クリスマスだって!
前にも話したが、海近家はクリスマスだからと言ってウキウキと浮かれることはない。
今は子ども達もそれぞれ大きくなって、なおさら浮かれることもなくなったが、小さい頃も『やれサンタだ!』『やれプレゼントだ!』と騒ぎ立てることもなく、なんとも大人な子ども達であった。
きっと、私の幼少期の影響があったのではないかと考えている。
私の記憶の中でも、自分が小さい頃の『クリスマス』の思い出はない。
もしかしたら本当はあったのかもしれないが、どうしても思い出せないので私の記憶にはインプットされるような楽しいワクワクイベントではなかったのだと解釈している。
ツリーがあったわけでもなく、クリスマスプレゼントがあったわけでもなく。
ただ、父のボーナスの日に、家族でデパートへ赴き、1人ひとつ欲しいオモチャを買ってもらえた。
普段絶対に買ってはもらえないような、当時にしてみればたいそう高価なオモチャを、その日は買ってもらえたのだ。
デパートのオモチャコーナーにはたくさんの親子連れがあちらこちらで品定めをしていて、もちろん私もその渦に飛び込む。
心の中で『これを買うんだ!』とあれだけ吟味に吟味を重ねて決めて行っても、あんなオモチャやこんなオモチャが目の前に並ぶと
心のブレが大波小波で襲って来る
うえええ~ん
買ってもらえるのは1つだけだし、オモチャ達の誘惑は果てしないし、この決断はあまりにも酷である。
結局、心に決めていたオモチャを買うのだが、きっとどのオモチャを買っても「あぁやっぱりあっちのオモチャにしとけばよかったかな?いやこっちのにしとけばよかったかも」と、しばらくは悶々とするのである。
そしてデパートでオモチャと大格闘したあとは焼き肉屋さんに行く。
当時、焼き肉を食べるなどホントにこの日ぐらいではなかっただろうか?
昔ながらのその焼き肉店の中はモクモクとすごい煙が立ち込めて、炭で焼く肉の香ばしいニオイが食欲を増しに増す。
狭い畳の個室に家族で座り、この世のものとは思えぬ美味しい焼き肉を麦ごはんと一緒にほおばった。
夢のような1日
これが、私が子供のころの冬の最大のお楽しみで、クリスマスよりも鮮明に覚えている行事であった。
そんな家庭で育ったので結婚したあともクリスマスで取り乱すこともなく、子供たちも騒ぎ立てることもなく、毎年普段通りに過ごすイブとクリスマスだったのだ。
実家と違ったのは全くクリスマスを感じないものではなく、小さいツリーをちょこんと飾ってみたり、クリスマスディナーと称してチキンやそれっぽい料理を用意したり、そしてディナーのあとにはクリスマスケーキをいただだいたり。
一応世間の皆様と同じようにクリスマスの雰囲気はちゃんと味わうようにしていた。
しかーし、前にも話したように・・・
サンタさんは
我が家には来ない
私のDNAを受け継いだ海近家の子供たちは小さい頃から『サンタ』になびかなかった。
「サンタさんに欲しいものをお願いするんだ!」というカワイイ希望も聞いたことはない。
というか子ども達の口から『サンタさん』という名前すら聞いた記憶がない。
じゃあ『サンタ』を経由する遠回りなんてしなくていい。
海近家の子供たちへのクリスマスプレゼントはファミリーでト〇〇らス。
お決まりのト〇〇らス
ト〇〇らスに着くと鼻息の荒くなった子ども達は禁断のオモチャの世界へと解き放たれる。
それぞれにお好みのオモチャを手に入れた子ども達は『サンタ』はいなくても大満足なのであった。
まぁ、そんな昔の話をイブに次男とした。
本人もクリスマスだからといって、これといった記憶がないと言う。ただそのあたりになるとオモチャを買ってもらえる。という思い出は残っているそうだ。
もし、子ども達がクリスマスに心ときめかせ、『サンタ』の存在を信じていたのなら、全力で『サンタは、いる説』を演出したはず。
海近夫婦、得意分野なのでしっかりと演出できていたはず。もしかしたら今でも『サンタ』を信じていたかもしれない。
今となっては懐かしい思い出である。
さて、今年のクリスマスも仏教ではあるが(笑)、それなりの料理とウエストで買ってきたクリスマスケーキでお祝い・・・。(なんの?)
みなさん
Merry Christmas!
素敵なクリスマスをお過ごしください。
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※前回の『ウエ女』は・・・こちらからどうぞ↓↓↓