『馬肥ゆる、住子も肥ゆる秋の空』

サラリと川柳を詠んでみたくなる今日この頃。

私はアラフィフパート主婦の海近住子(うみちかすみこ)、西彼在住である

 

久々に佐世保の大塔ジャスコに行った。

本当に久々だった。

 

ジャスコじゃなくてイオンだろ?

 

知ってるわよ! この年代は【ジャスコ】のほうがピンと来るのよ!(よね?)

もっと言えば『イオン大塔店』は『大ジャス(だいじゃす)』と呼んでいるわよ!『時津のイオン』は『とぎジャス』よ!

 

みんなそう呼んでたよね?『大ジャス』『とぎジャス』って。

 

何? 何で急にみんな「そんなの知りませんけど?」みたいな顔して。

「え?イオンですよ?何言っちゃってるんですか?」みたいに視線を飛ばして。

 

フン!私はこれからも『大ジャス』で通すわよ!

 

さて、店内はすっかり秋一色で、2階のレディースフロアの洋服とか見ていると恐ろしいくらいの購買意欲が私を襲う。

 

どうどうどうどうどうっ!

馬並みに興奮しているアラフィフの気持ちを落ち着かせるのにもだいぶ苦労するが、たまには目の保養も必要。

 

お目当ての品はなかったが、ウインドウショッピングとかいう『買わないけど店内を練り歩く』的な事をして満足は得られた。

 

そういえば!

 

夏の終わりに長崎市内に海近ファミリーで行くことがあり、ずいぶん前にいただいていた商品券を消費しようと財布の中に忍ばせた。

ちょうど夏物セール中だったし、来年用に夏物をGETだぜ!

ということで意気揚々と乗り込んだのである。

 

旦那がYシャツが欲しいと言ってたので丁度いいじゃないか。

その商品券、Yシャツ購入に充てさせていただこう。

 

現金に手を付けなくていいってだけで私はすこぶる気分がいい。

しかしよくよく見てみるとその商品券

長崎では「浜屋百貨店」でしか使えないらしい・・・。

 

む~~~7000円分の商品券。これで浜屋のYシャツ買えるか??

 

途端に暗雲が立ち込める。

幸せな(田舎の)お坊っちゃまの旦那は、自分の物を買ってもらえると大喜び。子どもか!

 

ねぇ この人知らないのかしら?

 

教えてあげよう。『浜屋』はデパート。百貨店なんだよ。

 

きっとイオン(ジャスコ)と浜屋を同じレベルで考えてるよね?

イオンで7000円も出せば、体がビックリして腫れかぶるくらい上等のシャツが買えますわ。

もしくはいいころ合いのシャツが2枚。セールなら3枚買えるかもしれない!

 

でも浜屋で7000円くらいでは、たぶん旦那の納得いくようなものは無いと思った方がいいかもしれない。

 

そうイオン(ジャスコ)は『スーパー』。そして浜屋は『デパート』。

その違いをググってごらん。

 

置かれている品物のお値段が格段に違うのだよ!

見てごらん ウッディで重厚感と高級感をかもし出しているシェルフ。

そこに品よく並べられている、これまた品のある洋服たち。

「どうぞ手に取ってご覧くださいま~せ~」と微笑む品のいい店員さん。

 

 

こんなにこんこんと説明をしているのに旦那は舞い上がっているのか、どうも理解が出来ないらしい。

 

さすが(田舎のお坊っちゃま、井の中の蛙なり!

 

じゃぁ行ってみるがいい。禁断の世界!その名も『浜屋』へ!

 

エスカレーターで紳士服売り場まで行き、Yシャツが売ってあるだろう売り場をぶらりと捜索。

 

行く先々でマネキンが着ているポロシャツやらディスプレイされてるお上品な品々の値札をいちいちひっくり返して確認しながら歩く。

 

やっと目的地らしい売り場までやって来た。さてお目当てのYシャツを物色しますか。

 

しかし旦那の様子が少し変である。

 

ははん・・・おぬし察したな?

チラチラ値札を見ていたので、目的地にたどり着くまでにどうやら打ちのめされたようだ。

少なからず、7000円の商品券ではセール品でも厳しいんじゃなかろうか?とお気づきになられたご様子。

だからあれだけ前もって警告したじゃないの。

 

結局、紳士服売り場をサラ~リと1周して旦那の『はじめてのおつかい』ならぬ

 

はじめての浜屋

 

てことはないのだが、何も買うことなく終了となった。

 

欲しいものを買ってもらえる喜びで子どものようにキンキラだった瞳が

夢やぶれた旦那の瞳は

 

腐ったサバだった。

浜屋でYシャツ買うのは止めましょう。ジャスコで買おうジャスコで。

そのままウエストに行ってさ、ビールば買って今日は飲みましょう。

 

第3のビールでもなく、発泡酒でもなくビールで!

次回は第四話「妄想アスリート」