『馬肥ゆる、住子も肥ゆる秋の空』

サラリと川柳を詠んでみたくなる今日この頃。

私はアラフィフパート主婦の海近住子(うみちかすみこ)、西彼在住である。

 

さて、夏の象徴だったセミの鳴き声もいつのまにか秋の虫の声に変わった。

 

暑い時に聞くあのセミの声は精神的に追い詰められる感じがしてちょっと苦手だったが、秋に鳴く虫の音は なぜか心にしっとりと染みるものである。

虫。

 

そう 虫。

 

なぜ西彼の虫はデカかったり大量発生したりするのか。

 

長崎市から西海市西彼町に嫁いできた私には、なかなか理解できない『西彼の七不思議』のうちの1つだと勝手に思っている。

 

今さっきも『手のひらサイズのクモ』が私の目の前をゆっくりと這っていった。

 

もともと虫とかヘビとか全く苦手ではないので、かわいく『キャ~』などと言ったこともないが、さすがに『手のひら』が部屋の真ん中を横断して行くのを目にしてしまうと・・・

 

「おってと~」

とバリバリ西彼弁が出てしまうのである。

※この場合の『おってと~』は『びっくりした~』などの意味。

 

夜、自販機の明かりに群がる『手のひらサイズ』の蛾や、おびただしい数の『カメムシ』

 

鼻が曲がりそうな程に漂う辺り一面の

 

『カメムシ臭』

 

私はいまだに『パクチー』なるものを食べたことがないのだが、話しによると『パクチー』は『カメムシ』の臭いが『味』になったようなものだとテレビで言っていた。

 

私はこの先も『パクチー』を食することは絶対ないと確信した。

やっぱり『カメムシ』は食べれんです!

しかし『カメムシ』といえばあの日の記憶が蘇る。

 

そうあれはまだ娘が1~2歳の頃だったろうか

娘と二人で過ごす昼間の部屋の中。私は突然睡魔に襲われてしまった。

 

一人遊んでいる娘を眺めているうちに記憶が消え

どれくらい時間が過ぎたのか、ふと目を覚ますと娘は相変わらず一人遊びに夢中だった。

 

だったのだが・・・

 

彼女の口のまわり、なんか黄緑色っぽいのが付いてる気がする~。 近づいて見てみると・・・

 

こいつ 『カメムシ』 食ってやがる!!!

 

強烈な『カメムシ臭』が彼女の口元からプンプン発生!

緊急事態である!

 

こんな恐ろしい事があってもいいのか?

夜、部屋の明かりに誘われて網戸に大量の『カメムシ』が張り付いていたが

運よく室内に侵入した『カメムシ』が部屋の照明に体当たりを何度も繰り返したあげく

翌日にはカーテンの後ろでお亡くなりになって転がっていたらしい。

 

子どもってどうしていたらんものをおもちゃにするのでしょうか?

どうしてお口に入れてしまうのでしょうか?

 

満面の笑みで『カメムシ』をほおばっている彼女を私はいったいどうすればいいのか。

いやいや止めんばでしょう!

 

すーはーすーはー

彼女が息をするたびに新鮮な『カメムシ臭』が世に生まれる。

これは是が非でも止めねば!

 

お口の中で原型を留めていない『カメムシ』の強烈な『カメムシ臭』と戦いながら素手でいくか、ビニール手袋をつけていくか悩みながら結局素手で小さなお口の中から黄緑色の『バラバラカメムシ』を取りだした。

咀嚼(そしゃく)されてバラバラになってるくせにその臭いだけはご健在で、彼女のお口周辺からフワフワ放たれている。

そして新たに『バラバラカメムシ』を素手でつまんだ私の指からもフワフワと『カメムシ臭』が放たれる。

 

まぁ おおらかなO型の私なので、ほら中国なんかじゃ何でも乾燥させて『漢方薬』とかいうじゃん。

きっと『カメムシ』も何かの効能があるはず。とか前向きに考える。

 

 

あ、そうそうもうひとつ事件が。これまた次男が2~3歳の頃、

 

彼はオニヤンマ食べてました。

結構ボリューミーなしっかりとしたトンボだった記憶がある。

乾燥タイプのトンボだったので、きっとお亡くなりになってかなりの期間放置されていた模様。

さぞ美味しかったのか 彼もまた満面の笑みだった・・・。

これも何か効能ありそうだ!

 

うっぷ・・・今日は『ウエスト』で豆腐買って帰ろう(汗)

 

な、なんか虫の話しでお腹いっぱいになってしまった。

次回は第七話「とんきゃんきゃんVSさんまんだー」