真っ白~~っ!
旦那が鏡を見ながら言った。
どうも自分の白髪が気になる様子。
確かに年も年なので、白髪があっても何ら不思議ではない。
しかし自分は『若い』という永遠の魔法をかけている旦那は、自分に白髪が生えていることが許せないようだ。
どれどれ?
あまりに「白髪!白髪!」とうるさいので旦那の頭を覗いてやった。
はーーーーーー???
私から言わせると旦那がぎゃんぎゃん言ってるその『白髪』はまだ『赤ちゃん』だよっっ!!私の頭見てみい!!!!
1ヶ月以上白髪染めをしていない私の額の生え際はみっちりと白髪が顔を出し、やたらと白髪アピールをしている。
真っ白っていうとは
こういう状態のことばい!
旦那に私の白髪アタマを見せてやった。
白髪と黒髪が混ざってグレーヘアっぽくなってる旦那に比べると、私の額の生え際は『白髪オンリー』。白髪染めをやめたらきっと真っ白。
しかし自分に『若い』という永遠の魔法をかけている旦那は明らかに自分より私の方が白髪アタマなのに自分の白髪の方が大変な危機的状況のように言う。
いっそのことハゲてしまえ
ついブラック住子が顔を出す。
そういえば一緒に住んでいる義母もあの年にしては白髪は少ないと思うし、比べたら断然に私の方がWIN!
旦那と義母、やはり遺伝するのだろう。
私はもちろんご存じの通り実家の母親のDNAを濃く濃く受け継いでいるので白髪の出方も多さも正に母親譲り。
そういえば老眼鏡をかけ始めたのも同じ年くらいだったと思う。
こんなところばっかり受け継ぐなんてほんと迷惑である(全く同じことを娘にも言われた。DNAは永遠に…)
あの小さなだるま体系になるのも時間の問題か。
・・・阻止したい。
DNAといえば、ふと思い出したことがある。
長男が生まれたとき、丸まるとしたなんともかわいい顔立ちに旦那には似ていない!これは私の方に似た!
と思っていたが、旦那が自分の子どものころの写真を持ってきて私に見せた。
そこには長男と瓜二つの幼少期の旦那の姿が映っていた。
自分に似てご満悦の旦那と、打ちひしがれる私。
『これは絶対私似だ!』と思っていた次男でさえ大きくなってからは顔も変わり、娘も合わせ海近家3人の子ども達は全員
お父さん似
という、子ども達にとってありがたいというか残念というか、そのような呼ばれ方をするようになった。
次男からは「自分に似せるとなら最後まで責任持ってやり遂げろ!中途半端にするけん途中でおやじの出て来るとやろうが!」と言われた。
これには腹を抱えて笑うしかなかったが、まぁ私自身も母親をしっかりと受け継いでいるので何ともいえない。この年になってから益々そう思う。
年を取ると親に似てくるというのは、なるほど本当だ。
しかし、それに当てはまらないパターンも存在することがある。
旦那の家族である。
旦那は両親と妹さんの4人家族だったが、誰も似ていない。
父親にも似ていない、母親にも似ていない、妹さんにも似ていない。
となると、妹さんも父親にも母親にもどちらにも似ていない。
こんなミステリーってある?
50才を越えて、もう親の面影が出ていてもおかしくないのに、全くない。
親からよく冗談で「お前は近くの川から拾ってきた」とかいうイジリ方をされた記憶がある方もいらっしゃるかと思うが、これは・・・『本気』と書いて『マジ』と読むヤツではないだろうか!?
とにかく『こりゃ絶対間違いない!』というくらい家族でそっくりなご家庭もあるし、旦那の家みたいにそれぞれが
『個』
を強烈に主張しているご家庭もある。人間って不思議ね。
ということで、私と旦那の白髪合戦は、母親の白髪アタマをそっくり受け継いだ私の勝ちということでEND。
いくら旦那が『白髪!白髪!』と騒いだところで旦那の白髪はまだまだ『赤ちゃん』である。
私に戦いを挑むなんて1万年速いわ!みっちり白髪を生やしてから出直してもらおうか。
さ・・・さて、
因縁の白髪合戦もキッチリと勝負がついたところで、海近家の1日は今日も平和に暮れていくのである。
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