旦那がーーーーっ
『世の中の波』に乗ろうとしているーーー!
いや、だいぶ乗り遅れているので『波に乗る』というのは、いささか表現が間違っているかもしれないが、それでも私から見ると
旦那が波に乗ろうとしてる
の例えは正解だと思う。
で、それは何の話だよ?となるが、それは今年日本中に旋風を巻き起こしているあのアニメのことである。
そう・・・みなさんすっかりご存じ!
鬼になった妹を人間に戻すべく鬼との過酷な死闘を描く、あの物語りである。
映画を見られた方もたくさんいらっしゃるだろう。
我が家っすか?
なんせ流行に疎い海近家である。ファミリーの中で誰も見に行った者はいない。
疎いもんだから、世の中が落ち着き始めたころにやっと「ん?」と気づいたりする。
ワンテンポどころか5テンポ6テンポくらい遅れて反応するのである。
『流行りに流されない、自分をしっかりと持ったファミリー』とでも言ってくれ。
とはいってもこれだけ世間が騒ぐと、どんなものなのか?という大まかな情報は入れておきたいものだ。
ホントに全く知らなかったら、職場のお姉さま達との会話にも支障をきたす恐れがある。
とりあえず主な登場人物の名前くらいは憶えておかねば!
主人公を
『すみじろう』
とか呼んだ日にはきっと末代まで笑いの的になるだろう。子孫のためにもここは私だけでも情報を!!
そんな時、映画に続くストーリーまでのアニメがテレビで再放送されるとの情報をキャッチした。
やった!これで世の中に追いつけるんじゃね?
しかしその放送時間が夜中の12時からとかなんとか。
ううっ!肉体労働のアラフィフはここのところ夏のお疲れを今だにズルズル引きずっているし、疲れてなくても「寝ろ!」と言われたら3秒かからず「ふがっ!」と寝れる素晴らしい『体の仕組み』を持っている。
「寝ろ!」と言われなくとも自分の限界が近づくと体内から『蛍の光』が流れ出し、本日の営業時間終了のお知らせが響き渡る。
『ふがっ!』
そして記憶がなくなる・・・。
でもここで頑張れば私もそのアニメのさわりくらいは語れるようになるし、旦那に上から目線で「えっ?そのアニメ知らんと?ダッサ!」と言える!これは見なくては!
まぁ、結局のところ初回と最終日だけを奇跡的に見れたという神業をやってのけたが、その間の数話は全く見れなかった。
毎時間しっかりテレビの前でスタンバイしていたにもかかわらず、どうしても12時前に撃沈してしまう。
あと1分で始まる!というところまで起きていても、その『あと1分』で寝てしまう。悲しきかな。悲しきかな。
とりあえず再放送の始めと終わりの回を見たので話しの流れは大体わかった!
旦那にだけは大きい態度でいける!
あれ?公開されたアニメの映画版主題歌を旦那がスマホで聞いている。
「こん歌 良かの~」(この歌いいね~)
すっかり虜である
もしかして、興味出た?
それまで散々アニメの方の主題歌がテレビで流れていたのにそちらよりも胸に響いたと思われる。
『ほむろ?』『ほむれ?』 読み方はわからないらしい。
さて、この映画は大人でも感動してギャン泣きするという話。テレビの情報番組でも「泣きました~」と大人の皆さんがインタビューに答えていた。
他人事のように見ていたが、仕事から帰って来た旦那が「職場の〇〇さんがさ~、ボロボロ泣くくらい感動するけん絶対見ろって言うとさ」と開口一番言った。
なるほど、映画館は結構大人も多いとニュースで言っていたなぁ。
「見に行かんばじゃろか?」旦那が言った。
え?あんた!まさか?
世の中の波に乗ろうとしてんの?
職場のおじちゃん達でさえ映画館に足を運んでいるとのこと。
そこまでおススメされたのなら映画を見に行っても差し支えはない。(とか言って私のほうが乗り気♡)
しかしアニメの内容を知らないくせにいきなり映画を見たって、きっと旦那にはチンプンカンプンの世界。
かと思ったら・・・
YouTubeでアニメ見て
予習している‼
話の内容を理解できたかどうかは定かではないが、映画を見に行く前準備は着実に進んでいるご様子。
もしかしてもしかすると世の中から5テンポ遅れて、『世間の波』に乗るかもしれない。
ワクワクするぜ・・・
はたして海近家は『世間の波』に乗ることはできるのであろうか⁉
最終決断は旦那に委ねられるのであった。
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※前回の『ウエ女』は・・・こちらからどうぞ↓↓↓