にお父さん達は頑張った自分に乾杯!
お母さん達はしばらくその様子を眺めてから、プリンアラモードとビールに舞い上がっている子どもと旦那をそれぞれ回収し、自宅へと連れて帰ってやっと子ども会の豆まきが終了する。
あれから数年経つが節分になると『ダブル次男のラップ口上』と『プリンアラモード』はずっと忘れられない思い出である。
さて明日は節分、豆まき用の豆を買いに
今すぐ ウエストにレッツラゴーー!
今年はプリンも買って、住子特性『プリンアラモード』作っちゃおうかしらね。
☆気になる【ウエストのおんな〜北風と手ぶくろと私〜第10話】はこちらから